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仏壇じまいとは?流れ・準備と家族で決めておくこと

仏壇じまいとは?流れ・準備と家族で決めておくこと

実家の仏間に、もう誰も手を合わせない仏壇が残っています。

仏壇じまいは、その仏壇を捨てる作業を指す言葉ではありません。

菩提寺に閉眼供養(へいげんくよう)を依頼して仏壇から魂を抜いてもらい、位牌や過去帳の行き先を決めたうえで本体を引き取ってもらう、この一連の段取りをまとめた呼び方です。

順番を取り違えると、仏壇だけが片づいて位牌が宙に浮きます。誰が施主になるのかを決めずにお寺へ連絡すると、日程と費用の話が二重になって止まります。

本記事では、仏壇じまいの流れ・家族で先に決める3点・位牌と過去帳の扱い・お布施の目安と表書きを解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

仏壇じまいとは、仏壇を閉じて供養の形を移し替えること

仏壇じまいは、閉眼供養で仏壇を礼拝の対象から普通の家具に戻し、中に納めていた位牌・過去帳・本尊の行き先を決め、そのあとで本体を引き取ってもらう三つの段取りをひとまとめにした言葉です。「仏壇終い」と表記しても同じ意味で、どちらが正しいという区別はありません。

供養をやめる手続きではありません。

仏壇という入れ物を手放しても、手を合わせる先は位牌や過去帳として残ります。

そのため、仏壇じまいを決めた時点で「これからどこへ手を合わせるのか」が決まっていないと、位牌の置き場所だけが後回しになります。

閉眼供養の呼び方はお寺によって異なり、魂抜き、お性根(しょうね)抜き、遷座法要などと言われます。

呼び方が違っても、仏壇に対して読経していただく点は共通です。

供養そのものの作法とお布施の考え方は仏壇の魂抜き(閉眼供養)で解説しています。

仏壇じまいという判断に至るのは住宅と承継の事情

床に据える台付きの仏壇は、上置き型と違って天井近くまでの高さがあります。

仏間のない間取りでは、この寸法をそのまま納める壁面が取れません。

転居先がマンションになる場合、仏壇を運び込む前に置き場所の問題が出てきます。

承継の側にも事情があります。

子世帯が遠方に住んでいる、すでに別の仏壇を持っている、娘だけで嫁ぎ先に仏壇がある——このどれかに当てはまると、実家の仏壇を引き継ぐ受け手がいません。

空き家となった実家に仏壇だけを残しておくと、線香も供物も上げられないまま傷みます。

実家の売却や解体と重なると、日程に期限がつきます。

解体の直前にお寺へ連絡した場合、お盆や彼岸のように法要が立て込む時期と重なって、閉眼供養の日取りが解体日より後になることがあります。

家を動かす予定が見えた段階で、仏壇の話も同時に進めてください。

家族で先に決める3つのこと|施主・位牌の行き先・費用

仏壇じまいでこじれる原因は、作法よりも順番です。お寺に連絡する前に、次の三点を家族の合意にしておくと、後から話を巻き戻す手間がなくなります。

誰が施主になってお寺と話すか

お寺との窓口は一人に絞ってください。

兄弟がそれぞれ連絡すると、日程の調整とお布施の用意が二重になります。

実家に住んでいた人、あるいは仏壇を引き継ぐ予定だった人が施主になる形が一般的ですが、長男でなければならないという決まりはありません。

位牌・過去帳・遺影の行き先

仏壇の処分方法だけを決めて当日を迎えると、位牌の置き場所が決まっていないことに気づきます。

誰の家に移すのか、お寺に納めるのか、手元供養に切り替えるのかを先に決めておきます。

遺影は宗教的な供養の対象ではないため扱いは自由ですが、処分するかどうかは家族の気持ちが関わるので、写真だけは別に相談してください。

費用の負担と、どこまで声をかけるか

かかるお金は、お寺へのお布施、仏壇本体の処分費用、運搬費の三つに分かれます。

施主が全額を持つのか、兄弟姉妹で分けるのかを先に決めておきます。

伯父や叔母など、その仏壇に手を合わせてきた親族がいる場合、事後報告になると「知らされていない」という話になります。

決定前に一報を入れておくだけで足ります。

菩提寺への連絡から引き取りまで、仏壇じまいの流れ

家族の合意ができたら、次の順序で進みます。閉眼供養より先に仏壇を解体・搬出してしまうと、供養の対象が家から消えた状態になるので、この順番は動かさないでください。

段階やること相手
1施主・位牌の行き先・時期・費用負担を決める家族・親族
2檀家かどうかの確認と、閉眼供養の日程調整菩提寺
3位牌・過去帳・本尊・仏具を仏壇から出して仕分ける家族
4閉眼供養(自宅に来ていただくか、寺へ持ち込む)菩提寺
5仏壇本体の引き取り・搬出寺院・仏具店・専門業者など
6ミニ仏壇や手元供養など、次の供養の形を整える家族

段階5の引き取り先は一つではありません。

菩提寺で預かってお焚き上げまで対応する場合、仏壇を買った仏具店が下取りや引き取りをする場合、専門業者や自治体の粗大ごみに出す場合があります。

どれを選ぶかで費用と手間が変わるため、仏壇の処分方法と失礼にならない手順で選択肢ごとの違いを解説しています。

自分で進める場合に確認すること

檀家として付き合いのあるお寺がある家では、閉眼供養を省いて処分すると、後の法事で話題になります。

まずお寺に相談してください。

自治体の粗大ごみに出す方法は、仏壇を家具として扱うかどうかが自治体ごとに違い、受け入れ可否もサイズ上限も一律ではありません。

自分で運ぶ場合は、ガラス戸と金具を外し、引き出しの中身を空にしてから動かします。

位牌と過去帳は仏壇と一緒に処分しません

位牌には故人の戒名が記されており、仏壇とは別に扱います。

閉眼供養を頼むときは、仏壇だけでなく位牌の分も読経していただくのか、位牌はこの先も使い続けるのかをお寺に伝えてください。

位牌そのものの意味と種類は位牌とは何かを解説した記事で確認できます。

位牌の行き先は三つあります。

菩提寺に納めてお焚き上げや永代供養をお願いする、代々の位牌を一本の繰り出し位牌にまとめる、手元供養用の小さな位牌に作り替える——このいずれかです。

先祖の位牌が何本も並んでいる家では、まとめる方法を選ぶと置き場所の寸法が小さくなります。

浄土真宗は位牌を用いず、過去帳や法名軸で故人を記すのが基本です。

そのため、仏壇じまいのときに位牌の処分という論点がそもそも出てこない家もあります。

ただし位牌を置いている浄土真宗の家もあり、扱いはお寺により異なります。

過去帳は何回忌に誰が亡くなったかを書き残した記録帳なので、処分せず手元に残してください。

仏壇がなくなっても、過去帳があれば命日の確認ができます。

仏壇じまいのお布施の目安と表書きの書き方

以下は2026年7月時点の一般的な目安です。金額はお寺との関係や地域で変わるため、迷ったときは寺務所に「皆さまはどのくらいお包みでしょうか」と直接尋ねてかまいません。

お布施の目安

閉眼供養のお布施は1万円〜5万円程度の範囲で案内されることが一般的ですが、お寺により異なります。

自宅まで来ていただく場合は、お布施とは別に御車代として5,000円〜1万円程度を包みます。

法要の後に会食を設けず、僧侶にも用意しない場合は御膳料を添える形もあります。

仏壇本体の引き取り費用はお寺へのお布施とは別枠で、方法によって数千円から数万円まで幅があります。

方法別の内訳は仏壇の処分費用の相場で解説しています。

表書きと渡し方

表書きは「御布施」または「お布施」と書きます。

香典と違ってお布施は弔意を示すお金ではないので、薄墨は使わず黒の墨や筆ペンで書いてください。

封筒は水引のない白無地か、奉書紙に包む形です。

下段には施主の氏名か「〇〇家」と入れ、金額は中包みや裏面に漢数字で記します。

浄土真宗でも表書きは「御布施」で問題ありません。

「読経料」「お経料」のようにサービスの対価に見える書き方は避けます。

渡すタイミングは読経の前後どちらでもよく、切手盆や袱紗(ふくさ)に載せて差し出します。

実家じまいと重なるなら、次の供養先を先に決める

実家を片づけながら仏壇じまいをする場合、決める順番が逆になりがちです。

家の引き渡し日が先に決まり、仏壇の搬出日も決まったのに、位牌を置く場所だけが白紙のまま当日を迎えます。

搬出の前に、次の供養の形を決めてください。

新しい置き場所の寸法から仏壇を選ぶ

実家の仏壇をそのまま自宅へ運ぶと、リビングの棚やタンスの上に載らない寸法になります。

上置きタイプのミニ仏壇に買い替えて、位牌と過去帳、本尊だけを移す方法なら、集合住宅の居室にも収まります。

買い替えの手順と元の仏壇の扱いは仏壇を小さくする場合の考え方で解説しています。

寸法に余裕があり、どうしても現在の仏壇を使い続けたい場合は、仏壇の引越しと移動の作法で自分で運ぶ場合と業者に頼む場合の線引きを確認してください。

仏壇を持たず手元供養に切り替える

仏壇という形を取らず、写真立てと小さな台で供養の場所を作る方法もあります。

遺骨の一部を納める小さな骨壺や、位牌の代わりになる札を置く形が中心です。

飾り方と置き場所の決め方は手元供養の飾り方で解説しています。

この場合も、お盆や命日にどこで手を合わせるのかを家族で共有しておくと、後から「仏壇がなくなって拝む場所がない」という話になりません。

よくある質問

仏壇じまいは自分だけで進めてもよいのでしょうか

手続きとして法律上の制約はなく、閉眼供養をせずに処分している家もあります。

ただし檀家として付き合いのあるお寺がある場合、後の法事や納骨のときに話題になります。

先に一報を入れてください。

自治体の粗大ごみに出せるかどうかは地域ごとに扱いが違い、受け入れの可否やサイズの上限も一律ではないので、役所の案内で確認します。

浄土真宗の仏壇じまいで気をつける点はありますか

浄土真宗は位牌を用いず、過去帳と法名軸で故人を記すのが基本のため、位牌の処分という段取りが出てこない場合があります。

また宗派によって法要の呼び方が異なり、閉眼供養ではなく別の名称で案内されることもあります。

お布施の表書きは「御布施」で問題ありません。

仏壇の中央に納めた本尊や名号の掛軸はお寺から受けたものなので、扱いは必ず寺務所に確認してください。

菩提寺がどこか分からないときはどうすればよいですか

まず親族に尋ねてください。

仏壇の中の過去帳や、法要の案内はがき、墓地の管理者名から寺名が分かることがあります。

宗派だけ判明した場合は、同じ宗派の近隣寺院か、仏壇を買った仏具店に相談する方法があります。

僧侶を手配するサービスを使う選択肢もありますが、その後の法事や納骨をどこにお願いするのかまで含めて考えてください。

本尊や掛軸は位牌と同じ扱いでよいのでしょうか

仏壇の最上段中央に安置している本尊や脇掛の掛軸は、位牌とは性格が違い、お寺から受けたものです。

閉眼供養のときにお寺へお返しできるか、お焚き上げをお願いできるかを相談してください。

ミニ仏壇に買い替える場合は、新しい仏壇の寸法に本尊が納まるかを先に測っておくと、当日に置き場所がないという事態を避けられます。

まとめ

仏壇じまいは、閉眼供養・中身の行き先決め・本体の引き取りという三つの段取りでできています。

仏壇を手放しても供養が終わるわけではなく、位牌や過去帳という形で手を合わせる先は残ります。

そのため、搬出の日取りより先に「これからどこへ手を合わせるのか」を家族で決めておくことが、いちばん実務的な準備になります。

お寺へ連絡する前に決めるのは、施主を誰にするか、位牌と過去帳をどこへ移すか、費用を誰が持つかの三点です。

閉眼供養のお布施は1万円〜5万円程度が目安ですが、お寺により異なります。

浄土真宗のように位牌を用いない宗派もあるので、宗派固有の扱いは寺務所で確かめてください。

ぜひ本記事の流れの表と、家族で先に決める3つのことを参考に、お寺への連絡より前の相談から着手してください。

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