袱紗への香典の入れ方|向き・表裏と挟むタイプの使い方

香典袋は用意できたのに、袱紗(ふくさ)をどちら向きに広げるかで手が止まります。
弔事は左開き、つまり袱紗を開いたときに左手側へめくれる向きに金封(きんぷう)を入れるのが基本で、包むタイプなら右・下・上・左の順に折ります。
結婚式のご祝儀袋はこれがそっくり裏返り、右開きになります。
本記事では、香典袋の向きと表裏、挟むタイプへの差し込み方、台付き・爪付きを包む手順、受付での渡し方まで解説します。

いい仏具編集部
「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
袱紗への香典の入れ方は「左開き」が基本
弔事では、袱紗を開いたときに左手側へ開く向きで香典袋を入れます。
挟むタイプでも風呂敷状の包むタイプでも、この向きは共通です。
慶事は反対の右開きで、開く方向そのもので慶弔を区別する慣習があるためです。
左右を間違えても金封が落ちるわけではありませんが、受付で袱紗を開く動作は相手の正面で行うので、向きはそのまま見られます。
手元で確かめるときは、袱紗を持った状態で親指がかかる側を見てください。
右手の親指で右端をめくって開くなら左開き、左手側からめくるなら右開きです。
袱紗そのものの種類や由来については、袱紗の意味と種類の基本で解説しています。ここでは入れ方に絞って進めます。
香典袋の向きと表裏|表書きは読める向きで上に
香典袋は、表書きが書かれた面を上にして入れます。
「御霊前」「御香典」といった文字が自分から見て正しく読める向きで、名前が下側に来る置き方です。
裏返して入れる、上下を逆さにして入れるといった入れ方はしません。
袱紗を開いた瞬間、相手からも文字が読める状態になるのが正しい向きです。
中袋(中包み)にお金を入れ、外包みで包んだ状態のまま袱紗へ入れます。中袋だけを袱紗に直接入れることはありません。
入れる前に、外包みの裏の折り返しも確かめてください。
不祝儀袋は下側の折り返しを先に折り、上側の折り返しを上からかぶせて閉じます。
うつむく形、水が流れ落ちる形になぞらえた折り方で、慶事の祝儀袋とは上下が逆です。
折り返しが逆のまま袱紗に入れると、受付で開いたときに気づかれます。
挟むタイプ(金封袱紗)の使い方
挟むタイプは、二つ折りの内側に差し込みポケットが付いた形で、包む手順が要りません。
弔事では、開きが左側に来るように袱紗を持ち、右側から金封を滑り込ませます。
表書きの面が袱紗の表側、つまり開いたときに正面に見える側を向くように入れてください。
差し込んだあと、金封の上端が袱紗から大きくはみ出していないかを見ます。長さが足りないと角が折れたまま鞄の中で潰れ、受付で出したときに折り目が残ります。
受付では、袱紗を左手に載せ、右手で右端をめくって開き、金封を取り出します。
片手で開ける形なので、鞄を持ったままでも動作が崩れません。
急な通夜で包む手順を練習する時間がない場合、この挟むタイプが扱いやすい選択肢になります。
台付き・爪付きの包み方は右・下・上・左の順
風呂敷状の袱紗で包むときは、順番が決まっています。
袱紗をひし形に広げ、中央よりやや右寄りに、表書きを上にして金封を置きます。
そこから右の角を折って金封にかぶせ、続いて下の角、上の角の順に折ります。
最後に左の角を折り、余った部分を裏側へ回して重ねれば完成です。
右から折り始めて左で閉じるため、できあがりは左開きになります。慶事とはこの順番が正反対なので、折り始めの角だけ覚えておけば迷いません。
爪付きと台付きの違い
爪付きは、左の角に留め具の爪と留め糸が付いたタイプで、包み終わりに爪を掛けて固定します。
弔事では爪が左側に来る向きで使います。
台付きは、金封を載せる小さな台(簡易的な切手盆)が付いたもので、台の表裏が赤系と緑系などに分かれています。
弔事では地味な面を表にして使い、受付ではこの台ごと相手に差し出せます。
結婚式のご祝儀袋は袱紗の開きが逆になる
慶事は右開きです。
ひし形に広げた袱紗の中央よりやや左寄りにご祝儀袋を置き、左・上・下・右の順に折ります。
弔事とは折り始めも折り終わりも逆で、上下の順番まで入れ替わる点が間違えやすいところです。
挟むタイプなら、開きが右側に来るように持って左側から差し込みます。
ご祝儀袋そのものも、外包みは下側の折り返しを上からかぶせます。
喜びを受け止める形とされ、弔事とは逆になります。
台付き袱紗は赤やえんじの面を表にして使ってください。
弔事と慶事で1枚を使い回したい場合、開きの向きを変えられる作りかどうかで選択肢が変わります。慶弔両用の袱紗の選び方では、どのタイプなら両方に使えるのかを解説しています。
受付での袱紗の使い方|出す場所と向きの変え方
会場に着いたら、受付の列に並んでいる間に鞄から袱紗を出しておきます。受付台の上で鞄をごそごそ探すことになると、後ろの人を待たせます。
順番が来たら、袱紗を左手に載せて右手で開き、金封を取り出します。
空になった袱紗はその場でたたみ、折りたたんだ袱紗の上に金封を載せてください。
この状態が略式の切手盆の代わりになります。
台付きなら、台に金封を載せます。
最後に、金封を時計回りに回して相手から表書きが読める向きにし、両手で差し出します。
「このたびはご愁傷さまでございます」「心ばかりですがお供えください」といった一言を添えると、渡すまでの動作がひと続きになります。
袱紗ごと渡すことはせず、金封を手放したら袱紗はたたんで持ち帰ってください。
入れ方で困らない袱紗の選び方|サイズと色
ここでの価格は2026年7月時点の一般的な目安で、挟むタイプが1,000〜3,000円程度、台付き・爪付きは2,000〜5,000円程度の価格帯で扱われています。
金封が入りきるサイズかどうか
挟むタイプは寸法が固定されているため、入る金封の大きさに上限があります。
市販の一般的な不祝儀袋はおおむね収まりますが、高額を包むときに使う大判の袋や、水引が立体的に盛り上がったご祝儀袋は入りません。
入らない袋を無理に差し込むと水引が潰れます。
大判の袋を使う予定があるなら、包むタイプの風呂敷袱紗を選んでください。
紫なら弔事にも結婚式にも使える
弔事は紫・紺・グレーなどの寒色、慶事は赤・朱・えんじなどの暖色を使います。
このうち紫の無地だけは、慶弔どちらにも使える色とされています。
1枚だけ持つなら紫の無地が選択肢になります。
色の線引きは袱紗の色のマナーで、買える場所は袱紗はどこで買うかで解説しています。
よくある質問
香典袋を袱紗に入れずに持っていくのは失礼ですか
袱紗は金封の水引や角が崩れるのを防ぎ、弔意を示すために使う布なので、剥き出しで鞄から出す形は避けられてきました。
どうしても間に合わないときは、紺・グレー・紫などの地味な無地のハンカチや小さな風呂敷で、包むタイプと同じ右・下・上・左の順に包めば代用になります。
柄物やタオル地は使いません。
袱紗の向きを逆に入れてしまったと受付の直前で気づいたら
その場で入れ直してかまいません。
挟むタイプなら金封を抜いて袱紗を裏返し、開きが左に来る向きに持ち替えて差し込むだけです。
列に並んでいる間に直せる動作なので、逆向きのまま開いて渡すより手早く済みます。
香典袋の中袋にはお金をどの向きで入れますか
弔事では、お札の肖像が描かれた面を中袋の裏側に向け、肖像が下に来る向きで入れます。
顔を伏せる形で、突然の訃報に慌てて用意したという意味合いを表すものです。
結婚式は逆に、肖像を表側・上向きにして入れます。
100円ショップの袱紗でも入れ方は同じですか
入れ方や開きの向きに違いはありません。
ただし挟むタイプは寸法が小さめのものがあり、水引の大きい袋が入らない場合があります。
取扱いは店舗や時期で変わるため、100均の袱紗の実情と代替案で売り場と代用品を解説しています。
まとめ
香典を袱紗に入れるときは、左開きになる向きで、表書きが読める面を上にする。
この2点を外さなければ、挟むタイプでも包むタイプでも形になります。
包む場合は右・下・上・左の順で、結婚式のご祝儀袋は左・上・下・右と、折り始めから折り終わりまで逆になります。
受付では、袱紗を開いて金封を取り出し、たたんだ袱紗を台にして、相手から読める向きに回して両手で渡します。
袱紗は渡さず持ち帰るものです。
1枚で慶弔どちらにも備えるなら、紫の無地が選択肢になります。
ぜひ本記事の弔事と慶事の折る順番の対比と、受付での渡し方の手順を参考に、出かける前に手元で一度確かめてください。




