SHARE:

初盆の盆提灯の選び方|白提灯の意味・誰が用意するか

初盆の盆提灯の選び方|白提灯の意味・誰が用意するか

仏具店のカタログを開くと、絵柄の入った対の盆提灯と、白い無地の提灯が別のページに並んでいます。

初盆で新しく用意するのは、この白い提灯です。

白提灯(白紋天〈しろもんてん〉)は故人が初めて帰ってくる年だけ玄関や軒先に吊るすもので、翌年からは使いません。

絵柄入りの提灯は初盆に限らず毎年飾るもので、白提灯とは役割が別です。

誰が用意するのか、お盆が明けたあとどうするのかも、この2つで答えが変わります。

本記事では、白提灯を吊るす意味・誰が買うのか・初盆後のお焚き上げ・絵柄入りとの併用まで解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

初盆の盆提灯は、白提灯と絵柄入りで役割が分かれます

初盆(新盆〈にいぼん〉)に必要になるのは、白い無地の白提灯です。

帰ってくる故人が家を見つけられるようにという目印とされ、玄関先や軒先といった外から見える場所に吊るします。

使うのはその一年だけで、翌年以降は吊るしません。

なお四十九日の忌明け前にお盆が来る場合、初盆は翌年に繰り越す扱いが一般的ですが、ここはお寺により異なります。

もう一方の、蓮や桔梗の絵が入った一対の置き提灯や回転灯は、初盆に限らず毎年飾る提灯です。

初盆で親族から贈られるのはこちらで、2年目以降もそのまま使えます。

つまり初盆の飾りは、喪家が用意する白提灯一つと、いただいた絵柄入りの提灯を仏壇の脇に置く形が基本になります。

ただし宗派によって考え方が違います。

浄土真宗では故人の霊が帰ってくるという捉え方をしないため、白提灯を吊るさず絵柄入りの提灯だけを飾る家もあります。

この点は浄土真宗と盆提灯の考え方で解説していますので、菩提寺の指示と合わせて確認してください。

白提灯(白紋天)を吊るすのは初盆の年だけ

白提灯が白いのは、初めて迎えるお盆に故人を清らかな灯りで迎えるという意味からです。絵柄も家紋も入っていない無地が基本で、表面は和紙、下に長い房が付いた丸型か長型の形をしています。

吊るす場所と数

吊るすのは玄関の軒下、門口、ベランダなど、外から灯りが見える位置です。

数は一つで足ります。

一対で揃えるのは絵柄入りの置き提灯の習わしで、白提灯を二つ吊るす決まりはありません。

集合住宅で軒下に吊るせない場合は、玄関の内側や窓際に下げる形でも意味は変わりません。

灯し方と火の扱い

本来はろうそくを灯しますが、屋外には電源が取れない場所が多く、市販品にはろうそく型の電池式ライトが付いたものもあります。

和紙のすぐ近くで炎を扱う構造のため、実際に火を使う場合は、留守にするときと就寝時には消してください。

灯す時間帯は、迎え火に合わせて夕方から夜までとする家が一般的です。

白提灯は誰が買うのか

かつては、盆提灯は親族や親しい方が喪家へ贈るものでした。

その慣習が残る地域では、絵柄入りの提灯が初盆前に届きます。

ただし白提灯については、玄関に吊るす一つを喪家が自分で買って用意する形が広く行われています。

贈り物として届くのは絵柄入りのほうで、白提灯まで送られてくるとは限りません。

そのため、白提灯は喪家が手配し、絵柄入りは贈られた分を飾ると考えておくと段取りが崩れません。

親族が「提灯を贈りたい」と申し出た場合は、置き場所の広さと、すでに何対あるかを伝えてください。

地域によっては提灯代として現金を包む形を取るところもあり、どちらの習わしかは年長の親族か菩提寺に確認するのが早いです。

初盆が終わった白提灯はお焚き上げか自宅で処分します

白提灯はその年で役目を終えるため、翌年に持ち越しません。伝統的には、送り火の際に燃やすか、庭先で焼いて灰を土に返す形が取られてきました。

菩提寺に納めて焼いてもらう

住宅地では火を使えない場所が多く、現在は菩提寺へ持ち込み、お焚き上げを依頼する方法が中心です。

お盆の法要のときに一緒に預かってもらえるかを、事前に寺へ尋ねてください。

お布施を添える場合の額はお寺と地域で異なりますので、その場で決めずに先に相談するほうが行き違いが起きません。

自宅で処分する場合

お焚き上げを頼める寺がない場合は、自宅で処分しても差し支えありません。

骨組みを外して和紙を小さくたたみ、白い紙に包んでから一般ごみとして出す形が取られます。

手を合わせてから包めば、扱いとして失礼にはなりません。

なお絵柄入りの提灯は毎年使うもので、こちらは処分せず保管します。

何年飾るかという疑問は盆提灯を何年飾るかと使い回しの考え方で解説しています。

贈られた絵柄入り提灯との併用のしかた

白提灯と絵柄入りは、飾る場所が違うため併用できます。

白提灯は外に向けた目印として玄関へ、絵柄入りは仏壇や精霊棚の左右に置きます。

一対でいただいた場合は左右対称に、数が揃わないときは仏壇に向かって右側から並べます。

いただいた提灯が3対4対と重なり、置き場所に収まらないこともあります。

その場合、飾るのは仏壇に近い一対か二対にとどめ、残りは箱のまま保管しても問題ありません。

贈り主の名前が入った提灯があるときは、そちらを優先して見える位置に置くと礼にかないます。

誰のために飾る灯りなのかという由来は盆提灯の意味と由来で解説していますので、親族へ説明するときの材料になります。

小さいサイズ・おしゃれなデザイン・家紋入りの選び分け

初盆で新しく買うとき、迷う点は大きさ・見た目・名入れの3つに絞られます。

小さいサイズを選ぶとき

白提灯は吊るす場所の高さで大きさが決まります。

軒下が低い玄関や、ベランダの手すり近くに下げる場合、大きな長型は房が床に触れて汚れます。

飾る位置の上下の余裕を測ってから、収まるサイズを選んでください。

絵柄入りのほうも、仏壇がコンパクトなら床置きの大型は台からはみ出します。

モダンなデザインを選ぶとき

洋室に仏壇を置いている家では、木目の脚や無地の火袋を使った現代的なデザインも選ばれています。

初盆で親族が集まる場に出しても、絵柄が控えめであること自体は失礼になりません。

小型・モダンの選び方はミニ盆提灯とモダン盆提灯の選び方で解説しています。

家紋や名前を入れるとき

絵柄入りの提灯には、家紋や「◯◯家」の名入れを加えられるものがあります。

白提灯は無地が基本のため、紋を入れるのは絵柄入りか、地域の習わしで紋付きを使う場合に限られます。

名入れは加工が入る注文品で、届くまでに日数がかかります。

初盆に間に合わせる準備の順序

最初にやることは、自分の地域のお盆が7月か8月かの確認です。

7月盆なら7月13日から16日、8月盆なら8月13日から16日が中心の期間になります。

白提灯は盆入りの数日前から吊るし始め、13日の迎え火に合わせて灯す形が一般的です。

出す時期としまう時期の目安は盆提灯をいつからいつまで飾るかで解説しています。

次に、菩提寺へ初盆の法要日を相談します。

法要の日取りが決まれば、提灯を飾り終える期限も決まります。

白提灯の手配は、その期限の2週間前までを目安にしてください。

名入れや紋入れを頼む場合、加工の分だけ納期が伸びます。

最後に、親族へ提灯を贈る意向があるかを聞いておきます。

届く提灯の数が分かれば、自分で買い足す必要があるかどうかが判断できます。

灯りを点ける前には、コードの断線とソケットの緩み、電池式なら電池の残量も見ておいてください。

前年から保管していた提灯は、和紙の破れとほこりも確認します。

よくある質問

盆提灯は初盆だけ飾るものですか

白提灯は初盆の年だけです。

絵柄入りの提灯は初盆に限らず、毎年のお盆に飾ります。

初盆でひととおり揃えておけば、翌年からは絵柄入りを出すだけで足ります。

白提灯は一対で用意しないといけませんか

一つで足ります。

一対で揃える習わしは、仏壇の左右に置く絵柄入りの提灯のものです。

玄関に吊るす白提灯を二つにしなければならないという決まりはありません。

マンションで玄関の外に吊るせない場合はどうしますか

共用廊下に物を下げられない建物では、玄関の内側や、窓際の外から見える位置に吊るす形で差し支えありません。吊るす場所そのものよりも、初盆の期間に灯りを用意することに意味があるとされています。

初盆に白提灯を用意できませんでした。失礼になりますか

白提灯は地域の習わしとして広まったもので、必ず吊るさなければ供養にならないという教義上の決まりはありません。

浄土真宗のように吊るさない考え方もあります。

用意できなかった場合は、仏壇の灯明と供物を整えて法要を行えば問題ありません。

まとめ

初盆で新しく買うのは白提灯で、玄関や軒先に一つ吊るします。

使うのはその年だけで、お盆が明けたら菩提寺のお焚き上げに出すか、白い紙に包んで処分します。

親族から贈られる絵柄入りの提灯は仏壇の脇に飾り、翌年以降も続けて使います。

手配の順序は、地域のお盆が7月か8月かを確かめ、菩提寺と法要日を決め、その2週間前までに提灯を揃える流れです。

名入れや紋入れを頼むなら、加工の日数を足して考えてください。

飾る場所の高さと仏壇の幅を先に測っておくと、サイズ選びで迷いません。

ぜひ本記事の白提灯と絵柄入りの役割の違い、初盆後の処分の手順、準備スケジュールを参考に、今年のお盆の支度を進めてください。

あなたへのおすすめ