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お線香代とは?香典との違い・包み方・金額の目安を解説

お線香代とは?香典との違い・包み方・金額の目安を解説

香典袋の売り場に「御霊前」と「御香典」が並んでいて、どちらでもない「御香料」という袋も置かれています。

お線香代とは、線香の代金そのものではなく、香典に代わって、または香典に添えて渡す金包みを指す言葉です。

訪問のときに線香を持参する代わりにお金を包む、という発想から生まれた呼び方で、金額は3,000〜10,000円程度のレンジで用いられます。

香典と同じ意味で使われる場面もあり、場面ごとに使い分けが変わります。

本記事では、お線香代と香典の違い・金額の目安・表書きの書き方・渡すタイミング・線香そのものを贈る場合との使い分けを解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

お線香代とは、線香の代わりに包むお金のこと

お線香代(せんこうだい)は、故人に供える線香の代わりとしてお渡しする金包みです。

もともと弔問のときには線香や供物を持参する習慣があり、その品物をお金に替えたものがお線香代にあたります。

お寺に納めるお布施とは別のもので、遺族に渡す性質のお金です。

使われる場面は大きく2つに分かれます。

通夜や葬儀に参列できず、後日あらためて自宅へ弔問するときに持っていくお金。

もう1つが、四十九日や一周忌などの法要に呼ばれたとき、あるいは呼ばれていないけれど気持ちを届けたいときに送るお金です。

前者は香典の代わり、後者は香典とは別の供養の気持ちという位置づけになります。

なお「御香料」「御香資」「お香典」も、いずれも同じ発想から出た言葉です。

香を供えるためのお金という意味で、地域によってどの言い方が一般的かが変わります。

線香が供養の道具として特別な位置にあるのは、煙が仏さまへの供物になるという考え方があるためで、この背景については線香の意味とあげる理由で解説しています。

香典との違いは「渡す場面」にある

金包みという形式そのものは香典とお線香代で変わりません。違いが出るのは、いつ・どの立場で渡すかという点です。

香典は葬儀の場で渡すもの

香典は通夜・葬儀に参列した人が受付で渡すお金で、表書きは宗教によって「御霊前」「御香典」などを使い分けます。葬儀費用の一部を負担して遺族を支える意味合いを含んでおり、会葬者名簿や香典帳に記録され、香典返しの対象にもなります。

お線香代は葬儀の外で使える

お線香代は、葬儀が済んだあとや、参列できなかったときに使いやすい言葉です。

「香典」と書くと葬儀の場のお金という印象が強く、四十九日を過ぎた弔問や、家族葬で香典を辞退された家への訪問では言い方として重くなります。

そこで「お線香代として」と添えることで、遺族に受け取ってもらいやすくなります。

香典を辞退している家でも、お線香代なら受け取ってもらえるとは限りません。

辞退の連絡があった場合は金包みを用意せず、線香や菓子などの供物にとどめるという選択もあります。

判断に迷うときは、同じ立場で弔問する人と相談して足並みをそろえると行き違いが起きません。

線香代の金額の目安は3,000円から

以下は2026年7月時点で一般的に言われるレンジで、地域や家との関係で上下します。

場面金額の目安
葬儀後の弔問(友人・知人)3,000〜5,000円
葬儀後の弔問(親族)5,000〜10,000円
四十九日・一周忌に参列しない場合3,000〜5,000円
法要に参列する場合(会食あり)10,000〜30,000円

金額を決めるとき、いちばん影響するのは故人との関係の近さです。

職場の同僚や近所の付き合いであれば3,000〜5,000円、親族であれば5,000〜10,000円が目安になります。

法要に参列して会食の席に着く場合は、食事の分を見込んで10,000円以上にするのが通例です。

4,000円・9,000円のように「四」「九」がつく金額と、割り切れる偶数は避ける慣習があります。

新札をそのまま入れるのは葬儀の香典では避けますが、法要の場合は事前に日取りが分かっているため、新札でも差し支えありません。

ただし折り目のない真新しい札に抵抗がある場合は、一度折ってから入れると角が立ちません。

包み方と表書きは、宗教と時期で選び分ける

不祝儀袋は、水引が黒白または双銀の結び切りのものを使います。蓮の花が印刷された袋は仏教専用なので、神式やキリスト教の家には使えません。

表書きの書き分け

お線香代として渡すなら、表書きは「御線香代」「御香料」「御香資」のいずれかになります。

仏教で四十九日より前であれば「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」を使うのが一般的です。

浄土真宗では亡くなるとすぐ仏になるという考え方から「御霊前」を使わず、当初から「御仏前」または「御香典」とします。

判断がつかないときは、宗派を問わず使える「御香料」が無難な選択になります。

薄墨で書くのは通夜・葬儀に持参する香典の慣習で、四十九日以降の法要では濃い墨で書きます。表書きの下段には、フルネームを中央に書きます。

中袋とお札の向き

中袋の表側に金額を「金五千円」のように旧字体(金伍阡圓)または漢数字で書き、裏側に住所と氏名を記します。

お札は肖像が裏側・下向きになるように入れるのが弔事の作法です。

中袋がない袋の場合は、袋の裏の左下に金額と住所を書き添えてください。

外袋の折り返しは、上側を下側にかぶせる形で閉じます。

渡すタイミングは、仏壇の前に座る前

自宅へ弔問するときは、玄関で挨拶を済ませて部屋に上がり、仏壇や祭壇に案内された段階で遺族に手渡します。

自分で仏壇に供えるのではなく、遺族に渡して置いてもらうのが基本です。

渡すときは袋を袱紗(ふくさ)から出し、表書きが相手から読める向きにして両手で差し出します。

渡したあとに線香をあげる流れになります。

焼香の作法や本数は宗派で違いがあり、迷いやすいところです。

この場面での立ち居振る舞いは線香のあげ方と本数の基本で解説しています。

数珠の扱いも同じタイミングで問われるため、数珠の持ち方の作法を先に確認しておくと手が止まりません。

訪問せず郵送する場合は、現金を不祝儀袋に入れたうえで現金書留の封筒に納め、短い手紙を同封します。

手紙には参列できなかったことへのお詫びと、故人を悼む言葉を簡潔に書きます。

宛先は喪主か、故人と同居していた家族にしてください。

現物の線香を贈るか、お線香代にするかの判断

線香そのものを贈る選択もあります。進物用の線香は箱に入って熨斗(のし)が掛けられる形で売られており、表書きは金包みと同じく「御供」「御霊前」などを使います。

現物が向くのは、香典を辞退されている家や、あまり金銭のやりとりをしていない間柄です。

お金だと受け取る側が香典返しを考えることになりますが、線香であればその負担が軽くなります。

一方で、仏壇の線香立てや香炉に合わない太さ・長さの線香を贈ると使いにくくなります。

短寸(約13〜14cm)の線香が家庭用の標準で、長寸は寺院向けの寸法です。

仏壇に合うサイズの考え方は線香立ての選び方で解説しています。

金包みが向くのは、四十九日や一周忌の法要で、遺族が会食や引き物を用意している場合です。

費用が発生している場に招かれたときは、現物より金包みのほうが実際の役に立ちます。

両方を持参しても差し支えなく、線香を供物として渡し、金包みを別に渡す形も取られます。

贈り物として選ぶ線香の銘柄については鳩居堂の線香の定番銘柄で解説しています。

よくある質問

香典を辞退された家に、お線香代として持っていってもいいですか

辞退の意向が明示されているなら、お線香代という名目でも金包みは控えるのが遺族の意思に沿います。

線香や供花、日持ちする菓子など、返礼を必要としない供物にとどめる形が選べます。

どうしても気持ちを形にしたい場合は、訪問前に「お線香だけお供えさせてください」と伝えておくと、当日に押し問答になりません。

お線香代に香典返しは必要ですか

受け取った側の判断になりますが、金額が少額であれば返礼を省く家もあります。

3,000円程度なら挨拶状のみ、5,000円以上なら半返しの品を用意するという分け方が取られます。

お線香代を渡す側としては、返礼を期待していないことが伝わるよう、金額を控えめにするという考え方もあります。

お線香代を渡すとき、お香を包んでも構いませんか

線香とお香は原料が重なりますが、用途が別です。

仏前に供えるものは仏事用の線香で、室内で香りを楽しむお香は供養の供物として使いません。

贈り物にするなら仏事用と明記された進物線香を選んでください。

両者の違いは線香とお香の違いで解説しています。

法要に行けないとき、いつまでに送ればいいですか

法要の日の前日までに届くように手配します。

当日以降に届くと、遺族が引き物を用意し直すことになります。

日程が分からない場合は、四十九日や一周忌の時期にあわせて、月の初めに送ると行き違いが起きません。

まとめ

お線香代は、線香の代わりに包むお金という意味で、香典と形式は同じでも使う場面が違います。

葬儀の受付で渡すものが香典、葬儀後の弔問や法要で渡すものがお線香代という切り分けで考えると、表書きの選び方も決まってきます。

金額は故人との関係で3,000〜10,000円のレンジが目安になり、会食を伴う法要に参列するなら10,000円以上を見込んでください。

表書きは、四十九日より前なら「御霊前」、以降は「御仏前」、宗派が分からなければ「御香料」という順で選べます。

浄土真宗では「御霊前」を使わない点だけ覚えておけば、大きな行き違いは避けられます。

香典を辞退されている家では金包みを控え、線香や菓子などの供物に替えるという判断もできます。

ぜひ本記事の金額の目安表と表書きの書き分けを参考に、ご自身の立場と訪問の時期に合った形で用意してください。

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