初盆以外のお盆飾りはどうする?例年のお盆の飾り方

押し入れから出した箱に、去年の白い提灯が入っています。初盆で軒先に吊るした白提灯(白紋天)は、その一年だけの飾りなので、二年目以降のお盆では使いません。
初盆以外のお盆飾りは、絵柄の入った盆提灯に替えて、精霊棚(しょうりょうだな)と供え物をととのえるのが基本の形です。
飾る道具の数は初盆より少なくなりますが、ご先祖をお迎えする流れそのものは変わりません。
本記事では、初盆と例年で入れ替わる飾り・仏壇前だけで組む簡易な支度・浄土宗や曹洞宗など宗派ごとの違いを解説します。

いい仏具編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
初盆以外のお盆飾りは、白提灯を絵柄の盆提灯に替える
初盆と例年ではっきり入れ替わるのは提灯です。
白提灯は、初めて家に帰ってくる故人への目印という意味で用意するもので、玄関や軒先に一つ吊るします。
二年目以降は出しません。
役目を終えた白提灯は、送り火で燃やす、菩提寺(ぼだいじ)に納める、小さく畳んで白紙に包んでから処分する、といった扱いになり、どれにするかは地域とお寺で違います。
例年のお盆で使うのは、絵柄や家紋の入った盆提灯です。
木製や樫(かし)の脚に和紙や絹の火袋(ひぶくろ)が付いたもので、こちらは毎年しまって使い回します。
初盆では親族から提灯や提灯代が贈られて数が増えますが、二年目以降は一対、置き場所が取れなければ一つでかまいません。
規模の面でも差があります。
初盆は僧侶を招いて法要を行い、親族が集まる家が多いため、供え物も人数分の膳を意識した支度になります。
例年のお盆は家族だけで迎えるため、精霊棚と提灯、季節の供え物がそろっていれば形として足ります。
例年のお盆に用意するお盆飾りの中身
仏壇の前に小机を置き、真菰(まこも)のござか白布を敷いて、そこに位牌と供え物を並べたものが精霊棚です。
盆棚とも呼びます。
仏壇からは位牌を手前に移し、香炉・燭台・花立の三具足(みつぐそく)を添えます。
| 飾り・供え物 | 意味と置き方 |
|---|---|
| 盆提灯 | 帰ってくるご先祖への灯り。仏壇や精霊棚の脇に一対、または一つ |
| 真菰のござ | 精霊棚の敷物。小机に白布を敷くだけでも代わりになります |
| 位牌 | 仏壇から精霊棚の中央奥へ。複数あれば古い代を向かって右に |
| 閼伽水(あかみず) | 器に水を張り、ミソハギや蓮の葉を浮かべます |
| 水の子 | 洗った米に刻んだきゅうりとなすを混ぜ、蓮の葉や小皿に盛ります |
| 盆花・季節の果物 | ほおずき、桔梗、りんどうなど。果物は丸いものを奇数で |
| 精霊馬 | きゅうりとなすに麻がらや割り箸で脚を付けたもの |
きゅうりの馬で早く帰ってきてもらい、なすの牛でゆっくり戻ってもらう、という言い伝えが広く知られています。
向きの決まりや、そもそも飾るかどうかには地域差があるため、精霊馬の意味と飾る時期で解説しているような基本を押さえたうえで、家のやり方に合わせてください。
同じように盆花として使うほおずきも、提灯に見立てた飾りという説明が一般的で、お盆にほおずきを飾る意味で吊るし方まで解説しています。
仏壇前の小机ひとつで組む簡易な支度
集合住宅や仏壇が小さい家では、精霊棚を段組みで作らずに、小机や座卓を一つ置いて白布を掛ける形にします。
その上に位牌を移し、水とご飯、季節の果物、盆花を置けば精霊棚として成り立ちます。
提灯を床に置く余裕がなければ、仏壇の内部や横に飾る小型の卓上タイプに替えてください。
供え物は日持ちしないものが多いため、果物や炊いたご飯は朝に取り替えて、下げたものは家族でいただきます。そうめんは束のまま供える形と、ゆでて器に盛る形の両方があり、お盆にそうめんをお供えする意味で供え方の違いを解説しています。
飾る品数を減らしても失礼にはあたりません。灯り、水、食べ物、花のうちどれかが欠けているほうが気になるので、数を減らすときは種類を一つずつ残す形で削ってください。
宗派で変わるお盆の飾り方
宗派による違いは、精霊棚を組むかどうかと、位牌を使うかどうかの二点に集まります。ただし同じ宗派でも地域と寺院で作法が分かれるため、初めて自分で支度する年は菩提寺に電話で聞くのがいちばん確実な確認方法です。
浄土宗・真言宗・天台宗
仏壇の前に精霊棚を組み、位牌を移して供え物を並べる形が一般的です。
真言宗では、閼伽水や水の子を欠かさず供える説明をよく見かけます。
浄土宗では精霊棚の四隅に笹竹を立てて縄を張る飾り方も伝わっていますが、住宅事情から小机だけで済ませる家も増えています。
曹洞宗・臨済宗
禅宗でも精霊棚を用意し、位牌・三具足・供え物をそろえます。
曹洞宗では精霊棚の中央に位牌を置き、その前に閼伽水と水の子を並べる配置が広く紹介されています。
読経や焼香の作法は寺院の指導に従ってください。
日蓮宗
日蓮宗も精霊棚を組みます。
仏壇の本尊が曼荼羅(まんだら)のため、精霊棚は本尊を隠さない高さに収めて、位牌と供え物を置きます。
お題目を唱えて迎える形が一般的です。
浄土真宗は精霊棚を組まない
浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀如来のはたらきで浄土に往生すると考えるため、霊が家に帰ってくるという前提に立った精霊棚・精霊馬・迎え火は基本的に行いません。
位牌も用いず、過去帳(かこちょう)か法名軸(ほうみょうじく)を使います。
お盆は歓喜会(かんぎえ)などと呼ばれ、仏壇に打敷(うちしき)を掛け、花と菓子や果物を供えてお参りする形になります。
盆提灯を飾る地域もあるため、飾ってよいかどうかは所属するお寺に確認してください。
飾る日と、来年まで持たせる片付け
お盆の期間は8月13日から16日、東京など一部では7月13日から16日です。
精霊棚と盆提灯は13日の朝までに用意して、迎え火を焚くころには灯りをともしておきます。
迎え火・送り火の日にちと時間帯で地域差まで解説しているので、焚く場所がない住宅の場合の代わりの方法も含めて確認してください。
片付けは16日の送り火のあと、遅くとも翌日までに済ませます。
生の供え物は下げて、真菰のござや精霊馬は一年で役目を終えるため、翌年に持ち越しません。
盆提灯は乾いた柔らかい布で火袋の埃を払い、脚を分解して箱に戻します。
和紙や絹の火袋は湿気でシミが出て、糊付け部分から虫が食うので、押し入れの上段など乾いた場所に立てて保管してください。
出す日と片付けの細かい考え方はお盆飾りを出す日と片付け・使い回しで解説しています。
盆提灯の買い替えを考えるタイミング
使い回す前提の道具でも、火袋の破れ、絵柄の色あせ、脚のがたつき、電気コードの被膜の割れが出たら替えどきです。
コードが硬くなって芯が見えているものは通電させないでください。
2026年7月時点の目安として、家紋や絵柄入りの盆提灯は一対で1万円台から5万円程度、仏壇に置ける卓上タイプなら数千円台から見つかります。
素材と絵付けの手間で価格が上下します。
買う場所は仏具店、ホームセンターや家電量販店の季節売り場、通販のいずれかです。
取扱いは店舗と時期で変わり、お盆直前は品数が減ります。
通販は絵柄と大きさを比べやすい反面、実物の色味と火袋の透け方は写真と差が出るため、寸法と電源方式(コード式かLED電池式か)を必ず確認してください。
仏間が狭い家では、脚の直径と全高を先に測ってから選ぶと置き場所で困りません。
よくある質問
初盆で使った白提灯が残っています。二年目も吊るしていいですか
白提灯は初盆のための飾りなので、二年目以降は吊るしません。
処分できずに残っている場合は、菩提寺に納められるか相談するか、白紙に包んで一般ごみとして出す形が多く取られています。
扱いはお寺と地域で異なります。
盆提灯がなくても例年のお盆飾りは成り立ちますか
灯りは仏壇の燭台やろうそくでも代わりになるため、盆提灯がない年があっても支度として問題はありません。ただし提灯は帰ってくるご先祖への目印という意味で飾るものなので、置ける場所があれば卓上タイプを一つ用意してください。
精霊棚には仏壇の位牌を全部出すのですか
仏壇に納めている位牌をすべて精霊棚に移す形が一般的です。
並べるときは、古い代の位牌を向かって右、新しい代を左に置きます。
小机が狭くて全部載らないときは、仏壇の扉を開けたまま、手前の小机に供え物だけを置く形でかまいません。
去年の真菰や精霊馬は使い回せますか
真菰のござと精霊馬は、その年のお盆で役目を終える飾りなので使い回しません。
真菰は毎年新しいものに替え、きゅうりとなすで作る精霊馬は送り火のあとに片付けます。
使い回すのは盆提灯や燭台のような道具の部分です。
例年のお盆に親族を呼んだりお寺を招いたりする必要はありますか
初盆は僧侶を招いて法要を行う家が多い一方、二年目以降は家族だけでお参りする形が広く行われています。棚経(たなぎょう)としてお寺が檀家を回る地域もあるので、訪問の有無と日程は菩提寺に確認してください。
まとめ
初盆以外のお盆飾りで変わるのは、白提灯を絵柄の盆提灯に入れ替える点と、法要の規模が家族中心に小さくなる点です。精霊棚に位牌を移し、閼伽水と水の子、盆花と季節の果物、精霊馬を供えるという中身は例年同じで、住宅事情に合わせて小机一つに収めても支度として成り立ちます。
宗派で差が出るのは、精霊棚を組むかどうかと位牌を使うかどうかです。
浄土真宗は精霊棚や精霊馬を用いず、過去帳や法名軸に向かってお参りする形になります。
ほかの宗派でも細かい配置は地域と寺院で分かれるため、迷った年は菩提寺に電話で聞いてください。
ぜひ本記事の飾り一覧と宗派ごとの違いを参考に、今年のお盆の支度を13日の朝までにととのえてください。




