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数珠の持ち方 完全ガイド|焼香・合掌・移動時の作法まで解説

数珠の持ち方 完全ガイド|焼香・合掌・移動時の作法まで解説
Buddhist rosary. Wooden buddhist rosary with red tassel.

受付を済ませて椅子に座ると、隣の人は数珠を左手首に掛け、前の席の人は両手で挟んで膝に置いています。

どちらも間違いではありません。

略式の片手数珠は、使わないあいだは左手に持ち、房を下に垂らしておくのが基本形で、合掌のときだけ両手の親指に掛けます。

焼香では左手に数珠を持ったまま右手で香をつまみます。

本記事では、左手に持つ理由・合掌と焼香での掛け方・宗派ごとの違い・左利きの場合の扱いまで解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

数珠の持ち方の基本は左手、房は下に垂らす

数珠を使っていないあいだは、左手に持ちます。

二重にした輪を左手の四指(人差し指から小指)に掛け、親玉(おやだま。房が付いている大きな珠)が上、房が下に垂れる向きにします。

輪を握り込まずに、手のひらにふんわり載せる感覚で構いません。

左手に持つのは、仏教で左手を清らかな側、右手を日常の側とみなす考え方が古くからあるためです。

食事や礼拝以外の動作を右手で行う文化圏から伝わった作法で、数珠を左に置いておけば、右手はいつでも焼香や合掌以外の所作に使えます。

実用の面でも理にかなっています。

房が上を向いていると、垂らした部分が手首や袖に絡みます。

房は下と覚えておけば、立っていても座っていても向きは同じです。

片手数珠の輪が大きくて手首から抜けてしまう場合は、二重に巻いて手首に掛けるのではなく、手に持つ形に戻してください。

手首に巻く形は歩くときの一時的な扱いで、式中の基本形ではありません。

数珠そのものの珠の数や由来を知っておくと扱いに迷いが減ります。数珠の意味と108個の理由で、珠の構成と親玉の位置づけを解説しています。

合掌のときの掛け方|略式と本式で変わる

片手数珠(略式)の合掌

合掌のときは、両手を合わせた状態で、数珠の輪を両手の親指に掛けて手前に垂らします。

もうひとつ、左手の四指に掛けたまま右手を添えて合わせる形もあり、どちらも通用します。

房は手前(自分側)に垂らし、指の間に挟み込まないようにしてください。

どちらの形を選んでも、手のひらどうしは隙間なく合わせます。数珠を握りしめると輪がねじれて親玉の位置がずれるため、掛けたら力を抜いてください。

本式数珠(二連)の合掌

本式数珠は宗派ごとに珠の数と房の作りが決まっていて、二連(二輪)にして持つ形が多くあります。

基本は、輪を二重にして両手の中指または人差し指に掛け、手を合わせて房を手前に垂らす形です。

ただし掛ける指も房の処理も宗派で分かれるため、自分の宗派の作法をお寺で確かめてください。

二連の数珠を持っていて掛け方が分からないときは、無理に本式の形を作らず、二重の輪を左手に持って両手で挟む形にしておけば失礼になりません。

焼香のときの数珠の扱い方|通夜・告別式で共通

焼香の一連の動作では、数珠は最初から最後まで左手です。香をつまむのは右手なので、左手に数珠を持ったままにしておけば、持ち替える場面は起きません。

立礼焼香(りつれいしょうこう。立って焼香台へ進む形)の流れは、次のとおりです。

焼香台の手前で遺族と僧侶に一礼し、台の前に進んで遺影に一礼します。

左手に数珠を掛けたまま右手で抹香をつまみ、宗派の回数だけ香炉にくべます。

終わったら数珠を両手の親指に掛けて合掌し、一礼して席に戻ります。

座礼焼香や回し焼香でも、数珠を左手に持つ点は変わりません。

回し焼香は香炉が膝の前に回ってくる形なので、数珠を左手に掛けたまま右手で香をつまみ、そのまま合掌します。

香炉を次の人へ回すときは、数珠を持っていない右手を添えてください。

焼香の回数は宗派で1回から3回まで分かれます。

前の参列者に合わせるか、自分の宗派の回数で行うかは、どちらでも失礼になりません。

数珠を持つ手と焼香の作法をまとめて確認したい場合は、葬儀・焼香・法事での数珠の扱い方で場面ごとの流れを解説しています。

移動時・着席時はどう持つか

式場内を歩くときは、数珠を左手に持って房を下に垂らすか、左手首に掛けます。

手首に掛けると腕を下ろしたときに房が揺れるため、階段や狭い通路では手に持つほうが引っ掛かりません。

ポケットやバッグにしまっても構いませんが、取り出しにくい場所に入れると焼香の順番が来てから慌てます。

着席中は、左手に持ったまま膝の上に置くか、両手で軽く挟んで膝に載せます。椅子席の葬儀で多い形は、左手に掛けて膝に自然に置く持ち方です。

やめておきたいのが、席を立つときに数珠を椅子の座面に置いていくことです。

仏具を尻の下に敷く形になるうえ、他の参列者が気づかずに座ってしまえば房が潰れます。

トイレや受付で席を離れるときは、必ず持って移動してください。

畳敷きの会場でも、畳や座布団の上に直接置かずに手元に留めます。

数珠を持っていくのを忘れた、そもそも持っていないという場合は、無理に借りずに合掌だけで参列する選択もあります。数珠がない・忘れたときの対処法で、当日の動き方を解説しています。

宗派別の持ち方の違いを早見で確認する

片手数珠(略式)はどの宗派でも使えるため、以下の違いが問題になるのは本式数珠を持っている場合です。略式しか持っていない参列者は、左手に持って合掌時に両手の親指へ掛ける形で通せます。

宗派本式数珠の合掌時の目安
真言宗(高野山真言宗を含む)二重にせず、両手の中指に輪を掛けて手を合わせ、房を外側に垂らす形が基本です
天台宗二重にした輪を左手の人差し指と中指の間、右手の中指に掛ける形が伝わっています
浄土宗二つの輪を重ねて両手の親指に掛け、房を手前に垂らします
曹洞宗・臨済宗二重にした輪を左手に持ち、合掌した手に掛けて房を下に垂らします
日蓮宗輪を8の字にひねり、房が2本の側を右手中指、3本の側を左手中指に掛けます
浄土真宗(本願寺派・大谷派)二重にした輪を親指に掛けて房を下に垂らします。房の形が派で異なります

同じ宗派でも、お寺や地域によって掛ける指や房の向きの指導が変わります。

菩提寺(ぼだいじ)で教わった形があるなら、そちらを優先してください。

表にある形と違っていても間違いではありません。

なお浄土真宗は、数珠を擦り合わせて音を立てない扱いが一般に伝えられています。

念珠を繰って回数を数える使い方をしないためです。

宗派ごとの珠の数や房の違いは宗派による数珠の違いで詳しく解説しています。

やってはいけない数珠の扱い

貸し借りをする

数珠は持ち主が使う仏具とされ、参列者どうしで貸し借りをしないのが慣習です。

忘れた人に自分の数珠を貸すと、貸した側が焼香のあいだ何も持たない状態になります。

家族どうしでも、一つを回して使う形は避けてください。

ブレスレット型のアクセサリーで代用する

石のブレスレットは見た目が数珠に近いものがありますが、房も親玉もない装飾品は仏具として扱われません。

弔事の席では、腕輪念珠として作られたものであっても、手首に着けたままの状態は装飾品と見分けがつきません。

葬儀に持っていくなら、房の付いた片手数珠を用意してください。

畳や椅子に置きっぱなしにする

席を離れるとき、焼香台の縁、受付台の上に数珠を置いたままにしない点は、移動時の扱いと同じです。

床や座面に直接触れる置き方をしないと覚えておけば足ります。

自宅では引き出しや数珠袋にしまい、仏壇の引き出しに保管する家庭もあります。

左利きの場合も左手に持つ

左利きでも、数珠は左手に持ちます。

利き手かどうかではなく、左手を仏の側、右手を自分の側とみなす考え方に沿った作法だからです。

焼香で香をつまむのも右手で行います。

右手で香をつまむのがどうしてもやりにくい場合、左手でつまんでも作法違反として咎められる場面はほとんどありません。

ただし数珠を右手に持ち替えると、合掌のときに房の向きが逆になって目立ちます。

数珠は左手に置いたまま、香をつまむ動作だけ調整してください。

手に麻痺があるなど、左手で数珠を保持できない事情がある場合は、無理に形を守る必要はありません。持てる側の手に掛け、合掌の代わりに一礼するだけでも弔意は伝わります。

よくある質問

お通夜と告別式で数珠の持ち方は変わりますか

変わりません。

どちらも左手に持ち、合掌のときに両手の親指へ掛ける形です。

通夜は平服に近い装いで参列する場合もありますが、数珠の扱いは告別式と同じで構いません。

女性用と男性用で持ち方に違いはありますか

持ち方は同じです。

違うのは珠の大きさと色で、女性用は6〜8ミリ前後の小ぶりな珠、男性用は10〜12ミリ前後の大ぶりな珠が一般的です。

輪の径も女性用は小さめなので、手首に掛けると抜けにくい反面、二重にはできません。

色の選び方は数珠の色と女性の選び方で年代別に解説しています。

お墓参りのときも同じ持ち方でいいですか

同じです。

左手に持ち、墓前で手を合わせるときに両手の親指へ掛けます。

屋外で片手がふさがる作業が続く場面では、手を清めて線香に火をつけるあいだだけ数珠を左手首に掛けておいても構いません。

焼香で香をつまむとき、数珠を持つ手はどうしますか

左手に数珠を掛けたまま、右手だけを動かします。

左手を下ろしておくか、香炉の手前あたりに軽く添えておく形で問題ありません。

数珠を右手に持ち替えて香をつまむ動作は、房が香炉に近づくため避けてください。

自分の宗派が分からないときはどの持ち方をすればいいですか

片手数珠を左手に持ち、合掌時に両手の親指へ掛ける形で通せます。

この持ち方はどの宗派の葬儀に参列しても失礼になりません。

本式数珠は自分の宗派が分かってから選べば足ります。

まとめ

数珠は左手に持って房を下に垂らし、合掌では両手の親指に掛け、焼香では左手に持ったまま右手で香をつまみます。

この3つを覚えておけば、通夜でも告別式でも法事でも同じ動きで通せます。

宗派ごとの掛け方の違いが問題になるのは本式数珠を持っている場合だけで、片手数珠しか持っていなければ迷う場面は起きません。

気をつけたいのは、持ち方そのものよりも扱いのほうです。貸し借りをしない・席を離れるときに置いていかない・ブレスレット型のアクセサリーで代用しない、この3点を外さなければ、多少指の掛け方が違っても咎められる場面はありません。

これから自分用の一本を用意するなら、まず片手数珠を選んでおけば宗派を問わず使えます。

男女で珠の大きさが分かれる点と、素材で価格帯が変わる点だけ押さえてください。

木と石の素材ランクと値段の違いで、素材ごとの格と相場を解説しています。

急ぎで必要な場合の入手先は数珠を今日中に買える場所で解説しています。

ぜひ本記事の宗派別早見表と焼香時の手順を参考に、当日の所作を確かめてから参列してください。

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