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ろうそく立て(火立)の選び方|安全に使うポイント

ろうそく立て(火立)の選び方|安全に使うポイント
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仏壇の中の小さな台に、白いろうが垂れたまま固まっています。

この台がろうそく立てで、火立(ひたて)や燭台とも呼ばれる仏具です。

香炉・花立と並べて三具足を組み、お参りのときに灯明(とうみょう)を灯す役割を持ちます。

選ぶときに見るのは、仏壇の幅と段の高さに収まるサイズと、1本立てで足りるか2本必要かの2点です。

素材は真鍮が多く、付いたろうの落とし方や磨いてよいかどうかは、この素材と表面の仕上げで変わります。

本記事では、火立の役割・素材ごとの違い・仏壇内での置き位置・ろうの落とし方とLEDろうそくの扱いを解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ろうそく立て(火立)は灯明を灯すための仏具

ろうそく立ては、仏前に灯りを供えるための台です。

仏教では灯明を、迷いの闇を照らす智慧にたとえて供えるものとされています。

線香の煙、花、灯り、この3つを揃えるのが基本の形で、香炉・花立・火立をまとめて三具足(みつぐそく)と呼びます。

実用の面でも役割があります。

線香に火をつけるとき、マッチやライターの火を直接当てるのではなく、灯したろうそくの炎から移すのが通例です。

そのため、ろうそく立ては香炉や線香立てと手の届く距離に置いておくものになります。

お参りの流れでは、灯明を灯してから線香を供え、おりんを鳴らして合掌するという順が一般的です。おりんを鳴らす回数やタイミングは宗派によって考え方が違うので、その部分はおりんの鳴らし方と回数の目安で解説しています。

なお、仏具を一式そろえる場合、火立は単品ではなく三具足や五具足のセットに含まれていることが多くあります。仏壇の大きさに対して何を揃えるかという全体の組み立ては、仏具セットの選び方と宗派・仏壇サイズの合わせ方で解説しています。

ろうそく立ての種類は受け口の形と素材で分かれる

見た目の違いは飾りの部分に出ますが、使い勝手を左右するのは、ろうそくを受ける部分の形です。

芯(針)付きタイプ

皿の中央に金属の針が立っていて、ろうそくの底の穴を刺して固定します。

家庭用の火立ではこの形が主流で、細い和ろうそくでもまっすぐ立ちます。

針にろうが残ったままだと次のろうそくが傾くため、掃除のときは針の根元まで落とす必要があります。

皿型・カップ型

針がなく、平らな受け皿や窪みにろうそくを置くタイプです。

底に穴のない豆ろうそくやティーライト型、電池式のLEDろうそくを載せるのに向きます。

垂れたろうが皿全体に広がるので、受け皿の縁が立っているものはろうがこぼれにくくなります。

素材と表面の仕上げ

真鍮(しんちゅう)製が定番で、重みがあって倒れにくく、熱にも強い素材です。

表面は無垢のまま、金メッキ、色付け、漆塗りなど仕上げが分かれており、この違いが手入れの制約になります。

陶器製やガラス製はモダン仏壇に合わせやすい反面、熱いお湯をかけるとひびが入る作りのものがあります。

木製の火立は受け皿だけ金属になっているものが多く、木の部分に炎が近づかない高さを確かめてください。

浄土真宗では鶴と亀をかたどった鶴亀燭台を用いる場合があり、宗派やお寺によって仏具の色や形に決まりがあります。仕上げの色で迷ったら、お寺に確認するのが確実です。

ろうそく立てのサイズと本数は仏壇の幅と段の高さで決める

仏具のサイズは「寸」で表記され、1寸は約3cmです。

火立の場合は高さを指すことが多く、ミニ仏壇なら2寸前後、幅のある台付き仏壇では3寸以上という幅で選ばれます。

数字だけで決めると失敗しやすいのは高さで、炎の先から上の棚板や扉の裏までの間隔が足りないと、金箔や塗りが熱で傷みます。

ろうそくの丈も合わせて計算してください。

横幅も見落としやすい点です。

三具足を一列に並べると、香炉の左右に花立と火立が入る幅が必要になります。

膳引き(引き出し式の板)に置く場合は、板の奥行きに受け皿が収まるかどうかを測ってください。

手のひらに載るサイズのミニ仏壇やペット用の仏壇では、専用の小型セットを選んだほうが収まりがよく、その組み合わせはペット仏具の選び方とお供えセットの基本で解説しています。

本数は、三具足なら1本、五具足(花立2・火立2・香炉1)なら2本です。

普段は三具足で、お盆や法事のときだけ五具足に組み替える家庭もあります。

あとから1本買い足すと仕上げの色が揃わないことがあるため、五具足にする予定があるなら最初から対で買うほうが見た目がそろいます。

価格は2026年7月時点で、家庭用の真鍮製の火立が1本1,000〜5,000円程度、三具足セットで3,000〜15,000円程度が目安です。金メッキや大型のもの、寺院用はこれより上の価格帯になります。

ろうそく立ての置き位置と向き

三具足の配置は、仏壇の中央に香炉、向かって右にろうそく立て、左に花立です。右手で線香を持ったときに、右の炎から火を移して中央の香炉へ運ぶ動きになるため、この並びが手順とかみ合います。

五具足では中央に香炉を置き、その両隣にろうそく立てを2本、いちばん外側に花立を2本という並べ方が基本になります。火立が花立より内側に来るので、花の葉や枝が炎に触れにくくなる配置です。

向きについては、鶴亀燭台のように上下や前後が決まっているもの以外、火立に厳密な正面はありません。

鶴亀燭台の鶴の首をどちら向きにするかは地域やお寺で扱いが異なるので、菩提寺に確認してください。

香炉や線香立てとの間隔の取り方は、香炉の種類とサイズの目安および線香立ての選び方でも触れています。

安全に使うには、短いろうそくと消し方の習慣で決まる

仏壇の火事は、火を灯したまま席を離れたときに起きます。

来客や電話で中断するくらいなら、いったん消してから戻るようにしてください。

仏壇は木材と紙、布が集まっている場所です。

ろうそくは丈の短いものを選ぶと燃焼時間が限られます。

5分、10分、15分といった短時間の豆ろうそくは、お参りの間だけ灯すという使い方に合います。

長い和ろうそくを立てると、炎の位置が上がって棚板に近づくうえ、燃え終わるまで見ていなければなりません。

消すときは、仏壇用の火消し(ろうそく消し)をかぶせるか、手であおいで消します。

口で吹き消すことを避ける慣習があり、これは仏前に息を吹きかけないという考え方から来ています。

火消しは百円台から手に入る小さな道具で、火の粉が飛ばないという実用上の利点もあります。

炎の周りも確かめてください。

造花の葉、半紙、過去帳、供物の包装は、炎から離して置きます。

手を伸ばすときに袖が炎の上を通る配置になっていたら、火立を手前の段に下げるか、ろうそくを短いものに替えてください。

火を使えない場所ではLEDろうそくを使う

高齢の家族が一人でお参りする家、賃貸や施設のように火気を制限される場所では、電池式のLEDろうそくという選択肢があります。

炎のように光が揺れる作りのものもあり、見た目は本物のろうそくに寄せてあります。

電池式なので、残量が減ると点灯しなくなります。

予備の電池を仏壇の引き出しに入れておくと、法事の直前に点かないという事態を避けられます。

LEDで供えることを問題としないお寺もありますが、扱いはお寺により異なります。法事で僧侶を招く場合は、事前に伝えておくと当日に迷いません。

付いたろうの落とし方と、仕上げごとの注意

受け皿にろうが固まったら、ぬるま湯につけて柔らかくし、木のヘラや爪楊枝で押し出すのが基本です。

熱湯を使うと、漆塗りや色付けの仕上げが白く濁ったり、接着部分がゆるんだりします。

無垢の真鍮であっても、湯から出したら水気をすぐ拭き取ってください。

金属製の皿型なら、逆に冷やす方法もあります。

しばらく冷やすとろうが縮んで皿から浮くので、縁から爪を入れると板状に剥がれます。

陶器やガラスは急な温度差でひびが入るため、この方法は避けてください。

ドライヤーの温風を当てて溶かし、ティッシュで吸い取るやり方もありますが、溶けたろうが仏壇の内部に垂れないよう、火立を外に持ち出してから行ってください。

仕上げによってできないことがあります。

金属磨きのクリームや研磨剤を使えるのは無垢の真鍮だけで、金メッキ、金箔、漆、色付けのものに使うと表面が落ちてしまいます。

仏壇本体の金箔部分は水拭きも避ける場所なので、ろうが飛んだら乾いた柔らかい布でそっと払う程度にとどめてください。

芯付きタイプは、針の根元にろうが残りやすい形です。

ここを残すとろうそくが斜めに立ち、炎が片側に偏ります。

針が曲がった場合、無理に戻すと折れるので、火立ごと買い替えるほうが安全です。

よくある質問

ろうそく立てがありません。小皿で代用してもいいですか

一時的に間に合わせるなら、平らで重い金属や陶器の小皿に立てる方法があります。

紙皿やプラスチックの皿は熱で変形したり燃えたりするので使えません。

代用のあいだは火を灯している時間を短くして、正式には火立を用意してください。

火を使わずに済ませたい場合は、LEDろうそくに替えるという方法もあります。

仏壇のろうそくは毎日灯すものですか

毎日のお参りで灯すのが本来の形ですが、火の管理が難しい家庭では線香だけ、あるいはLEDろうそくという形をとることもあります。

灯明を欠かしたからといって作法上の失礼にはあたりません。

留守にする時間帯や、小さな子どもがいる家では、火を使わない方法を選んでかまいません。

火立が1つしかありませんが、五具足に組み替えられますか

同じ寸法・同じ仕上げの火立を1本買い足せば五具足になります。

ただし、真鍮は年月とともに色が落ち着いていくため、新旧を並べると色の差が出ます。

左右で色が違って見えるのが気になる場合は、2本同時に買い替えるという選択もあります。

ろうそくの火を吹いて消してはいけないのですか

仏前に息を吹きかけないという慣習から、口で吹き消すのを避ける考え方があります。

教義として明文化された禁止ではなく、地域やお寺で受け取り方が違います。

手であおぐか火消しをかぶせれば、どの場面でも問題になりません。

ろうそく立ての位置は、仏壇の右と左どちらが正しいですか

三具足では向かって右が火立、左が花立という並びが一般的です。

ただし宗派や地域で異なる並べ方を伝えている場合があり、菩提寺の指示があればそれに従ってください。

位牌や本尊の配置も含めて仏壇内の並びを確かめたい場合は、位牌の意味と種類で役割から解説しています。

まとめ

ろうそく立ては、香炉・花立とあわせて三具足を組み、灯明を供えるための仏具です。

選ぶときは、仏壇の段に収まる高さと、三具足なら1本・五具足なら2本という本数を先に決めてください。

素材は真鍮製が扱いやすく、表面が金メッキか漆か無垢かによって、あとの手入れでできることが変わります。

安全面でものを言うのは、器具より使い方です。

丈の短いろうそくを選び、火消しで消し、席を離れるときは必ず消す。

この3つが守れない環境なら、電池式のLEDろうそくに替えるという判断も現実的です。

付いたろうはぬるま湯か冷却で落とし、研磨剤は無垢の真鍮だけに使ってください。

ぜひ本記事の置き位置の並べ方と、仕上げごとのろうの落とし方を参考に、ご自宅の仏壇に合う火立を選んでください。価格の目安は2026年7月時点のもので、取扱いは店舗や時期によって変わります。

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