SHARE:

位牌の値段相場はいくら?本体と戒名入れ費用の目安

位牌の値段相場はいくら?本体と戒名入れ費用の目安

仏具店のカタログに並んでいるのは、位牌の本体価格だけです。注文の段になると、ここに戒名を入れる文字入れ代が別で加算されます。

位牌1本にかかる金額は、本体が1万円台から6万円程度、文字入れが3,000円から3万円程度で、合計は2万円台から10万円近くまで開きます(2026年7月時点の一般的な目安で、店や仕様で変わります)。同じ大きさでも、塗りか唐木(からき)か、彫りか書きかで倍以上違ってきます。

本記事では、本体と文字入れを合わせた総額の見方、塗位牌と唐木位牌の価格差の理由、戒名入れの彫り方別の費用、注文先による値段の違いを解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

位牌の値段は本体と文字入れの合計で決まる

位牌の見積もりは、木地と塗り・装飾を含む「本体」と、戒名や没年月日を入れる「文字入れ」の二段構えです。

通販サイトの一覧に出ている価格は本体のみというケースがあり、注文画面で文字入れを選ぶと数千円から数万円が上乗せされます。

総額でいくらになるのかは、文字入れ料金まで足してから比べてください。

内訳費用の目安(2026年7月時点)
本体・塗位牌1万円〜5万円程度
本体・唐木位牌1.5万円〜6万円程度
本体・モダンデザインの位牌1.5万円〜5万円程度
本体・繰り出し位牌2万円〜6万円程度
文字入れ(機械彫り・書き文字)3,000円〜1万円程度
文字入れ(手彫り)1万円〜3万円程度
夫婦連名の追加分数千円〜1万円程度
開眼供養のお布施お寺により異なります

上の表は一般的なレンジで、本漆と本金箔を使った上位品や産地の工芸品になると10万円を超えるものもあります。

逆に、合成塗料とプリントの木目で仕上げた量販品は1万円を下回る価格で出ていることもあります。

位牌そのものの役割や札の各部の呼び方は位牌とは何かをまとめた解説で説明していますので、初めて用意する場合はそちらも合わせて読んでください。

塗りと唐木で本体価格は倍近く変わる

本体価格を動かしているのは、塗りか唐木かという仕上げのタイプと、札丈(ふだたけ)で表すサイズの2点です。

塗位牌の価格差は漆と金箔で出る

塗位牌は木地に塗りを重ね、金箔や金粉で装飾したものです。

価格が上がるのは、合成塗料ではなく本漆を使い、金箔を本金箔にしたときで、工程数がそのまま値段に反映されます。

会津などの産地名が付いた工芸品は、下地から仕上げまでの手間が多いぶん上位の価格帯になります。

唐木位牌は木のとり方で値段が分かれる

唐木位牌は黒檀(こくたん)や紫檀(したん)といった硬い木の木目を見せる作りで、同じ「黒檀」という表示でも、無垢材か、薄板を貼って仕上げたものかで価格が変わります。

表示に「練り」「貼り」とあるものは芯材が別の木なので、無垢より安く出ます。

木目の美しさを重視するなら無垢、予算を抑えるなら貼りという分け方になります。

サイズは仏壇の内寸が先に決まる

札丈は3.5寸あたりから0.5寸刻みで用意され、大きくなるほど値段は上がります。

ただし大きさは好みで決められません。

仏壇の内寸に収まること、すでに安置している先祖の位牌より高くしないことという2つの条件が先にあります。

仏壇の高さを測らずに注文すると、扉が閉まらないという事態になります。

先祖の位牌が何本も並んで置き場所が足りない場合は、札板を入れ替えて使う繰り出し位牌という選択肢があります。値段の目安や札板の扱いは繰り出し位牌の使い方の解説で説明しています。

戒名入れの値段は彫り方と人数で決まる

文字入れの方式は、コンピューター制御の機械彫り、職人が刃物で彫る手彫り、筆で金文字を書き入れる書き文字の3タイプです。

機械彫りは3,000円から1万円程度、手彫りは1万円から3万円程度が目安で、同じ位牌でもここで1万円以上の差が出ます。

書き文字は塗位牌に、彫りは唐木位牌に使われる組み合わせが一般的です。

夫婦2人を1本の位牌に入れる連名にしても、値段が単純に2倍になるわけではありません。

1名分の追加として数千円から1万円程度が加算される形が多く見られます。

片方が生前の場合、名前を朱で入れておき、亡くなったあとに朱を取る作業が別料金になる店もあります。

戒名を授かっていない場合は、俗名と没年月日、享年だけを入れます。

彫る文字数は減りますが工程は同じなので、料金が大きく下がるわけではありません。

戒名なしで作れるかどうかは宗派やお寺の考え方にも関わるため、菩提寺があるなら先に相談してください。

位牌を用意しない選択については位牌を作らない場合どうなるかの解説で扱っています。

納期は文字入れの内容を確認する校正のやり取りを含めて1〜2週間が目安です。四十九日に間に合わせるなら、日程から2〜3週間さかのぼって発注してください。

どこで注文するかで位牌の値段は変わる

同じ仕様でも、注文先によって総額は動きます。

葬儀社経由は白木位牌からの流れで手配してもらえる代わりに、本体価格は店頭価格に準じます。

全国チェーンの仏具店は文字入れ料金を別建てで表示しており、実物を見て木目や金箔の具合を確かめられます。

価格は店舗や時期で変わるので、店頭かウェブの料金表で確認してください。

通販は本体価格を抑えた品揃えが中心で、文字入れ込みの総額を表示している店と、本体のみ表示の店があります。

注文後に戒名の原稿をメールやファクスで送り、レイアウトの校正画像を確認してから彫刻に入る流れです。

この校正を省くと、誤字がそのまま彫られて作り直しになります。

浄土真宗では位牌を用いず、過去帳や法名軸を使うのが基本です。

この場合、見積もる対象は位牌本体ではなく過去帳と見台、あるいは法名軸になります。

扱いはお寺によって異なるため、浄土真宗の過去帳と法名軸の考え方を読んだうえで菩提寺に確認してください。

開眼供養のお布施は見積もりに入っていません

位牌の代金として請求されるのは本体と文字入れまでで、仕上がった位牌に魂を入れる開眼供養のお布施は別です。

金額はお寺と地域で大きく異なり、四十九日法要と同日に行う場合は法要のお布施にまとめて包む形もあります。

いくら包むかは菩提寺に直接たずねるのが確実な方法で、目安を教えてくれるお寺もあります。

加えて、葬儀で使った白木位牌の扱いも費用に関わります。

白木位牌は本位牌ができたらお寺に納めてお焚き上げしてもらうのが一般的な流れで、ここでも志を包みます。

古い位牌をまとめて処分する場合の魂抜きとお焚き上げの費用は、位牌の処分方法の解説でレンジを示しています。

位牌を安く作るときに削れる部分と削れない条件

予算を下げたいときに手を付けやすいのは装飾の格と彫り方です。

本金箔を金粉仕上げに、手彫りを機械彫りに替えると、仕上がりの印象を大きく損なわずに総額を下げられます。

位牌は仏壇の中に安置するものなので、至近距離で細部を見比べる機会はそう多くありません。

一方で、サイズと文字の内容は値段の都合で妥協できません。

仏壇の内寸を超えれば置けませんし、先祖の位牌より大きいものを新しく作ると並べたときに不釣り合いになります。

戒名の文字は一度彫ると修正できず、作り直しは本体代から再計算されます。

校正段階で、戒名・没年月日・俗名・享年の4点を紙に書き出して照合してください。

極端に安い位牌は、芯材にプリントの木目を貼ったものや、合成塗料を薄く塗ったものです。

塗膜が薄い作りでは、線香の煙やほこりを拭き取る作業を繰り返すうちに表面の艶が落ちていきます。

数十年単位で使うものとして考えるなら、この点を踏まえて価格帯を決めてください。

よくある質問

通販の位牌の表示価格に戒名入れは含まれますか

店によって異なります。

商品ページに「文字入れ込み」と明記されている店と、本体のみの価格を表示してオプションで文字入れを追加する店があります。

後者では注文画面に進むまで総額が分からないため、レイアウト(一人彫りか連名か)を選んだ状態の合計金額で比べてください。

白木位牌のまま置き続けると費用はかかりませんか

白木位牌は葬儀で用意されるもので、追加費用はかかりません。

ただし白木は四十九日までの仮のものという扱いで、屋内でも乾燥や墨のかすれが進みます。

本位牌に替えないまま長く置く家もありますが、菩提寺から本位牌を用意するよう案内される場合があります。

夫婦の位牌は1本にまとめたほうが安く済みますか

本体が1本で済み、追加は1名分の文字入れ料になるので、2本作るより総額は下がります。

ただし連名にすると札の表に2人分の戒名を並べるため、文字が小さくなります。

先に亡くなった方の位牌をすでに作っている場合、後から連名にはできず、同じ寸法・同じ仕上げの位牌をもう1本そろえる形になります。

四十九日まで日がないと値段は上がりますか

通常料金のまま短納期に対応する店と、特急仕上げの追加料金を設定している店があります。

急ぐ場合は、手彫りではなく機械彫り、在庫のある定番サイズという条件で探すと納期が縮みます。

注文時に法要の日付を伝えて、間に合う仕様を提示してもらってください。

まとめ

位牌の値段は本体と文字入れの合計で、総額2万円台から10万円近くまで開きます。

本体を動かすのは塗りか唐木かという仕上げと、無垢か貼りかという木のとり方、そして札丈のサイズです。

文字入れは機械彫りと手彫りで1万円以上の差が出るので、どこに予算を置くかをこの2か所で決めてください。

削ってよいのは装飾の格と彫り方、削れないのは仏壇の内寸に合うサイズと戒名の文字の正確さです。

開眼供養のお布施は位牌の代金とは別で、金額はお寺により異なりますから、菩提寺に直接確認してください。

ぜひ本記事の内訳表と、サイズ・文字の確認点を手元に置いて、四十九日までの日程から逆算して発注を進めてください。

あなたへのおすすめ