SHARE:

盆提灯の種類まとめ|吊り下げ・置き型・回転灯の違い

盆提灯の種類まとめ|吊り下げ・置き型・回転灯の違い

仏具店のカタログを開くと、盆提灯(ぼんぢょうちん)が吊り下げ型・置き型・回転灯と並んでいます。大きく分けるとこの3タイプで、どれを選ぶかは飾る場所でほぼ決まります。

天井から下げる御所提灯(ごしょぢょうちん)は床を使わず、大内行灯(おおうちあんどん)のような置き型は仏壇の左右の床に据えます。

回転灯は火袋(ひぶくろ)の内側の筒が回る仕掛けで、電源が要ります。

本記事では、3タイプの作りと飾り方の違い・初盆に使う白提灯の扱い・住まいの広さに合わせた選び分けを解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

盆提灯の種類は吊り下げ・置き型・回転灯の3タイプ

盆提灯の名前は形や産地に由来していて、御所提灯や住吉提灯(すみよしぢょうちん)は吊り下げ型、大内行灯は置き型を指します。

回転灯だけは形の呼び名ではなく、火袋の内側で絵柄の筒が回る仕掛けの呼び名で、置き型にも吊り下げ型にも組み込まれています。

初盆に使う白提灯は、吊り下げ型のうち絵柄のない一種類だけを指す別枠の道具です。

タイプ代表的な呼び名飾る場所作りと向き
吊り下げ型御所提灯・住吉提灯天井・鴨居・提灯掛け火袋が蛇腹でたためる。床を使わない
置き型大内行灯仏壇や祭壇の左右の床脚付きの台に火袋を乗せる。一対で据える飾り方が伝統的
回転灯回転行灯・回転筒入り置き型・吊り下げ型の両方にある内側の筒が回って模様が流れる。コンセントか電池が要る
白提灯白紋天(しろもんてん)玄関・軒先・窓際絵柄のない白一色。初盆の年だけ使う

選ぶ順序は、まず仏壇の左右に脚を置ける床があるかどうか、次に近くにコンセントがあるかどうか、最後に絵柄や家紋という並びになります。

この順で見ると、迷う範囲がかなり狭まります。

なお、そもそも誰のために飾るのかという意味の部分は盆提灯の意味と由来で解説しています。

吊り下げ型の御所提灯は床を使わない

御所提灯は、上下がすぼまった卵形の火袋を天井や鴨居から下げて使います。

細い竹骨に和紙や絹を張った蛇腹づくりなので、しまうときは平たくたたんで薄い箱に収まります。

床に脚を置かないため、仏壇の前に人が座るぶんの畳しかない部屋でも飾れます。

御所提灯と住吉提灯の形の違い

同じ吊り下げ型でも、住吉提灯は上下の口が同じ太さの円筒形で、御所提灯より縦に長く見えます。

どちらを選んでも飾る意味に上下はなく、部屋の天井高と好みで決めるものです。

絵柄には蓮や萩、秋草といった草花が描かれ、火袋に家紋や家名を入れた仕様もあります。

吊り下げ方と金具の付け方

天井から下げるなら、ねじ込み式のフックを下地のある位置に取り付けて、提灯の輪をかけます。

賃貸で天井や鴨居に穴を開けられない場合は、床に立てる提灯掛けのスタンドを使う方法があります。

吊る高さは、火袋の下端が座った人の目線より上に来る位置が目安です。

低く下げると人の袖や肩が当たり、和紙が破れます。

置き型(大内行灯)は仏壇の左右に一対で

大内行灯は、三本または四本の脚が付いた台の上に火袋を乗せた形で、仏壇や祭壇の脇の床に据えます。

台座を含めた高さは60cm前後の小ぶりなものから1mに近いものまであり、火袋の直径も30cm前後になります。

脚には木製のものと樹脂製のものがあり、黒塗りに蒔絵(まきえ)風の装飾を施したものは見た目の格が上がります。

火袋の素材で見え方が変わる

絹を張った火袋は、灯りを入れたときの色がやわらかく透けます。

和紙張りは白さがはっきり出て、絵柄の線が際立ちます。

岐阜提灯は美濃和紙と細い竹骨を使う産地の呼び名で、火袋の薄さと骨の細さが見た目に表れます。

絵柄が手描きのものと印刷のものでは価格が変わり、同じ寸法でも数倍の開きが出ます。

一対でそろえるか一基だけにするか

二基を一対にして仏壇の左右へ置く飾り方が伝統的な形で、販売も一対のセットで組まれています。

ただし一基だけでも差し支えないとされ、いただいた提灯が加わって左右の数がそろわない家もあります。

数をそろえることより、通り道をふさがない置き場所を確保するほうが実際の飾りやすさに関わります。

回転灯は火袋の内側が回る仕掛け

回転灯は、火袋の内側に絵柄を入れた筒を仕込み、それが回ることで模様が流れて見えるつくりです。

走馬灯と同じ考え方で、灯りをつけている間だけ模様が動きます。

置き型の大内行灯に回転筒を組み込んだものと、吊り下げ型に組み込んだものの両方があります。

モーター式と熱で回るタイプ

回し方は二通りあります。

小さなモーターで軸を回すものと、電球の熱で起きる上昇気流を使って回すものです。

熱で回るつくりのものは、球をLEDに替えると熱が出ないため筒が止まります。

交換球を買うときは、もとの球と同じ種類かどうかを確かめてください。

電源とコードの取り回し

回転灯にはコンセント式と乾電池式があり、乾電池式は残量が減ると回転が止まります。

コンセント式を仏壇の脇に置く場合、付属コードの長さが足りるかどうかで延長コードの必要が決まります。

コードを畳の上に渡すと足が引っかかるため、仏壇の裏や壁際に沿わせる経路を先に見ておいてください。

初盆だけに使う白提灯(白紋天)

白提灯は、絵柄のない白い和紙を張った吊り下げ型で、故人が亡くなって初めて迎えるお盆の年だけに使います。

帰ってくる故人が家を見つける目印とされ、玄関や軒先、家の外から見える窓際に吊ります。

絵柄入りの盆提灯と違って、翌年以降は使い回しません。

お盆が終わったあとの扱いは地域で分かれます。

送り火で燃やす地域、菩提寺に納めてお焚き上げを頼む地域、火袋の一部だけを燃やして残りを処分する方法などがあり、どれが正しいかはお寺や土地の慣習によって異なります。

誰が白提灯を用意するのかという慣習も含め、初盆に必要なものは初盆の盆提灯と白提灯の扱いで解説しています。

二年目以降は、絵柄入りの吊り下げ型や大内行灯に切り替えます。こちらは毎年同じものを出して構わない道具で、飾る年数の考え方は盆提灯を何年飾るかで解説しています。

住まいに合う盆提灯の選び分け

床の余裕から決める

大内行灯を一対置くには、仏壇の左右にそれぞれ直径30cm前後の床が必要になります。

マンションで仏壇が壁付けの家具の上にある場合、脚付きの提灯を置く床がそもそも取れません。

その条件なら吊り下げ型か、仏壇のそばに置ける卓上サイズの小型行灯が候補になります。

天井に金具を付けられない部屋では、提灯掛けのスタンドを足す形で吊り下げ型を使えます。

収納と価格の見当

盆提灯を灯すのは年に数日で、残りの期間は箱に入れて押し入れにしまいます。

吊り下げ型は火袋をたためるので箱が薄く、置き型は脚と火袋を分けても箱に厚みが出ます。

押し入れの奥行きと、しまう場所の高さを先に測っておくと、箱ごと入る寸法が選べます。

2026年7月時点では、量販されている小型の置き型から絹張りで絵柄を手で描いた大内行灯まで、1基あたり1万円台から10万円を超えるものまで価格の幅があります。

通販で買う場合、火袋の透け方は画面では確かめられません。

確認できるのは寸法表記と電源の種類、そして電球や電池が付属するかどうかです。

別売りのものは、届いた日に灯せません。

飾る日にちの目安は地域差が大きく、出す時期としまう時期は盆提灯はいつからいつまで飾るかで解説しています。

よくある質問

吊り下げ型と置き型は、どちらを選べばよいですか

仏壇の左右に直径30cm前後の床が取れるなら置き型、取れないなら吊り下げ型という分け方で足ります。

どちらかが正式という決まりはありません。

両方を組み合わせて、大内行灯を左右に置き、その上の空間に御所提灯を下げる飾り方もあります。

盆提灯は必ず一対でそろえる必要がありますか

一対が伝統的な形ですが、一基だけでも差し支えないとされています。

置き場所が片側しか取れない家、いただいた提灯が加わって数がそろわない家もあります。

そろえ方を迷うときは、菩提寺や親族に土地の慣習を聞いてから決めてください。

回転灯の模様が回らなくなりました。故障でしょうか

電球の熱で回すつくりのものは、球をLEDや電球型蛍光灯に替えると熱が出ないため回転が止まります。

乾電池式なら残量の低下で止まります。

どちらでもない場合は、回転筒の軸が火袋の内側に触れて引っかかっていないかを確かめてください。

家紋や家名は、どのタイプに入れられますか

吊り下げ型の火袋と、置き型の火袋のどちらにも入れる仕様があります。

注文を受けてから火袋に入れるつくりなので、店頭の既製品をその日に持ち帰る買い方とは別の流れになります。

取り扱いの有無と仕上がりまでの日数は店によって異なるため、お盆の日程から逆算して早めに相談してください。

浄土真宗でも回転灯や大内行灯を飾ってよいのでしょうか

浄土真宗は位牌を用いず過去帳や法名軸を使うなど、道具の考え方が他宗派と異なる部分があります。

盆提灯については飾る地域もあり、扱いはお寺によって異なります。

宗派としての考え方と実際の選択肢は浄土真宗と盆提灯で解説しています。

まとめ

盆提灯の種類は、吊り下げ型・置き型・回転灯の3タイプと、初盆の年だけ使う白提灯に分かれます。

吊り下げ型の御所提灯や住吉提灯は床を使わずに飾れて、たためるので収納も薄く済みます。

大内行灯は仏壇の左右の床に据える置き型で、一対でそろえる飾り方が伝統的な形です。

回転灯は形ではなく仕掛けの呼び名で、電源が要る点と、熱で回るタイプは球の種類を変えると止まる点だけ押さえておけば扱いに困りません。

選ぶ順序は、床の余裕、電源の位置、絵柄や家紋という並びです。

白提灯は初盆の年限りで、二年目以降は絵柄入りに切り替えます。

ぜひ本記事のタイプ別一覧表と、床・電源・収納の3つの確認点を参考に、部屋に合う盆提灯を選んでください。

あなたへのおすすめ