仏壇の処分費用の相場|方法別の目安と安く抑えるコツ

実家の仏壇の前に、不用品回収のチラシと菩提寺(ぼだいじ)の電話番号を書いたメモが並んでいます。仏壇の処分費用は、供養のお布施と運び出しの作業料を合わせて、数千円から十数万円まで開きます。
金額を左右するのは仏壇の大きさと、置いてある部屋から家の外まで運び出せるかどうかです。
同じ台付き仏壇でも、1階の和室から玄関を通せる場合と、2階の階段を解体しながら降ろす場合では作業料が変わります。
本記事では、方法別の費用目安・金額が動く条件・魂抜きのお布施の相場・見積もりで確かめる点を解説します。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
仏壇の処分費用は数千円から十数万円まで幅があります
費用の内訳は3つに分かれます。
魂抜き(閉眼供養)のお布施、家から運び出す作業料、引き取った後のお焚き上げまたは廃棄にかかる料金です。
以下に挙げる金額は2026年7月時点で一般に案内されている範囲で、お寺や業者、地域によって異なります。
もっとも安く収まるのは、自分で自治体の粗大ごみとして出す形で、品目や大きさによって数百円から2,000円程度です。
ただしこの金額には供養も運び出しも含まれず、指定の集積所まで自力で運ぶ前提になります。
反対に、供養から搬出、お焚き上げまでを一括で依頼すると、合計は5万円から15万円程度まで上がります。
そのため、費用を見るときは総額だけを比べるのではなく、供養・運搬・処分のどれを誰に頼むのかで分解すると、金額差の理由が分かります。処分方法そのものの選び分けは仏壇の処分方法と失礼にならない手順で解説しています。
方法別の費用目安|お寺・仏壇店・自治体・回収業者
| 依頼先 | 費用の目安 | 供養の扱い |
|---|---|---|
| 菩提寺に依頼 | お布施1万〜5万円+引き取り1万〜5万円程度 | 閉眼供養とお焚き上げまで対応 |
| 仏壇店(買い替えと同時) | 無料〜3万円程度 | 別料金、または提携寺院で供養 |
| 仏壇店(買い替えなし) | 2万〜8万円程度 | 同上 |
| 自治体の粗大ごみ | 数百円〜2,000円程度 | 含まれない |
| 不用品回収・仏壇専門の業者 | 1万〜10万円程度 | 供養付きプランは1万〜3万円程度の追加 |
菩提寺と仏壇店に頼む場合
付き合いのあるお寺なら、閉眼供養とお焚き上げをまとめて引き受ける形が案内されます。
お布施と引き取り料を合わせて2万円台から10万円近くまで開くのは、本堂で預かるだけか、車で引き取りに来るかで作業の中身が違うためです。
仏壇店の場合は、新しい仏壇を購入すると古い仏壇の引き取り料を下げる、または無料にする扱いを設けている店があります。
仏壇を小さく買い替える前提なら、この差額が費用全体に響くので、購入前に引き取り条件を聞いてください。
買い替えの考え方はミニ仏壇への買い替えと元の仏壇の扱いで解説しています。
自治体と回収業者に頼む場合
自治体の粗大ごみは料金がはっきりしていて安い一方、供養は一切含まれません。
仏具や金具が付いたままでは受け付けない自治体もあるため、事前に分別の条件を確認します。
回収業者は搬出と運搬をまとめて任せられますが、金額はトラックの大きさと人員で決まるので、同じ仏壇でも見積もりが2倍以上違うことがあります。
同じ仏壇でも金額が動くのは大きさと搬出経路
仏壇の大きさと重さ
上置き仏壇(サイドボードや台の上に置く小型のもの)は、大人2人で抱えられる重さと寸法に収まります。
作業料は軽トラック1台分で足り、1万円台から見積もられる範囲です。
台付きの三尺仏壇や、扉が二重になった大型の唐木仏壇になると、重量で100kgを超えるものがあり、人員が増えて金額も上がります。
部屋から外へ出せるかどうか
費用が跳ね上がるのは、仏壇が置いてある部屋から外に出す経路が取れないときです。
2階の和室にあって階段が折れている、廊下の幅が仏壇の奥行きより狭い、といった条件では、その場で扉や屋根、台座を外す解体作業が加わります。
解体を含むと作業料に1万〜3万円程度が上乗せされ、窓からの吊り下ろしが必要な場合はさらに増えます。
見積もりの電話では、高さ・幅・奥行きと階数、エレベーターの有無を先に伝えてください。
魂抜き(閉眼供養)のお布施の目安は1万〜5万円
魂抜きは、仏壇のご本尊や位牌に宿るとされる魂を抜き、ただの器物に戻すための法要です。
お布施の目安は1万円から5万円程度で、自宅へ僧侶を招く場合は御車代として5,000円から1万円程度を別に包みます。
金額はお寺や地域で異なるため、菩提寺に「仏壇を閉じたいのですが、お布施はどれくらいお包みすればよいでしょうか」と直接尋ねるのが確実な方法です。
法要の流れとお布施の包み方は仏壇の魂抜き(閉眼供養)の流れで解説しています。
浄土真宗では位牌を用いず、過去帳や法名軸で故人を記す形が基本になります。
仏壇の中のご本尊やお名号を所属寺に返す扱いを案内されることもあり、この場合は「遷座(せんざ)」「撥遣(はっけん)」など呼び方も変わります。
費用の考え方そのものが他宗派と大きく違うわけではありませんが、作法も金額もお寺により異なるので、まず所属寺に確認してください。
処分費用を抑える順番と、削ると後で困る部分
金額を下げる余地がいちばん大きいのは搬出と運搬の部分です。
上置き仏壇で車に積めるなら、自分でお寺や仏壇店へ持ち込むだけで作業料が丸ごと消えます。
家の建て替えや引っ越し、遺品整理と時期が重なるなら、他の家具とまとめて1台のトラックに載せてもらうと、仏壇だけを単独で頼むより単価が下がります。
相見積もりは2〜3社で足り、そのときに解体の有無と追加料金の条件を同じ言い方で聞くと比べられます。
一方で、削ると後から困るのが供養と中身の仕分けです。
位牌や過去帳、お墓の権利に関わる書類が引き出しに残ったまま引き渡してしまうと、取り戻せません。
位牌は仏壇と別に扱う必要があり、お焚き上げの費用も別途かかります。
位牌側の手順と金額は位牌の処分方法と費用の目安で解説しています。
家族の同意を取らずに進めて後で親族間の話がもつれる例もあるため、誰が何を決めるかは仏壇じまいの流れと家族で決めておくことを参考に先に整えてください。
見積もりで確かめる4点とトラブルの避け方
電話やフォームで問い合わせるときは、次の4点を同じ順番で聞きます。
- 提示額に搬出・運搬・処分料が含まれるか、当日の追加請求があるか
- 供養が含まれるか、含まれる場合はどこの寺院でいつ行われるか
- 解体が必要になったときの追加料金と、その判断は誰がするのか
- 一般廃棄物や古物商などの許可を持っているか、供養証明書が出るか
「無料回収」とだけ書かれた広告は、運搬費や処分費を別立てにしている場合があります。
無料の範囲がどこまでなのかを文字で残してもらうと、当日の金額の食い違いを避けられます。
許可のない回収では、引き取った仏壇が不法投棄される事例も報じられてきました。
おりんや花立などの金属仏具は買い取りの対象になることもあるため、仏壇と一緒に渡す前に扱いを確認してください。
おりんの役割そのものはおりんの意味と鳴らすタイミングで解説しています。
よくある質問
仏壇の処分をお寺に頼むと費用は合計いくらになりますか
閉眼供養のお布施1万〜5万円程度に、引き取りとお焚き上げの1万〜5万円程度が加わり、合計2万円台から10万円程度が目安になります。
僧侶が自宅へ出向く場合は御車代も別にかかります。
金額と対応範囲はお寺により異なるので、電話で「引き取りまでお願いできますか」と合わせて確認してください。
浄土真宗の場合、処分費用は高くなりますか
宗派によって料金表が決まっているわけではなく、浄土真宗だから高くなる、安くなるという違いはありません。
ただし仏壇の中のご本尊やお名号を所属寺へ返す手順が入るため、仏壇本体の引き取りと日程を分けて考える必要があります。
位牌を使わない分、位牌のお焚き上げ費用はかかりません。
魂抜きをしないで処分すれば費用は下がりますか
お布施の分だけ下がり、自治体の粗大ごみに出せば数百円から2,000円程度で済みます。
魂抜きをしないと罰が当たるという仏教上の決まりはありません。
それでも多くの家庭が供養を挟むのは、先祖を拝んできた場所をそのままごみとして出すことに家族の抵抗が出やすいためです。
費用を抑えたい場合は、仏壇は自治体に出し、供養だけお寺に依頼する分け方もできます。
仏壇の中の仏具や写真も一緒に引き取ってもらえますか
業者によって扱いが違います。
掛軸やご本尊、金属仏具は仏壇本体と別料金になることがあり、遺影写真は引き取り対象外とする業者もあります。
引き出しの中身は自分で全部出し、位牌・過去帳・写真・書類を先に分けてから見積もりを取ってください。
引っ越しで一時的に預けたい場合も費用はかかりますか
処分ではなく移動になるため、料金の考え方が変わります。
仏壇店や引越業者の梱包・輸送料が中心で、距離と階数で金額が決まります。
運び方と作法は仏壇の引越し・移動の作法で解説しています。
まとめ
仏壇の処分費用は、供養・搬出・処分の3つをどこまで一括で頼むかで、数千円から十数万円まで変わります。
菩提寺に一括で任せれば2万円台から10万円程度、仏壇店の買い替えとセットなら無料から3万円程度、自治体の粗大ごみなら数百円から2,000円程度が2026年7月時点の目安です。
いずれの金額もお寺や業者、地域によって異なります。
金額が読みにくいのは搬出の部分です。
高さ・幅・奥行きと階数、階段の形を先に伝えれば、解体が必要かどうかも含めた見積もりが返ってきます。
そのうえで、位牌や過去帳、書類の仕分けだけは自分の手で済ませてください。
ここを業者任せにすると取り返しがつきません。
ぜひ本記事の方法別の費用目安の表と、見積もりで確かめる4点を参考に、菩提寺と業者の両方に問い合わせてから決めてください。




