ペット用おりんの選び方|音・サイズの目安と置き場所

ペット用と書かれたおりんと、仏壇用のおりんが同じ棚に並んでいて、違いは絵柄と値札だけに見えます。作りはどちらもほぼ同じで、ペット供養のために専用品を選ばなければ失礼になる、という決まりはありません。
選ぶときに実際に迷うのは大きさで、ミニ仏壇や棚の上に置くなら直径6cm前後、寸(すん)でいえば2寸ほどが収まりやすい寸法です。本記事では、ペット用おりんのサイズの目安・音色を決める素材と座布団・骨壷や写真との置き場所を解説します。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ペット用おりんは専用品でなくても使えます
「ペット用おりん」として売られている品は、猫や犬の足跡が描かれていたり、パステル調の色が付いていたりするものが多く、器そのものの作りは仏壇用の小さいおりんと変わりません。
おりんは銅合金の器を棒で打って音を出す道具で、そこにペット専用の構造はないためです。
すでに家に小さいおりんがあるなら、それをペットの供養に使って差し支えありません。
ペットの供養は、人の葬送のように宗派ごとの作法が細かく定まっている分野ではありません。
おりんを鳴らす回数や向きについても、お寺によって考え方が異なります。
菩提寺でペットの法要をお願いしている場合は、そのお寺の指示に合わせてください。
自宅で手を合わせるだけであれば、鳴らし方で失礼になる心配はほとんどありません。
そのうえで専用品を選ぶ理由があるとすれば、見た目です。
ペット用の仏具は白木調や乳白色、淡い色でまとめられたものが多く、写真立てや骨壷カバーと色を揃えやすくなっています。
仏壇らしい黒檀調の仏具を置きたくない部屋では、色から選ぶほうが置いたあとの違和感が出ません。
おりんの音は、手を合わせるための合図です
おりんの音には、その場を清めて供養の心を伝える働きがあるとされています。
読経の区切りを示す道具でもあるため、お経を唱えない自宅のお参りでは「これから話しかけます」という合図として鳴らす使い方になります。
音が鳴ってから手を合わせる、という順番を決めておくと、短いお参りでも形が整います。
ペット供養で「おりんは必要か」という点は、必須の仏具ではありません。
写真と水、好きだったおやつを供えるだけでも供養は成り立ちます。
ただ、線香の香りや花と違って音は毎日同じものを出せるので、朝出かける前の数秒でお参りを済ませたい場合に使いやすい道具です。
鳴らす意味やタイミングの基本はおりんとは何かと鳴らす役割で解説しています。
ペット仏壇に置くおりんのサイズは2寸前後が目安
寸の読み方と実際の直径
おりんの大きさは直径を寸で表し、1寸は約3cmです。
2寸なら直径6cm前後、2.5寸で7.5cm前後になります。
ペット用の仏具は幅20〜30cm程度のミニ仏壇や、棚板の上に置く形が多いので、1.8〜2.5寸あたりが収まる範囲です。
骨壷と写真立てを並べたうえでおりんを置くなら、先に置ける幅を測ってから寸を選んでください。
小さいおりんほど音は短く高くなります
器が小さくなると振動する面積が減るため、音は高く、伸びが短くなります。
3寸以上のおりんのような長く余韻を残す響きを求めると、ペット用の小さい寸では物足りなく感じます。
逆に、集合住宅で夜も鳴らしたい場合は、小さい寸のほうが音量が抑えられて扱いやすくなります。
音の伸びと置き場所のどちらを優先するかで寸を決めるのが分かりやすい方法です。
価格帯は2026年7月時点で、りん棒と座布団が付いた小さいおりんが2,000〜8,000円程度、ペット仏具セットに組み込まれたものはセット全体の価格に含まれます。素材や仕上げ、職人が仕上げた品かどうかで上下するため、同じ2寸でも幅があります。
音色を決めるのは素材と厚み、そして座布団
おりんの多くは真鍮(しんちゅう)製で、銅と亜鉛の合金です。
価格が上がるものには砂張(さはり)と呼ばれる銅と錫の合金が使われ、澄んだ音と長い余韻が出るとされています。
同じ素材でも器の厚みと縁の形で音は変わるので、通販で選ぶなら音の説明文や試聴動画があるものを見比べてください。
音の印象を大きく左右するのに見落とされやすいのが、下に敷く座布団です。
おりんを棚板に直接置くと振動が板に逃げて、打った瞬間に音が止まります。
付属の座布団やりん台に載せると、器が浮いた状態で振動するので余韻が残ります。
セットに座布団が入っていない品を選んだ場合、別に用意するまで本来の音になりません。
りん棒は木製や樹脂製で、先端の硬さで音の立ち上がりが変わります。
硬い棒は音が鋭く、布や革が巻かれた棒は柔らかい音になります。
デザインを優先して選びたいときの見どころはモダンおりんの選び方で解説しています。
ペットおりんはセットで買うか、単品で足すか
これから一式そろえる場合
骨壷カバー、写真立て、香立て、花立て、おりんがまとまった仏具セットは、色と大きさが最初から揃っている点で選びやすくなっています。
ミニ仏壇に合わせた寸法で組まれているため、置いてみたら幅が足りないという失敗が起きません。
おりん付きと書かれていないセットもあるので、商品名ではなく内容の一覧で確認してください。
ペット仏具の全体像はペット仏具の選び方で解説しています。
すでに写真や骨壷を置いている場合
先に骨壷と写真を置いているなら、おりんだけを単品で足すほうが無駄が出ません。
そのときは既にある仏具の色調と高さに合わせます。
白い骨壷カバーの横に金色のおりんを置くと金属の輝きが目立つので、金色を避けたい場合は白や黒の塗り仕上げ、ピンクや水色の色付きを選ぶ方法があります。
名前を入れた小さな位牌と並べるなら、ペット位牌の選び方で扱っている高さの目安と合わせて考えると並びが整います。
置き場所は手前の右側、床置きは避けます
仏壇では、おりんは手前の右側に置くのが一般的な並べ方です。
ペット用のミニ仏壇や棚の上でも同じで、奥に骨壷と写真、その手前に香立てと花立て、右手前におりんという並びにすると、座ったまま手が届きます。
りん棒はおりんの前か、座布団の脇に横向きで置きます。
置き場所で気をつける点は高さです。
棚の端や低い台に置くと、犬や猫が歩いたときに落ちたり、いたずらで転がされたりします。
おりんは薄い金属なので、硬い床に落ちると変形して音が変わります。
生きているペットがいる家では、届かない高さの棚か、扉付きのミニ仏壇の中を選んでください。
直射日光が当たる窓辺と、加湿器の近くも向きません。
真鍮は湿気で変色が進みます。
線香を一緒に使う場合は、香立てからおりんまで少し間をとると、灰が器に落ちて曇る事態を防げます。
香立てそのものの選び方は線香立ての選び方で解説しています。
毎日のお参りでのおりんの扱いと手入れ
鳴らすときは、りん棒でおりんの縁の外側を軽く一度打ちます。
強く叩くと音が割れますし、器の内側を打つと響きが濁ります。
回数は宗派で二回や三回と決められている場合がありますが、自宅でペットに手を合わせるだけなら一度で十分です。
宗派の作法として確かめたい場合はおりんの鳴らし方と回数で解説しています。
手入れは乾いた柔らかい布で乾拭きします。
手で持った跡や皮脂が残ると、そこから黒ずみが進むためです。
金属磨きや研磨剤は、塗り仕上げやメッキを削り落とすので使わないでください。
水洗いも避けます。
長く使って全体が落ち着いた色に変わるのは真鍮の性質で、音に影響するものではありません。
音が短くなったと感じたときは、まず座布団を確かめてください。
座布団がつぶれて器が棚板に触っていたり、器の中にほこりや線香の灰がたまっていたりすると、振動が止まって余韻が消えます。
器を持ち上げて灰を払い、座布団を交換すると音が戻ります。
よくある質問
人用の仏壇のおりんをペットの供養に使ってもいいですか
使って差し支えありません。
おりんは特定の対象だけに使う道具ではないためです。
ただ、人のご先祖を祀る仏壇の中にペットの写真や骨壷を一緒に置くことについては、お寺によって考え方が分かれます。
菩提寺がある場合は一度尋ねてください。
仏壇とは別の棚にペット用の場所を作れば、この点で悩む必要はなくなります。
ペット用おりんはどこで買えますか
仏具店とペット霊園の売店、通販が主な入手先です。
ペット用の淡い色や足跡の絵柄が入った品は、種類の多さでは通販のほうが見つけやすくなっています。
100円ショップで似た形の小物が置かれる場合もありますが、取扱いは店舗と時期で変わります。
安く抑えたいときの考え方はおりんは100均に売っているかで解説しています。
音が大きくて生きている犬や猫が驚きます
小さい寸のおりんに替えるか、りん棒の当て方を弱くすると音量は下がります。
布が巻かれたりん棒に替える方法もあります。
それでも落ち着かない様子なら、おりんを鳴らさず手を合わせるだけでも供養になります。
鳴らさなければいけない決まりはありません。
おりんが変色してきたのは縁起が悪いという意味ですか
真鍮が空気や湿気で酸化した結果で、縁起とは関係がありません。
仏具が古びると不吉だという言い伝えを聞くことがありますが、仏教の教えにそうした根拠はありません。
気になる場合は乾拭きで表面の汚れを落とし、それでも戻らない変色はそのまま使ってください。
まとめ
ペット用おりんは専用品でなければいけないものではなく、器の作りは仏壇用の小さいおりんと同じです。
選ぶときに効果があるのは大きさの確認で、ミニ仏壇や棚に置くなら2寸前後、直径6cm前後が収まりやすい寸法になります。
音の伸びを求めるなら大きめ、集合住宅で音量を抑えたいなら小さめという順で決めてください。
音色は素材と厚みで変わりますが、座布団を敷くかどうかでも印象が変わります。
置き場所は手前の右側、生きているペットの手が届かない高さを選び、日光と湿気を避けます。
手入れは乾拭きだけで、研磨剤は使いません。
ぜひ本記事のサイズの目安と置き場所の3つの条件を参考に、毎日手を合わせやすい一台を選んでください。





