贈答用線香(進物線香)とは?選び方と贈るときのマナー

進物線香とは、故人や仏前へのお供えとして贈るために作られた線香です。
丁寧な包装や桐箱に入っており、そのまま贈答品として渡せる形式になっています。
喪中見舞いや法要のお供え、お盆やお彼岸の挨拶など、香典とは別に「気持ちを届けたい」ときに選ばれます。
線香は仏教で「香」として供養に用いられ、古くからお供え物の定番とされてきました。日持ちがして相手の負担になりにくいため、弔事の贈り物として広く受け入れられています。
この記事では価格にも触れますが、金額は2026年7月時点の一般的な相場です。実際の価格は商品やお店によって異なりますのでご了承ください。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
進物線香とは何か
進物線香は、家庭で日常的に使う線香とは分けて扱われる贈答専用の線香です。
中身は同じお線香ですが、化粧箱や掛け紙、のし紙などがあらかじめ整えられている点が違います。
受け取った側がそのまま仏壇にお供えできる体裁になっているのが特徴です。
香りは白檀や沈香などの伝統的なものから、現代的で穏やかな香りまで幅広く選べます。
煙の量を抑えた「微煙タイプ」も人気で、住宅事情に配慮した商品が増えています。
線香そのものの意味については、線香をあげる理由と煙に込められた役割で詳しく解説しています。
線香とお香を混同しやすいですが、供養の場面で用いるのは線香です。両者の違いは線香とお香の原料や使い分けを参考にしてください。
進物線香を贈る場面
進物線香は弔事に関わるさまざまな場面で贈られます。代表的なのは次のような機会です。
- 喪中はがきを受け取ったあとの喪中見舞い
- 四十九日や一周忌などの法要のお供え
- お盆・お彼岸に仏前へ供える挨拶
- お通夜や葬儀に参列できなかったときのお悔やみ
喪中見舞いでは、年賀状のやり取りをしていた相手に、寒中見舞いに添える形で線香を送るケースが増えています。訃報を後で知った場合にも、香典を送るほど改まらずに気持ちを表せる手段として選ばれます。
法要では、香典とあわせてお供え物として持参または郵送します。相手が受け取りやすく、宗派を問わず使える点も贈りやすい理由です。
進物線香の選び方
選ぶときは香り・煙の量・包装の3点を意識すると失敗しにくくなります。
香りで選ぶ
白檀や沈香は落ち着いた伝統的な香りで、幅広い年代に好まれます。
相手の好みが分からない場合は、クセの少ない上品な香りを選ぶと無難です。
近年は花の香りや控えめな香りの商品もあり、香りが苦手な方にも配慮できます。
煙の量で選ぶ
マンションや換気のしにくい住まいでは、煙の少ない微煙タイプが喜ばれます。相手の住環境が分からないときは、煙控えめの商品を選んでおくと安心です。
包装で選ぶ
贈答用は桐箱入りや化粧箱入りが基本です。
改まった場面ほど、しっかりした箱に入った商品を選ぶと丁寧な印象になります。
線香をあげる作法そのものは線香のあげ方と本数のマナーで確認できます。
価格帯の目安
進物線香の価格は幅広く、一般的には1,000円台から10,000円程度まで揃います。2026年7月時点の相場感として、目安は次のとおりです。
| 価格帯 | 主な用途 |
|---|---|
| 1,000〜3,000円 | 喪中見舞い・気軽なお供え |
| 3,000〜5,000円 | 法要のお供え・一般的な進物 |
| 5,000〜10,000円 | 改まった贈答・目上の方へ |
金額は相手との関係性や地域の慣習によって変わります。
香典と一緒に贈る場合は、線香は控えめな価格にして負担にならないよう配慮するのが一般的です。
高額すぎるとかえって相手に気を遣わせるため、場面に見合った価格帯を選びましょう。
掛け紙・添え状のマナー
弔事の進物には、黒白または双銀の水引が印刷された掛け紙(のし紙)を用います。表書きは場面によって使い分けます。
| 場面 | 表書きの例 |
|---|---|
| 四十九日前 | 御霊前・御供 |
| 四十九日以降・法要 | 御仏前・御供 |
| 喪中見舞い | 御供・喪中御見舞 |
表書きの下には贈る側の名前を書きます。宗派によって「御霊前」を使わない場合もあるため、迷うときは「御供」にしておくと幅広く使えます。
郵送する場合は、お悔やみの気持ちを記した短い添え状を同封すると丁寧です。
長文にせず、故人を偲ぶ言葉と相手を気遣う一文を簡潔にまとめます。
忌み言葉や重ね言葉は避け、句読点を控えめにするのが弔事の慣習とされています。
送ってはいけないケースはある?
線香を贈ること自体に、仏教的に禁じられた決まりはありません。ただし配慮したい点はいくつかあります。
まず、相手の宗教が仏教でない場合です。
神道やキリスト教の家庭では線香を使わないため、贈り物としてふさわしくありません。
相手の信仰が分からないときは、事前に確認するか別の品を選びます。
また「線香を贈るのは失礼」という言い伝えを耳にすることがありますが、これに明確な根拠はありません。
むしろお供え物として一般的で、多くの場面で受け入れられています。
不安があれば、香りや煙の控えめな商品を選び、相手の住環境に配慮するとよいでしょう。
贈るタイミングにも気を配ります。
喪中見舞いは年末年始を避け、松の内が明けてから送るのが一般的です。
四十九日の前後など、相手が慌ただしい時期を避ける心遣いも大切です。
よくある質問
線香とろうそくはセットで贈ってもよいですか
問題ありません。
線香とろうそくはどちらも仏事に使う消耗品で、セットの進物商品も多く販売されています。
実用的で相手の負担にならない組み合わせとされています。
喪中見舞いに線香を送るのは失礼になりませんか
失礼にはあたりません。
喪中見舞いとして線香を送るのは近年広まっている習慣です。
故人を偲ぶ気持ちを表す品として受け入れられています。
のしは付けるべきですか
弔事では紅白の華やかな「のし」は使わず、黒白や双銀の水引が印刷された掛け紙を用います。お店で弔事用と伝えれば適切な掛け紙を用意してもらえます。
線香をあげるときの数珠の作法も知りたいです
焼香や合掌の際の数珠の扱い方は、数珠の持ち方と焼香・合掌時の作法で解説しています。あわせて確認しておくと安心です。
まとめ
進物線香は、喪中見舞いや法要、お盆などの場面で故人への供養の気持ちを届けられる贈り物です。
香り・煙の量・包装の3点を意識して選べば、相手の環境に配慮した品が用意できます。
価格は場面に見合った範囲にとどめ、掛け紙や添え状のマナーを整えることが大切です。
相手が仏教以外の信仰である場合を除けば、線香を贈ること自体に問題はありません。
「失礼にあたる」という言い伝えに明確な根拠はなく、過度に気にする必要はありません。
相手を気遣う気持ちを込めて選ぶことが、何よりのマナーです。





