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おがらとは?迎え火での使い方と燃やし方・買える場所

おがらとは?迎え火での使い方と燃やし方・買える場所

お盆用品の売り場に、細い白木の束が「おがら」の名前で積まれています。おがらは麻の茎から皮をはいだ芯の部分で、漢字では麻幹・苧殻(おがら)と書き、麻がらとも呼ばれ、8月13日の夕方に焚く迎え火の材料として並びます。

ただ、束のまま火をつけるものではありません。

素焼きの平皿に収まるよう10cmほどに折り、格子状に重ねてから点火します。

皿を地面へ直に置くと、アスファルトが焦げることもあります。

本記事では、おがらを燃やす意味・焙烙を使った火のつけ方と消し方・買える場所とサイズの目安を解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

おがらとは麻の茎から皮をはいだ芯の部分

麻は茎の外側の皮から繊維を取る植物で、繊維を剥いだあとに残る白い芯がおがらです。外皮を除いた芯だけなので、手に持つと同じ太さの竹や木よりはるかに軽く、指でつまむと簡単にぽきっと折れます。

麻がら・麻幹・苧殻は同じもの

売り場やお寺の案内では表記が分かれますが、麻がら・麻幹・苧殻は同じ材料を指す別の呼び名で、中身の違いはありません。通販の商品名では「迎え火 麻がら」「おがら 束」のように書き分けられているだけなので、どちらを選んでも迎え火・送り火に使えます。

よく燃えるのは中が空洞で乾いているから

おがらの芯は中心が空洞になっていて、店頭に並ぶ時点でよく乾いています。

そのため炎が内側を通って一気に上がり、数分で燃え尽きます。

逆に、湿気を吸ったおがらは火がつきにくく、煙だけ出て消えることがあります。

買ったあとは湿気の少ない場所で保管してください。

迎え火でおがらを燃やすのは、麻が清浄な植物とされてきたから

麻は古くから清浄な植物とされ、神事の道具にも使われてきました。

その麻の芯を門口で燃やし、立ちのぼる煙と炎で場を清め、帰ってくる故人が道に迷わないための目印にするとされています。

お盆の入りに焚くものが迎え火、明けに焚いて帰り道を照らすものが送り火で、燃やす材料はどちらもおがらです。

ただし、この前提は宗派によって変わります。

浄土真宗では亡くなるとすぐ阿弥陀仏の浄土に生まれると考えるため、故人の霊が家へ帰ってくるという捉え方を取らず、迎え火・送り火を焚かないのが基本です。

お盆は仏法に出会う機会として法要が営まれます。

扱いはお寺によって異なりますので、初めて営むなら菩提寺(ぼだいじ)に確かめてから用意してください。

なお、同じ先祖供養の行事でも、お彼岸に迎え火は焚きません。行事の性格そのものが違うためで、両者の成り立ちの差はお彼岸とお盆の違いで解説しています。

おがらの燃やし方は、焙烙に折って重ねてから点火

用意するもの

おがらのほかに、焙烙(ほうろく)という素焼きの平皿を使います。

直径15〜20cm程度の浅い皿で、お盆用品としておがらと並んで売られ、セットになったものもあります。

これにマッチかライター、そして消火用の水をバケツかペットボトルで用意してください。

焙烙は火が入ると底面まで熱くなるので、下に敷くレンガや金属トレイもあると、玄関前のコンクリートやアスファルトが焦げません。

火のつけ方

玄関先や門口の、屋根のない風通しのよい場所に焙烙を据えます。

おがらは束のままでは長すぎるため、皿に収まる10cm前後に折り、井桁のように隙間をつくって重ねます。

すき間なく積むと空気が通らず、煙ばかり出ます。

下側の端に火をつければ数十秒で炎が立ち、1〜3分ほどで燃え尽きますので、その間は離れないでください。

合掌して迎える作法は地域やお寺で異なり、火を焚いている間に手を合わせる家もあります。

燃え尽きたあとの片付け

炎が消えても灰の内側に火種が残るため、水をかけて完全に湿らせてから片付けます。

焙烙は熱が抜けるまで動かさず、冷えてから灰を捨ててください。

灰の捨て方は自治体の分別で異なるので、燃えるごみの扱いになるかどうかを確認してから出すと迷いません。

焙烙は洗って乾かせば翌年も使えますが、素焼きは急に冷やすと割れるので、熱いうちに水をかけないでください。

火をつける日は8月13日、地域によって7月13日

迎え火を焚くのはお盆の入りの夕方で、8月13日が一般的です。

東京の一部や神奈川の一部など7月盆の地域では、7月13日に焚きます。

送り火は明けの16日、地域によっては15日です。

時間帯は日が落ちて薄暗くなるころで、暗くなってからのほうが炎が見えます。

日にちと時刻の地域差、雨の日をどうするかといった具体的な条件は迎え火・送り火はいつ焚くかで解説しています。焚く前に盆棚や提灯を整えておくのが順序になりますので、おがらだけを先に買っても準備は終わりません。

ベランダで火が使えない住まいは提灯で代える

集合住宅では、管理規約でベランダや共用廊下の火気使用が禁じられている建物があります。

おがらは炎が30cm近く上がることもあり、上階の洗濯物や隣戸へ煙が流れます。

規約で禁止されている場合、迎え火を室内やベランダで焚くという選択は取れません。

その場合は、火を使わずに迎える方法へ切り替えます。

盆提灯を玄関や仏壇の脇に灯す、電池式やLEDのろうそくを供える、といった代え方で、提灯の灯りが迎え火の役割を担うと考えられてきました。

実家の門口では焚き、自宅では提灯だけにする、という分け方も成り立ちます。

禁止かどうかが分からないときは、管理会社に火気の扱いを確認してください。

初盆で変わるのは白提灯で、おがらの焚き方は同じ

初盆(新盆)でも、おがらを折って焙烙で焚くという手順は通常のお盆と変わりません。本数を増やすという決まりもなく、焙烙に収まる分量で足ります。

初盆で変わるのは提灯です。

白提灯(白紋天〈しろもんてん〉)は故人を初めて迎える年だけに使う提灯で、玄関や軒先に吊るし、2年目以降は絵柄の入った盆提灯に替えます。

参列者が増える年でもありますので、門口で火を焚くなら、人の出入りの動線から焙烙を離して置いてください。

お供えの並べ方や提灯の位置は盆棚の飾り方で解説しています。

精霊馬の脚や供え物の箸にもおがらを使う

おがらの用途は迎え火だけではありません。

きゅうりとなすで作る精霊馬(しょうりょううま)の脚は、おがらを4〜5cmに折って差し込みます。

割り箸や爪楊枝でも立ちますが、おがらは断面が軽くて刺しやすく、なすが割れにくい太さです。

精霊馬を飾る時期と向きの意味は精霊馬とは何かで解説しています。

地域によっては、盆棚に供える膳の箸としておがらを立てたり、お墓から家までの道しるべとして門口に並べたりします。

こうした細かな作法は家ごと・お寺ごとに受け継がれているものなので、迷ったら親族に聞くのが早いです。

迎え火用に1束買えば、精霊馬の脚に使う分は同じ束から取れます。

おがらが買える場所とサイズ・価格の目安

以下の価格は2026年7月時点の目安で、束の量や産地によって変わります。

おがらは季節品で、お盆の1〜2週間前から売り場に並びます。

取扱いは店舗と時期で変わりますので、行く前に電話で確認すると空振りになりません。

買える場所並ぶ時期と特徴価格の目安
仏具店焙烙や盆提灯と一緒に置かれ、束の量も選べるおがら1束500〜1,000円程度
スーパー・ホームセンターお盆の特設コーナーに、焙烙とのセットで並ぶセットで800〜1,500円程度
生花店お盆の花と同じ時期に、迎え火用品として扱う店がある1束500円前後
通販時期外でも注文でき、長さと本数が商品ページに書かれている1束400〜1,200円程度+送料

サイズは束の長さで表示され、30cm前後に切りそろえたものが中心です。

ただし、この長さはそのまま使う寸法ではなく、焙烙の直径に合わせて折るためのものなので、多少長くても短くても使えます。

焙烙を持っていないなら、皿とおがらのセット品にすると寸法が合います。

通販で買う場合は、お盆前は配送が混み合いますので、飾り始める日から逆算して注文してください。

お盆の道具を出す日と片付ける日はお盆飾りはいつからいつまでで解説しています。

よくある質問

おがらの代わりに割り箸で迎え火を焚いてもいいですか

木を燃やす行為そのものは同じですが、割り箸は塗装や接着のない無地のものでも燃え方が違い、火が長く残ります。

焙烙の上で短時間で燃え尽きるおがらのほうが扱いやすく、後片付けも簡単です。

どうしても手に入らないときは、提灯やろうそくの灯りで迎える方法に替えるほうが安全に済みます。

余ったおがらは来年も使えますか

使えます。

おがらは乾いた植物の芯なので、湿気を避けて保管すれば翌年も燃えます。

押し入れの床に直置きすると湿気を吸って火がつきにくくなるので、袋に入れて棚の上など乾いた場所に置いてください。

精霊馬の脚に使った分は、供えたあとに処分します。

迎え火のおがらは何本燃やせばいいですか

本数の決まりはありません。

焙烙に格子状に重ねて収まる量が目安で、5〜10本程度で1回分になります。

束を全部燃やすと炎が大きくなり、玄関前では扱いにくくなります。

送り火の分を残しておくと、買い足さずに済みます。

おがらに火がつかないときはどうしますか

湿気を吸っているか、隙間なく積みすぎて空気が通っていないかのどちらかです。

重ね方をゆるめ、下に丸めた新聞紙を少量入れて、その紙から着火してください。

灯油やライター用の燃料をかけると炎が制御できなくなるので、使わないでください。

まとめ

おがらは麻の茎から皮をはいだ芯で、麻がら・麻幹・苧殻と書かれても同じものです。

中が空洞で乾いているため、10cm前後に折って焙烙に格子状に重ねれば数分で燃え尽きます。

焚く場所は玄関先や門口で、下にレンガや金属トレイを敷き、燃え終わったら水をかけて火種を消してから片付けてください。

焚く日は8月13日の夕方が一般的で、7月盆の地域では7月13日、送り火は16日または15日になります。

浄土真宗では迎え火・送り火を焚かない考え方があり、扱いはお寺によって異なりますので、初盆で初めて営むなら菩提寺に確かめてから道具をそろえると迷いません。

集合住宅で火気が禁じられているなら、盆提灯や電池式のろうそくで代えられます。

ぜひ本記事の焙烙を使った燃やし方の手順と、買える場所・サイズ・価格の目安の表を参考に、今年のお盆の準備を進めてください。

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