位牌の置き方はどこが正解?仏壇の位置と複数の並べ方

四十九日を終えて、白木の位牌から本位牌に替わりました。仏壇の扉を開けると上段にご本尊、その下に前からの位牌が並んでいて、新しい1基を入れる場所が決まりません。
位牌はご本尊より下の段に置き、複数あるときは仏壇に向かって右を上座として、亡くなった順に右から左へ並べます。この上下関係と右上座の考え方は、曹洞宗や臨済宗を含めて広く共通しています。
本記事では、仏壇内での位牌の位置・3つや4つに増えたときの並べ方・仏壇がない家での置き場所と方角を解説します。

いい仏具編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
位牌の置き方は「ご本尊より下・向かって右から」で決まる
仏壇は本来、ご本尊をお祀りする場所です。
仏像や掛軸のご本尊が礼拝の中心にあり、位牌は故人や先祖をしのぶために添えるものという関係になります。
そのため位牌をご本尊と同じ段に並べたり、ご本尊より高い位置に据えたりはしません。
ご本尊が最上段、位牌はその一段下、というのが置き方の出発点です。
左右については、仏壇に向かって右側が上座という慣習で考えます。
位牌が2基以上あるときは、先に亡くなった方を向かって右に置き、新しい位牌を左へ足していきます。
夫婦や親子でも順番の考え方は同じで、亡くなった年月が早いほうが右です。
位牌そのものの種類や札の書き方から確かめたいときは、位牌の意味と種類で解説しています。置き方の前提として、白木位牌は四十九日までの仮のもの、本位牌がその後ずっと安置するものという区別だけ押さえておけば十分です。
仏壇の中での位牌の位置|ご本尊を隠さないことが条件
段数によって置ける場所は変わりますが、判断の基準は一つだけです。正面に座ったとき、ご本尊の姿や掛軸の文字が位牌で隠れていなければ、その配置で問題ありません。
三段の仏壇の場合
最上段の中央にご本尊を安置し、宗派によって脇侍(わきじ)をその左右に置きます。
位牌は中段の左右、ご本尊の真下を避けた位置に据えます。
中段の中央を空けておけば、ご本尊の視界をふさぎません。
下段は花立・火立・香炉の三具足や、おりんの役割と鳴らすタイミングで解説している仏具を並べる場所になります。
一段・小型のモダン仏壇の場合
段が分かれていない仏壇では、ご本尊を台や仏像用の敷板で少し高くし、位牌はその手前左右に置きます。
高さが並んでしまうときは、位牌を一歩前に出して奥のご本尊が見えるようにします。
ご本尊が背の低い掛軸なら、位牌の背を超えないサイズを選んで買い替えるという方法もあります。
位牌の寸法と価格の関係は位牌の値段相場で解説しています。
位牌が3つ・4つに増えたときの並べ方
同じ段に収まるあいだは、向かって右から古い順に並べます。
3基なら右が最も古い先祖、中央が次、左が最近亡くなった方という順序です。
4基以上で横幅が足りなくなったときは、古いものを上の段(ご本尊の下の段)、新しいものを一段下へ移し、どの段でも右から左へという流れを崩さないようにします。
夫婦位牌のように1基へ2名を記した位牌がある場合も、扱いは1基分です。夫が先に亡くなって別々の位牌がある家では、夫を右、妻を左に並べます。
位牌が増えて段に置ききれなくなったとき、先祖の位牌を一つにまとめる方法として繰り出し位牌があります。
札板を10枚前後収められる箱型の位牌で、代々の位牌をまとめて安置する形です。
使い方と札板の入れ替えは繰り出し位牌の使い方で解説しています。
まとめたあとの元の位牌は処分ではなく、お寺での魂抜きとお焚き上げに出すのが通例で、その流れは位牌の処分方法で解説しています。
曹洞宗・臨済宗と浄土真宗|宗派で変わるところ
曹洞宗や臨済宗などの禅宗でも、ご本尊より下・向かって右から古い順という基本は変わりません。
違いが出るのはご本尊と脇侍の内容で、曹洞宗では釈迦牟尼仏を中央に、その左右に道元禅師と瑩山禅師の掛軸を掛ける形が広く見られます。
臨済宗も釈迦牟尼仏を本尊としますが、掛軸の組み合わせは寺院や派によって異なります。
位牌の置き場所そのものに、禅宗だけの特別な決まりはありません。
大きく事情が違うのは浄土真宗です。
浄土真宗では亡くなった方はすでに阿弥陀仏のもとにあるという考え方から、位牌を用いず、過去帳や法名軸で法名を記して安置するのが基本になります。
すでに位牌がある家や、地域の習慣で位牌を使っている家もあり、扱いはお寺によって異なります。
この違いは浄土真宗の過去帳・法名軸の考え方で解説しています。
宗派の細かな作法で迷ったときは、菩提寺に電話で聞くのが最短です。仏壇の段数と手持ちの位牌の数を伝えれば、その家の形に合わせた並べ方を教えてもらえます。
仏壇がない家では位牌をどこに置くか|方角と高さ
仏壇を置いていない住まいでも、位牌を安置できます。
たんすや飾り棚、キャビネットの上を使い、白い布や敷物を敷いてから位牌を置きます。
棚板に直接置くよりも、場所としての区切りがはっきりします。
高さは、手を合わせるときに位牌が自分の目線より上にくる位置を目安にします。
見下ろす形にならなければ、専用の台でなくても差し支えありません。
小さな上置き型の仏壇や、位牌と小さな香炉だけを納めるステージ型の仏具セットを使う方法もあります。
方角については、南向きや東向きが好まれると言い伝えられていますが、宗派の教義として定められた向きではありません。
住宅の間取りを優先してかまいません。
それよりも、窓辺の直射日光が当たる場所、エアコンの風が直接当たる場所、キッチンや洗面所など水気と油煙のある場所を外すほうが、位牌の塗りや金箔を傷めずに済みます。
テレビやオーディオの上も、振動と熱がかかるため向きません。
お骨と位牌を一緒に置くとき|納骨までの並べ方
葬儀のあと四十九日までは、後飾り祭壇(中陰壇)に安置します。
二段か三段の白木の祭壇で、最上段の中央に遺骨、その手前か脇に遺影と白木位牌を置き、下段に香炉・燭台・花立を並べる形が一般的です。
祭壇は仏壇の前か横に設け、仏壇の扉は開けたままにしておきます。
四十九日を過ぎると白木位牌はお寺に納め、本位牌を仏壇の中へ移します。
納骨が先に延びる場合は、遺骨だけを仏壇の脇か、仏壇の下の引き出し部分ではなく別の台に置いて安置します。
遺骨を仏壇の中のご本尊の前に上げる形は避けてください。
ご本尊の礼拝をふさぐ配置になります。
避けたい置き方と、転倒への備え
やってはいけない配置は数が限られています。
ご本尊の前に位牌を重ねる形、位牌をご本尊より高く据える形、位牌を床や畳に直接置く形の3つは、いずれも上下関係が崩れるため外してください。
仏壇と神棚を向かい合わせにする配置も、拝む方向が背中合わせになるため昔から避けられてきました。
位牌を仏壇の外に出したままにする、箱に入れて押し入れへしまう、といった状態も本来の安置とは言えません。
仏壇じまいや引っ越しで一時的に置き場所がなくなるときは、白い布を掛けて棚の上に安置し、落ち着いてから改めて置き場所を決めます。
仏壇を手放す場合の段取りは仏壇じまいの流れで解説しています。
実務面では、地震で倒れて札が割れることへの備えも要ります。
位牌の足元に滑り止めシートを敷き、仏壇そのものも壁面や家具に固定しておきます。
仏壇の扉を閉めるときに位牌が当たっていないかも、置き終わったあと一度確かめてください。
よくある質問
位牌は仏壇の中央に置いてもいいですか
ご本尊の真下の中央は空けておき、位牌は左右に寄せます。
中央に据えるとご本尊が隠れ、礼拝の中心が入れ替わってしまいます。
位牌が1基だけの場合も、向かって右寄りに置くのが通例です。
「向かって右から」は仏壇の中から見た右ですか
手を合わせる人から見た右側です。
仏壇の内側から見れば左になります。
古い位牌を自分の右手側、新しい位牌を左手側に並べれば、上座の順に沿います。
位牌が4つあって同じ段に並びません。どうすればいいですか
古い2基をご本尊の一段下、新しい2基をさらに下の段へ分け、各段で右から左の順を守ります。
段が足りない仏壇では、先祖の位牌を繰り出し位牌に札板でまとめると、1基分の幅に収まります。
まとめる範囲は菩提寺に相談してから決めてください。
曹洞宗では位牌の置き方に決まりがありますか
位牌の左右や段については、他宗と同じくご本尊より下・右上座で置きます。
曹洞宗で変わるのは中央のご本尊と脇侍の掛軸の内容で、位牌の位置に宗派固有の規定はありません。
ご本尊や掛軸の組み合わせは寺院によって異なるため、菩提寺に確認してください。
まとめ
位牌の置き方で迷う点は、上下と左右の2つに絞られます。
ご本尊を最上段、位牌はその下の段に置いてご本尊を隠さないこと、複数あるなら向かって右から亡くなった順に並べることを守れば、宗派を問わず失礼のない配置になります。
曹洞宗や臨済宗でも考え方は同じで、浄土真宗だけは過去帳・法名軸という別の形になります。
仏壇がない家でも、たんすや棚の上に白い布を敷き、目線より高い位置に安置すれば十分です。
方角の決まりはないので、直射日光・エアコンの風・水回りを外すことを優先してください。
位牌が段に収まらなくなったときは、繰り出し位牌にまとめるという方法が残っています。
ぜひ本記事の段別の配置と「右から古い順」の並べ方を参考に、ご自宅の仏壇の位牌を置き直してみてください。




