葬儀に数珠は必要?ない・忘れたときの対処法とマナー

喪服と香典は用意できたのに、数珠だけが見つからないという状況があります。
数珠を持たずに葬儀へ参列しても、マナー違反にはなりません。
受付で数珠の有無を確認されることはなく、焼香も香をくべて両手を合わせるところで完結します。
数珠は本来、珠を108個つないだ形が基本で、持つ人が自分のために使う仏具として扱われてきました。そのため、隣の参列者から借りたり、装飾用のブレスレットで代用したりする対処は向きません。
本記事では、数珠なしで焼香を済ませる手順・当日や前夜に探せる場所・貸し借りを避ける理由・略式数珠の選び方を解説します。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
葬式に数珠は必要かと言えば、なくても参列できます
数珠は参列の条件になっていません。
葬儀の受付で数珠の有無を尋ねられることはなく、持っていない人が焼香の列から外されることもありません。
喪服と香典、それを包む袱紗(ふくさ)が揃っていれば、参列の支度としては足ります。
数珠は、持つ人が仏に向き合うための道具です。
香典のように遺族へ差し出す品ではないため、忘れたことを詫びる場面も出てきません。
珠の数や房が何を表しているのかといった成り立ちは、数珠が108玉である理由で解説しています。
数珠なしの焼香は手を合わせるだけで足ります
焼香のときの手の動き
順番が来たら遺族と僧侶に一礼して、祭壇の前で故人に向かって一礼します。
右手で抹香をつまんで香炉にくべ、そのあとに両手を合わせて合掌します。
数珠を持っている人は左手にかけた状態で手を合わせますが、持っていなければ手のひらを合わせるだけで同じ形になります。
最後にもう一度一礼して席へ戻れば、焼香は終わりです。
待っているあいだの手の置き方
読経の間や順番を待つ間は、椅子席なら両手を軽く重ねて膝の上に置けば形が整います。
椅子の背に手をかけたり腕を組んだりする姿勢のほうが、数珠を持っていないことより目に付きます。
数珠を持って参列する場合の左手の掛け方や、移動中の扱いは焼香・合掌時の数珠の持ち方で解説しています。
忘れた・間に合わないときに探せる場所
葬儀会場で確認できること
斎場や葬儀会館には売店が併設されている場合があり、数珠や白いハンカチを置いていることがあります。
取扱いは会場や時間帯で変わるため、着いてから受付やスタッフに尋ねるのが早いです。
貸し出しに応じる葬儀社もありますが、こちらも会社ごとに対応が違います。
用意がないと言われても、そのまま参列して差し支えありません。
前夜や早朝に買えるかどうか
仏具店の営業時間は店舗ごとに違い、夜間や日曜に閉まっている店もあります。
喪服を扱う紳士服店や大型スーパーの礼服売り場、生活雑貨店で略式数珠を置いていることもありますが、チェーン全体で必ず扱うわけではありません。
通販は発送と配達に日数がかかるので、明日の通夜には間に合わない前提で動いてください。
営業時間ごとの探し方は今日中に数珠を買える場所で解説しています。
数珠の貸し借りと代用品を避ける理由
数珠は一人に一本として扱われる仏具で、家族の間でも共有しません。
葬儀の場で親族や隣の人から借りると、貸した側が自分の焼香のあいだ手元に数珠を持てなくなります。
中糸や房は擦れに弱いつくりで、手渡しの回数が増えるほど房の根元がほつれていきます。
忘れたときは借りるのではなく、持たずに合掌してください。
アクセサリーとして売られているパワーストーンのブレスレットも、数珠の代わりにはなりません。
腕輪念珠として作られた仏具もありますが、装飾を目的とした明るい色合いのものは弔事の席に合いません。
なお、数珠を自分で買ってはいけないという言い伝えもありますが、仏教の教義にそうした決まりはありません。
その由来は自分で買ってはいけないという迷信で解説しています。
家族葬や法事で「いらない」と言われたとき
家族葬でも読経と焼香を行う以上、数珠の扱いは一般葬と変わりません。
参列者が少ないぶん一人ひとりの手元は見えますが、持っていないことを咎められる場ではありません。
遺族から「数珠はいらない」「平服で」と案内があったときは、その言葉どおりに受け取って構いません。
四十九日や一周忌などの法事も同じで、数珠を持たずに参列しても焼香はできます。
ただ、法事は同じ顔ぶれで何年も続くので、一本持っておくと毎回迷わずに済みます。
葬儀と法事それぞれの場での扱いは葬儀・法事での数珠の使い方で解説しています。
神式・キリスト教式の葬儀に数珠は持参しません
数珠は仏教の仏具ですから、神道の葬場祭やキリスト教式の葬儀では使いません。
神式では玉串(たまぐし)を捧げる玉串奉奠、キリスト教式では献花が焼香に代わる作法で、どちらも手に何も持たない状態で行います。
カトリックのロザリオは信者が祈りに用いるもので、参列者が用意する品ではありません。
式の宗教は案内状の言葉で見分けられます。
「通夜」「葬儀・告別式」と書かれていれば仏式、「通夜祭」「葬場祭」なら神式、会場が教会で「前夜式」「葬儀ミサ」とあればキリスト教式です。
判断がつかないときは、鞄に数珠を入れておいて取り出さないままにしておけば足ります。
これを機に用意するなら宗派を問わない略式数珠
略式数珠(片手数珠)は宗派を問わずに使える形で、どの宗派の葬儀・法事にも持っていけます。
珠の数や連の組み方が宗派ごとに決まっている本式数珠は、自分の家の宗派が分かってから選ぶ品です。
宗派をはっきり知らない段階で買うなら、略式数珠を選んでおけば使えない場面が出てきません。
価格は素材によって3,000〜10,000円程度が目安で、これは2026年7月時点の一般的な価格帯です。
男性用と女性用は珠の大きさが違う
略式数珠は男性用が珠径10〜12ミリ前後、女性用が6〜8ミリ前後に分かれていて、女性用は連そのものも短めに作られています。
男性が女性用を持つと手のなかに納まらないので、夫婦で兼用する使い方はできません。
色は男性用が黒や茶などの濃い色、女性用では白や薄紫といった淡い色も選べます。
通販で頼むときに見る表記
商品ページでは「略式」「片手念珠」「全宗派対応」といった表記と、男性用・女性用の区分、珠の素材、房の色を確認してください。
房には正絹(しょうけん)と人絹(じんけん)があり、正絹は手触りが柔らかく、毛羽立ちも出やすい素材です。
弔事だけに使うつもりなら、房は黒・白・紫といった落ち着いた色が選ばれています。
急ぎでないなら、こうした表記を見比べてから決められます。
よくある質問
数珠を持たずに焼香しても失礼になりませんか
失礼になりません。
焼香は香をくべて合掌する作法で、数珠を持つ動作が手順に含まれていないためです。
手元に何もない状態で両手を合わせれば、それで合掌になります。
通夜は数珠なしで、葬儀・告別式だけ持っていく形でもいいですか
問題ありません。
どちらか一方の日だけ数珠を持っていても、作法として欠けるところはありません。
通夜に間に合わず翌日に買えた場合は、葬儀の日から持てば足ります。
数珠を出すタイミングはお通夜で数珠を出す場面で解説しています。
夫婦や親子で一本を使い回してもいいですか
数珠は一人に一本として扱う仏具で、焼香のたびに手渡すと貸した側の手元が空きます。
同じ列で続けて焼香する場面では、受け渡す時間もありません。
二本目を用意するまでは、どちらかが持たずに合掌する形にしてください。
葬儀社から数珠を借りられますか
貸し出しに応じる葬儀社もありますが、対応は会社や会場で違い、本数にも限りがあります。事前に連絡できる状況なら聞いておき、当日までに用意がなければ持たずに参列して構いません。
子どもにも数珠を持たせるべきですか
子ども用の略式数珠はありますが、参列に欠かせない品ではありません。焼香の手順を覚える年齢になってから用意しても遅くはなく、小さい子は手を合わせるだけで足ります。
まとめ
数珠がなくても葬儀には参列できます。
受付で確認される品ではなく、焼香も両手を合わせるだけで成立するためです。
忘れたことに気づいても、隣の人から借りたり装飾用のブレスレットで代用したりせず、手を合わせる形を選んでください。
会場の売店や葬儀社の貸し出しは会場ごとに違うので、着いてから尋ねるだけ尋ねて、用意がなければそのまま参列します。
神式やキリスト教式の葬儀では、そもそも数珠を使いません。
落ち着いてから一本用意するなら、宗派を問わず使える略式数珠を軸に、男性用・女性用の区分と房の色を見て選べます。
ぜひ本記事の焼香の手順と略式数珠の確認点を参考に、今夜の参列と、次の法事に備える一本の準備を進めてください。





