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盆棚とは?意味と必要なもの・ないときの代用方法を解説

盆棚とは?意味と必要なもの・ないときの代用方法を解説

お盆が近づくと、仏壇の前に小さな台を置いて、果物や提灯を並べた飾りを見かけます。これが盆棚で、精霊棚(しょうりょうだな)とも呼ばれ、お盆の数日間だけご先祖をお迎えするために設ける臨時の祭壇です。

専用の組み立て式の台が家にないという場合でも、仏壇の前に小机や座卓を置いて白い布をかければ形になります。

必要なものも、香炉やろうそく立てのように仏壇から移せるものと、真菰(まこも)の敷物やほおずきのように毎年買い足すものに分かれます。

本記事では、盆棚の意味と仏壇との違い・用意するものと家具で代用する方法・飾る日と片づける日を解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

盆棚とは、お盆の数日だけ設ける臨時の祭壇

盆棚は、お盆にご先祖の霊が家へ帰ってくるという考え方にもとづいて、その滞在中の場所として用意する棚です。

仏壇が一年を通して置かれる常設の場所であるのに対し、盆棚は13日ごろに組み立てて、16日や17日に片づけます。

お盆の間だけ家の中にもう一か所、手を合わせる場所が増えるという形です。

組み立てたら、仏壇から位牌を盆棚へ移し、その前に香炉や花、灯明を置いて、果物や野菜、故人の好物を供えます。

ご先祖をお迎えする場所に位牌があり、そこへ供え物が並ぶという筋になっているので、飾りの一つひとつにも意味があります。

棚の脇に立てる盆提灯は、帰ってくる霊が道に迷わないための目印とされています。

呼び名は地域でいくつもあり、精霊棚、盆壇、先祖棚などと呼ばれます。

どれも指しているものは同じで、別の道具ではありません。

段数も一段のものから三段のものまであり、家の広さと仏壇の形に合わせて決められてきました。

盆棚に必要なものは、仏壇から移すものと買い足すもの

用意するものは、大きく三つに分かれます。

土台になる台と敷物、仏壇からそのまま移せる仏具、そしてお盆のためだけに用意する飾りと供え物です。

仏具を移せるぶん、新しく買うものは思ったより少なく済みます。

区分もの役割
台・敷物二段または三段の棚、白布や真菰のござご先祖を迎える場所そのもの
仏壇から移す位牌、香炉、ろうそく立て、花立て、鈴(りん)手を合わせるための最低限の仏具
お盆の飾り盆提灯、ほおずき、精霊馬、笹竹と縄、素麺迎える目印と道具に当たるもの
供え物果物、季節の野菜、水の子、閼伽水(あかみず)、菓子滞在中のもてなし

水の子は、洗った米にナスやキュウリを細かく刻んで混ぜ、蓮の葉や器に盛ったものです。

閼伽水は蓮の葉に水を張ったもので、どちらもご先祖だけでなく、供養を受けられない霊にも行き渡るようにという願いから供えられてきました。

キュウリとナスに割り箸を刺した精霊馬の由来や、向きをどちらにするかは精霊馬の意味と飾る時期で解説しています。

どの段に何を置くかまで含めた並べ方は、宗派と地域で差が出ます。段ごとの配置は盆棚の飾り方と配置の基本で解説しているので、手元の道具が揃ってから読むほうが迷いません。

盆棚がないときの代用方法は、小机に白布で足ります

台になる家具の選び方

専用の棚が手元になくても、平らで安定した台と白い布があれば代わりになります。

よく使われるのは座卓や小机、経机で、高さが仏壇の下段あたりに来るものだと拝みやすいです。

天板が薄い折りたたみテーブルは、水を張った器や陶器の花立てを載せると重みで撓(たわ)むことがあるため、脚がしっかりしたものを選んでください。

カラーボックスを横倒しにして白布をかける方法もあり、二段の棚として使えます。

段ボール箱を重ねる場合は、上に載せる提灯や器の重さに耐えられるよう、箱の中に紙を詰めて潰れないようにします。

真菰のござが手に入らないときは、白い無地の布か半紙を敷いて代用します。

柄物やタオル地は避けて、無地の白で揃えると見た目がまとまります。

台を置く余裕がない家の整え方

集合住宅で仏壇の前に台を置く余裕がない場合は、仏壇の一段目に白布を敷き、そこへ位牌と小さな器を並べる形で済ませる家もあります。

ご先祖を迎える場所を作って手を合わせるという点が守られていれば、台の大小で供養の中身が変わるものではありません。

お寺の考え方を確かめたいときは、菩提寺に一度たずねてください。

盆棚を自作するなら、材料はホームセンターで揃います

棚の骨格に使う材料

自作する場合の骨格は、天板になる板と脚、そして四隅に立てる笹竹です。

板は集成材やすのこ、脚は角材やブロックで代用でき、いずれもホームセンターの木材売り場で揃います。

二段にするなら、下段の奥に短い角材を渡して上段の板を載せる形が簡単です。

釘を打たずに組めるので、片づけたあとは板と角材に分けて押し入れに収まります。

笹竹は四隅に立てて上部を縄で結び、その縄にほおずきや素麺を吊るす飾り方が伝わっています。

竹が用意できない年は、笹を省いて棚だけで整えてもかまいません。

地域の慣習として四本柱を立てる土地もあるため、周囲の家と形が違って気になるときは、親族に聞くのが早いです。

組み立て式のセットを買う選択肢

組み立て式の盆棚セットや、棚と真菰・ほおずきなどをまとめた一式は仏具店や通販でも扱われています。

価格は段数と付属品の数で幅があり、簡易な一段のものから三段の本格的なものまで、数千円から数万円程度の範囲で出回っています(2026年7月時点の目安です)。

取扱いは店舗と時期で変わるので、お盆直前より前に確かめておくと、届いた日に間に合わないという事態を避けられます。

盆棚はいつ飾って、いつまで出しておくのか

飾り始めるのは、お盆の入りである13日の午前中までが一般的で、12日のうちに組んでおく家も多くあります。

ご先祖が帰ってくる前に迎える場所を整えるという順番なので、13日の夕方に迎え火を焚くなら、その前に棚が出来ていれば足ります。

片づけは送り火のあと、16日の夜か17日です。

時期そのものが地域で二つに分かれる点にも注意してください。

東京や一部の地域では7月13日から16日、全国の多くの地域では8月13日から16日に行われます。

どちらの月でも、13日に迎えて16日に送るという日付の並びは共通です。

迎え火と送り火をいつ、何時ごろ焚くのかは迎え火・送り火の日にちと時間帯で解説しています。

迎え火に使うおがらも盆棚と同じ時期に必要になる道具で、入手先と燃やし方はおがらの使い方と買える場所で解説しています。片づけたあとの真菰や笹竹をどう扱うか、翌年も使えるものはどれかという点はお盆飾りを出す日と片付け・使い回しで解説しています。

盆棚を用意しない宗派と、地域による差

浄土真宗では、亡くなった方はすぐに阿弥陀仏の浄土へ生まれると考えるため、霊が家へ帰ってくるという前提に立った盆棚を設けないのが基本です。

位牌も用いず、過去帳や法名軸で故人を記します。

お盆には仏壇を掃除して打敷(うちしき)を掛け、花と菓子を供えて法要に参る形が多く取られます。

ただし扱いはお寺により異なるので、迷ったときは菩提寺に確かめてください。

そのほかの宗派では盆棚を設けますが、細かい形は土地の慣習に強く左右されます。

四隅に笹竹を立てる地域、真菰ではなく蓮の葉を敷く地域、素麺や団子の種類が決まっている地域があり、どれかが正解というものではありません。

嫁ぎ先で実家と形が違っていても、その家に伝わってきたやり方に合わせれば済みます。

新盆(初盆)の家では、通常の絵柄入りの盆提灯に加えて、白い無地の白提灯を軒先や棚の脇に吊るします。

白提灯は初めて迎えるその年だけのもので、2年目以降は使いません。

初盆は招く人数も増えるため、棚の大きさと供え物の量を早めに決めておくと当日に慌てません。

よくある質問

盆棚に位牌を移してしまって、仏壇は空にしていいのですか

お盆の間は位牌を盆棚に移し、仏壇の扉を開けたまま灯明を灯しておく形が広く行われています。

仏壇が空になるのを避けたい場合は、位牌を移さず仏壇に納めたままで、盆棚には供え物と飾りだけを並べてもかまいません。

地域とお寺で作法が分かれる部分なので、菩提寺の指示があればそれに従ってください。

盆棚の果物や水の子は、毎日取り替えるのですか

閼伽水と水の子は毎朝新しくし、素麺や炊きたてのご飯を供える家では食事も朝に替えます。

果物は傷みが出た時点で下げてください。

8月のお盆は気温が高く、供えたまま置くと日が経つほど傷みが進みます。

下げたものは家族でいただく形が一般的です。

盆棚と一緒に買う盆提灯は何個必要ですか

棚の左右に一対で置く形が基本ですが、一個だけで整える家もあります。新盆では親族から提灯が贈られることもあるため、自分で買い足す前に誰が用意するのかを先に確認しておくと、同じものが重なりません。

盆棚は毎年同じものを使い回せますか

棚そのものと盆提灯、香炉などの仏具は、翌年も使えます。

真菰のござやほおずき、精霊馬に使う野菜、素麺は毎年新しくするものです。

棚は湿気で反りが出ないよう、乾いた場所に平らにして保管してください。

まとめ

盆棚は、お盆の数日だけご先祖を迎えるために設ける臨時の祭壇で、精霊棚とも呼ばれます。

位牌を移し、香炉と花を置き、果物や水の子、精霊馬を並べて、脇に盆提灯を立てるという中身は、専用の棚でなくても座卓や小机に白布をかけた台で成り立ちます。

13日までに組み、16日の送り火のあとに片づけるという日取りも、7月盆と8月盆で月が変わるだけです。

迷いやすいのは、浄土真宗のように盆棚を設けない宗派があること、笹竹や敷物の形が地域で違うことの二点で、どちらも家とお寺に伝わるやり方に合わせれば足ります。棚と提灯は数年使えるので、初めての年に無理のない大きさで揃えておくと、翌年以降は供え物を足すだけで済みます。

ぜひ本記事の必要なものの一覧表と、代用に使える家具・飾る日と片づける日の目安を参考に、今年の盆棚を無理のない形で用意してください。

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