贈答用の線香はどこで買う?百貨店・仏具店・通販の使い分け

法事の前日に「線香をお供えに」と言われて、スーパーの仏具コーナーに立ったものの、箱入りの進物用が見つからないという場面があります。
贈答用の線香を確実に手に入れたいなら、仏壇仏具店か百貨店のギフト売り場、または線香専門の通販の3つが基本の買い先です。
家庭用の短寸線香と違い、贈答用は桐箱や化粧箱に入り、のし紙と包装まで一式で整えてもらえるかどうかで選ぶ場所が変わります。
本記事では、買い先ごとの向き不向き・急ぎのときの回り方・のし書きの確認点を解説します。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
贈答用の線香はどこで買うのが基本か
贈答用の線香を扱っているのは、大きく分けて仏壇仏具店、百貨店のギフト売り場、線香メーカーや仏具店の通販の3つです。日数に余裕があるなら通販でも仏具店でも構いませんが、明日持っていく必要があるなら、その日に包装まで終わる実店舗に絞ってください。
この3つを分けているのは、品揃えの幅と、のし・包装への対応速度です。
仏壇仏具店は進物用線香の在庫の幅が広く、宗派や場面に合わせた相談ができます。
百貨店は熨斗(のし)と包装、配送の手配が売り場の中で完結します。
通販は銘柄を比べて選べる代わりに、到着までの日数が必要です。
なお、スーパーやドラッグストアの仏具コーナーに置かれているのは、家庭で日常的に使う短寸線香が中心です。
箱の外装が簡素で贈り物の体裁になりにくいため、進物用としては選びにくくなります。
イオンのような総合スーパーでも、贈答品を扱うギフトサロンや催事の期間があれば進物用の線香が並ぶことはありますが、取扱いは店舗の規模と時期によって変わるので、行く前に電話で確認してください。
仏壇仏具店で贈答用の線香を選ぶ
進物用線香をいちばん探しやすいのは仏壇仏具店です。
家庭用と進物用が別の棚に分かれていて、桐箱入りや二箱組・三箱組の詰め合わせがまとめて置かれています。
香りのタイプも、白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)といった伝統的な香木系から、お花の香りに寄せた現代的なものまで幅があります。
全国に店舗を持つ仏壇仏具店としては、はせがわや滝田などが知られています。
こうしたチェーンでは店頭とオンラインストアの両方を持っている場合があり、実物を見てから決めたいなら店頭、銘柄を比べたいならオンラインという使い分けができます。
ただし進物用線香の品揃えや在庫は店舗ごとに違うため、特定の銘柄を狙うなら来店前の問い合わせが確実です。
相談できることが実店舗の強み
店員に「四十九日に持参する」「郵送で送る」と用途を伝えると、予算帯と箱の体裁の組み合わせを絞ってもらえます。
贈答用線香の価格帯は、2026年7月時点で一箱物なら2,000〜5,000円程度、桐箱入りの詰め合わせで5,000〜15,000円程度が広く見られる範囲です。
香木系の高級品はさらに上の価格帯になります。
どの価格帯を選ぶかは故人との関係と地域の慣習で変わるので、迷ったら売り場で相談してください。
なお、線香とお香は原料が重なる部分がありますが、仏前に供えるものと室内で香りを楽しむものは売り場が分かれています。
贈答で選ぶのは仏事用の線香です。
この違いは線香とお香の違いで解説しています。
百貨店で贈答用の線香を買うときの使い勝手
百貨店を選ぶ理由は、贈り物としての手続きが一か所で終わることです。
ギフト売り場や食器・仏具の売り場に進物用線香が置かれており、そこで包装紙を選び、のし紙の表書きを書いてもらい、そのまま宅配便の手配までできます。
百貨店の包装紙は改まった贈り物の体裁になるため、目上の方や取引先の仏事に持っていく場合に選ばれます。
一方で、品揃えは仏壇仏具店より狭くなりがちです。
よく見られるのは日本香堂や鳩居堂といった有名メーカーの定番銘柄で、香りの種類を細かく比べたい場合は選択肢が足りないことがあります。
老舗の定番銘柄から選びたいなら、鳩居堂の線香の定番銘柄と選び方で香りのタイプごとの違いを解説しています。
売り場の場所も注意点です。
仏事の贈答品はお盆やお彼岸の時期に特設コーナーが組まれることがあり、時期を外すと常設の小さな棚だけになる場合があります。
フロアガイドで探すより、総合案内で「進物用の線香」と伝えて売り場を聞いたほうが早く着きます。
通販で贈答用の線香を選ぶときの判断
日数に余裕があるなら通販が向いています。
仏壇仏具店のオンラインストアや線香メーカーの公式サイトでは、桐箱入りの進物線香が香りと価格帯で並べられていて、箱の写真とサイズまで確認できます。
店頭では在庫のある銘柄しか見られませんが、通販なら同じ価格帯の商品を横に並べて比べられます。
確認しておきたいのは4点です。
のし紙を無料で付けてもらえるか、表書きの文言を指定できるか、包装紙が仏事用のものか、そして自宅ではなく先方へ直送できるかです。
仏事の贈答に慣れている店であれば、注文画面に表書きの選択欄が用意されています。
そうした欄がない店では、備考欄に書いても反映されない場合があるため、注文前に問い合わせてください。
到着日も見ておいてください。
法事の前日に届く手配にすると、遅延があった時点で持っていくものがなくなります。
持参するなら法事の3日前までに自宅へ届く日付を選び、直送するなら先方の法事当日より前に届くようにします。
急ぎのときはどこで買うか
当日や翌日に必要な場合、まず電話をかけるのは近隣の仏壇仏具店です。
進物用の在庫があり、その場でのし紙と包装まで済みます。
仏具店が近くにない、または営業時間に間に合わないときは、百貨店のギフト売り場が次の選択肢になります。
どちらも閉店時刻が早い店舗があるため、向かう前に電話で営業時間と進物用線香の有無を確認してください。
スーパーやホームセンターの仏具コーナーでも線香は買えますが、置いてあるのは家庭用が中心です。
どうしてもそこで揃えるしかない場合は、箱入りで外装がしっかりしたものを選び、のし紙は文具売り場で別に買って自分で表書きを書くという方法になります。
ただし体裁は簡素になるので、間に合わない状況以外では選びにくくなります。
弔問そのものが急な場合、線香の作法も一緒に気になるところです。
本数や立て方は宗派で違うため、線香のあげ方と本数の宗派別の違いで弔問時の基本を解説しています。
数珠を持っていない状態で通夜に向かうなら、数珠を今日中に買える場所も合わせて確認してください。
のし・包装で確認する項目
買う場所が決まったら、のし紙の指定を済ませます。
仏事の贈答には水引が黒白または双銀の結び切りのものを使い、蓮の絵が入ったのし紙は仏式に限られます。
神式やキリスト教式の場合は蓮なしを選びます。
この判断は店員に「仏式です」「神式です」と伝えれば任せられます。
| 場面 | 表書きの例 | 備考 |
|---|---|---|
| 通夜・葬儀に持参 | 御霊前・御供 | 宗派により御霊前を用いない場合があります |
| 四十九日以降の法事 | 御仏前・御供 | 忌明け後は御仏前を用います |
| お盆・お彼岸のお供え | 御供 | 迷う場合は御供が無難です |
| 郵送で送る | 御供 | 内のしにして包装紙の内側に掛けます |
持参するなら外のし、郵送なら内のしという使い分けが一般的です。
外のしは渡したときに表書きが見え、内のしは配送中にのし紙が傷みません。
下段に入れる名前は、個人なら氏名、連名なら3名程度までが収まります。
地域や家によって書き方の慣習が違う場合があるため、親族で揃えて出すなら先に確認してください。
贈答用の線香で失礼にならないための注意点
線香は宗派を問わず使われるお供えですが、いくつか避けたほうがよい選び方があります。
香りが強い現代的なフレグランス系は、仏間で毎日使う相手にとって好みが分かれます。
相手の好みが分からないなら、白檀や沈香の香木系、あるいは香りが穏やかな定番銘柄が選びやすくなります。
本数や箱数について「偶数を避ける」といった言い伝えが語られることがありますが、線香の贈答に関して仏教の教義上の決まりがあるわけではありません。
進物用の詰め合わせは二箱組や四箱組でも販売されています。
気にする方がいる地域であれば、店頭で組数を相談すれば済みます。
もう一点、送り先が火を使えない住環境の場合があります。
集合住宅で火気を控えている家庭や、高齢の方が一人で暮らしている家庭では線香を焚かないこともあります。
そうした事情が分かっているときは、線香ではなく別のお供えを選ぶか、火を使わない電子線香のようなタイプを検討する方法もあります。
よくある質問
贈答用の線香はいくらぐらいのものを選べばよいですか
2026年7月時点で広く見られる範囲は、一箱物で2,000〜5,000円程度、桐箱入りの詰め合わせで5,000〜15,000円程度です。
親族や近しい間柄では高めの価格帯、知人や会社関係では3,000〜5,000円程度が選ばれています。
地域や家の慣習で相場が異なるため、親族間で揃える場合は先に相談してください。
イオンなどの総合スーパーで贈答用の線香は買えますか
店舗の規模と時期によって変わります。
ギフトサロンを常設している大型店やお盆・お彼岸の催事期間中であれば進物用の線香が並ぶことがありますが、日常の仏具コーナーは家庭用の短寸線香が中心です。
のし紙と包装の対応も店舗ごとに違うので、来店前に電話で確認してください。
お供えの線香を郵送で送っても失礼になりませんか
法事に出席できない場合、線香を郵送で送るのは一般的な方法です。
内のしを掛けて包装し、お悔やみの手紙か一筆箋を添えます。
先方の法事の日より前に届くように日付を指定してください。
仏具店や百貨店の多くは直送に対応しています。
線香とろうそくのセットを選んでもよいですか
線香とろうそくの詰め合わせは進物用として販売されており、仏前で使うものが一度に揃うため選びやすい組み合わせです。ろうそくは絵柄入りの装飾的なものと無地の実用的なものがあり、日常的に使ってもらうなら無地のほうが向いています。
お供えに線香を選ぶ理由は何ですか
線香の香りと煙が仏前への供養になると考えられてきたことに加えて、消耗品で相手の家に残らないため贈りやすいという実用的な面があります。線香をあげる意味については線香の意味とあげる理由で解説しています。
まとめ
贈答用の線香をどこで買うかは、手元に必要な日から逆算して決めてください。
日数に余裕があれば通販で銘柄と価格帯を比べられますし、明日必要なら仏壇仏具店か百貨店のギフト売り場に電話をして、進物用の在庫とのし対応を確かめてから向かうことになります。
スーパーやドラッグストアは家庭用が中心なので、進物としては選びにくくなります。
選ぶ中身については、香りは白檀や沈香のような穏やかな定番が外しにくく、価格帯は故人との関係と地域の慣習で決まります。のし紙は仏式なら蓮入りの結び切り、持参は外のし、郵送は内のしという使い分けを覚えておけば、売り場で店員に任せられます。
ぜひ本記事の表書き一覧と、通販で確認する4点を参考に、当日までに間に合う買い先から選んでください。





