仏壇を小さくするには?ミニ仏壇への買い替えと元の仏壇の扱い

実家から引き継いだ仏壇が、今の住まいには入りません。
仏壇を小さくする方法は、ミニ仏壇への買い替えです。
今ある仏壇の幅や高さを縮める加工は前提にされていないため、小さい仏壇を新しく用意して、位牌と仏具を移すという段取りになります。
上置きタイプなら高さ40〜60cm、奥行き25〜30cm程度の仏壇もあり、リビングのチェストや棚の上に収まります。
元の仏壇は魂抜き(閉眼供養)をしてから手放すため、新しい仏壇の代金とは別にお布施と処分費がかかります。
本記事では、ミニ仏壇のサイズと価格の目安、魂抜きから処分までの段取り、位牌や仏具の引き継ぎ方を解説します。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
仏壇を小さくするには、中身を移して入れ替えます
仏壇は扉・欄間(らんま)・内部の棚板が本体と一体で組み上がっています。
上半分を切り落とす、奥行きだけ詰めるといった改造は想定されていません。
仏壇を小さくするという作業は、実際には小さい仏壇を新しく用意して、ご本尊・位牌・仏具をそちらへ移すことを指します。
台付きから上置きへ替える
床に直接据える台付き仏壇から、家具の上に載せる上置き仏壇に替えると、床の占有面積がなくなります。
和室の一間を仏間として使っていた家でも、マンションのリビングや洋室に移せるのはこのタイプです。
扉を閉めると木の箱のように見えるモダンなデザインもあり、テレビボードやサイドボードと色味を合わせて置けます。
仏壇を持たず、手元供養にまとめる
箱型の仏壇を置かず、位牌と写真、小さな花立と香炉を台の上にまとめる形もあります。
置き場所の自由度は上がりますが、ご本尊や掛軸をどう扱うかは菩提寺の考え方で変わるため、決める前に相談してください。
飾る道具の組み合わせは手元供養の飾り方で解説しています。
ミニ仏壇の高さと奥行きはどこまで小さくなるか
台付き仏壇は高さ130〜150cm前後、幅50cm前後が中心です。
対して上置きのミニ仏壇は、高さ40〜70cm、幅30〜50cm、奥行き25〜35cm程度に収まります。
数字だけ見ると小さくなりますが、置き場所を決めるときに見るのは本体の寸法ではありません。
奥行きは置く家具から逆算する
一般的なチェストの奥行きは40〜45cm程度で、その上に奥行き30cmの仏壇を置くと後ろに数cmの余裕しか残りません。
扉を開いたときの左右の張り出しも実測してください。
観音開きの仏壇は、幅40cmの本体でも開けば70cm以上を使います。
上の棚との間隔も必要で、ろうそくや線香を使うなら、天板から20cm以上あける想定で場所を探すことになります。
価格はデザインと材で分かれる
2026年7月時点の目安として、上置きのミニ仏壇はおおよそ3万〜20万円程度、無垢材やモダンデザインのものは30万円を超える価格帯もあります。
安いシンプルな品はプリント化粧板で、扉の彫刻や金具を省いた作りです。
おしゃれさを求めて選ぶなら、材の質感と扉の閉まり方を写真で確かめてください。
通販で買う場合は、仏具が付属するセットか本体のみかで総額が変わります。
元の仏壇は魂抜きをしてから処分します
買い替えの段取りは、菩提寺への相談から始まります。
新しい仏壇の開眼供養と、元の仏壇の魂抜きを同じ日にまとめて依頼できるかを先に聞いておくと、僧侶に来ていただく回数が1回で済みます。
新しい仏壇を先に用意しておかないと、位牌と仏具の移し先がない状態で法要の日を迎えます。
魂抜きのお布施は1万〜5万円程度が一つの目安ですが、金額はお寺と地域で異なります。
浄土真宗では魂抜きという言い方をせず、遷座(せんざ)法要などの形をとる場合もあり、呼び方も進め方もお寺により異なります。
供養の意味と当日の流れは仏壇の魂抜き(閉眼供養)で解説しています。
供養を終えた仏壇は、仏具店の引き取り、専門業者への依頼、自治体の粗大ごみといった引き取り先があります。
どれを選べるかは仏壇の大きさと地域のルールで変わります。
手順の違いは仏壇の処分方法、金額の幅は仏壇の処分費用の相場でそれぞれ解説しています。
位牌と仏具はどこまで引き継げるか
位牌は、そのまま新しい仏壇へ移すのが基本です。
引っかかるのは寸法だけで、位牌の全高が仏壇の内寸を超えると扉が閉まりません。
上置き仏壇の位牌を置く段は、高さ20cm前後というものもあります。
手持ちの位牌を台座ごと測ってから、仏壇の内寸と見比べてください。
位牌が何本もあって並べきれない場合は、複数の板を納める繰出位牌(くりだしいはい)や、ご夫婦をまとめた夫婦位牌に作り替える方法があります。
新しく位牌を作るなら、文字を入れたあとにお寺で開眼していただく流れになります。
種類と選び方は位牌の意味と種類で解説しています。
なお浄土真宗では位牌を用いず、過去帳や法名軸を使うのが基本で、扱いはお寺により異なります。
大きい仏具は小型に入れ替える
前の仏壇で使っていた花立・火立・香炉の三具足は、ミニ仏壇の段には載りきらない寸法のものもあります。
香炉は直径の小さい丸香炉、花立は倒れにくい低めのものに替えると収まります。
おりんも小型のものが用いられますが、鳴らす意味と作法は大きさで変わりません。
音の役割はおりんの意味と鳴らすタイミングで解説しています。
小さい仏壇の置き場所と飾り方
リビングのチェストの上、洋室の棚、寝室のサイドボードなど、上置き仏壇は家具さえあれば置けます。
避けたいのは、直射日光が当たる窓際とエアコンの風が直接当たる位置です。
木製の扉は乾燥と湿気の繰り返しで反り、塗装も色が変わります。
載せる家具の耐荷重も確認してください。
ミニ仏壇でも本体10kg前後の重さがあり、仏具を入れればさらに増します。
飾り方は、最上段の中央にご本尊(仏像または掛軸)、その一段下に位牌、手前に三具足と仏飯器という並びが基本形です。
ただし段の構成や置く位置は宗派で違いがあるため、購入時に仏具店で確認するか、菩提寺に聞くほうが確実な形に近づきます。
段が狭い仏壇では、線香を寝かせて使う横型の香炉を選ぶと、煙が上の棚板に直接当たりません。
買い替える前に家族で決めておくこと
先に決めておくのは、誰が引き継ぐか、どこに置くか、元の仏壇をどう手放すか、費用を誰が出すかの4点です。
仏壇の買い替えは、法要で親族が集まる場で話題になります。
事後に伝えると、小さくしたこと自体を軽んじたと受け取られるやりとりが生まれます。
魂抜きの日程を決める段階で、兄弟や親族に連絡しておいてください。
仏壇を持たない形に切り替えるなら、話し合う範囲はさらに広がります。
お寺との付き合いや納骨先まで関わるため、仏壇じまいの流れで扱う手順のほうが近いです。
引越しに合わせて小さくする場合は、運び出しと供養の順番が前後しやすく、仏壇の引越し・移動の作法で解説しています。
よくある質問
仏壇を小さくすると失礼になりますか
仏壇の大きさに決まりはなく、住まいに合う寸法を選ぶこと自体が問題になるわけではありません。
かつての仏間を前提とした大型の仏壇は、間取りの変化に合わせて上置きへ移る例が増えています。
気にかかるなら、菩提寺に事情を伝えてから進めてください。
新しい仏壇を先に買うべきですか、処分が先ですか
新しい仏壇が先です。
魂抜きを済ませてから元の仏壇を運び出すため、その日までに位牌とご本尊の移し先が整っていないと、置き場所のない状態になります。
納品日と法要の日程を合わせて調整してください。
浄土真宗でも小さい仏壇に替えられますか
替えられます。
ただし本尊の掛軸や脇掛のサイズが仏壇の内寸に合うかを確かめてください。
位牌ではなく過去帳や法名軸を納めるため、それらを置く場所も見る点になります。
仕様の可否はお寺により異なります。
元の仏壇を自分で解体して捨ててもよいですか
自治体によっては粗大ごみとして出せますが、扉のガラスや金具、引き出しの分別方法は地域ごとに違います。
解体そのものに宗教上の禁止はありません。
魂抜きを済ませてから作業するのが一般的な順番です。
まとめ
仏壇を小さくするというのは、今ある仏壇を縮める工事ではなく、上置きのミニ仏壇を新しく用意して中身を移すことです。高さ40〜70cm、奥行き25〜35cm程度が上置きの目安で、置き場所は本体寸法ではなく、載せる家具の奥行きと扉を開いた幅、上の棚までの間隔から決まります。
段取りとしては、菩提寺への相談、新しい仏壇の用意、魂抜き、位牌と仏具の移動、元の仏壇の処分という順に進みます。
お布施と処分費は仏壇の代金とは別にかかり、金額はお寺と地域で異なります。
位牌の全高と内寸、三具足の大きさは、注文する前に測っておくと入らない事態を避けられます。
ぜひ本記事のサイズの目安と買い替えの段取り、位牌・仏具の引き継ぎ方を参考に、ご家族と置き場所を決めてから菩提寺へ連絡してください。




