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精霊馬の作り方|なすときゅうりで作る手順と向きの決まり

精霊馬の作り方|なすときゅうりで作る手順と向きの決まり

スーパーのかごに、なすときゅうりが1本ずつ入っています。

精霊馬(しょうりょううま)は、きゅうりを馬、なすを牛に見立てて、割り箸を4本ずつ足として刺すだけで作れます。

特別な道具も型紙もいりません。

迷うのは向きと飾る時期です。

迎え盆と送り盆で頭を向ける方向を変える飾り方が広く伝わっていて、13日に作って16日まで供えるのが基本の流れになります。

本記事では、なすときゅうりの選び方・足を刺す手順・迎えと送りで変える向き・飾り終えたあとの処分まで解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

精霊馬はきゅうりが馬、なすが牛|割り箸4本で組みます

作る前に決めておくのは、どちらの野菜をどの動物に見立てるかだけです。細長いきゅうりが足の速い馬、どっしりしたなすが歩みの遅い牛にあたり、ご先祖さまが早く帰ってこられるように馬で迎え、お供え物を積んでゆっくり戻っていただくために牛で送るという言い伝えになっています。

そのため、精霊馬は馬と牛の2体をひと組で作ります。

片方だけでも飾りとして成り立ちますが、迎えと送りの両方の意味を持たせるなら、きゅうり1本となす1本を用意してください。

地域によっては馬と牛の役割が逆に伝わっていたり、両方を迎え用として供えたりする例もあります。

ご実家の飾り方があるなら、それに合わせるのがいちばん収まります。

なお、野菜ではなく真菰(まこも)を編んで馬や牛の形にする地域もあり、お盆用品として売られていることもあります。由来や地域ごとの考え方をもう少し詳しく知りたい場合は、精霊馬とはどんなお供えなのかで解説しています。

なすときゅうりの選び方と、割り箸の切り方

材料は野菜2本と割り箸2膳で、数百円の範囲でそろいます(2026年7月時点の目安です)。割り箸やつまようじは100円ショップでも扱われていますが、品ぞろえは店舗や時期で変わります。

きゅうりは細めで少し反ったもの

まっすぐなきゅうりでも問題はありませんが、ゆるくカーブしているものを選ぶと、馬が首を伸ばして走っているような形になります。太すぎると足を刺したときに重心が高くなって倒れやすいので、標準的な太さのものが扱いやすいです。

なすはヘタがしっかりした太めのもの

なすは牛の体にあたるため、寸胴で重量のあるものが向いています。ヘタを頭に見立てるので、ヘタが乾いてぐらついているものより、青々として付け根が締まっているもののほうが見た目が整います。

足は4〜5cmに折った割り箸8本

割り箸2膳を割ると4本になり、それぞれを半分に折れば8本の足が取れます。

長さは4〜5cmが目安で、馬の足は長め、牛の足は短めにすると体格の差が出ます。

折り口が鋭くなるので、キッチンばさみで切り落とすときれいにそろいます。

小さめの野菜ならつまようじでも足りますが、細いぶん支える力が弱く、野菜が重いと刺した穴が広がって沈み込みます。

地域によっては、迎え火に使うおがらを足にする作り方も伝わっています。

おがらについてはおがらの使い方と買える場所で解説しています。

精霊馬の作り方|足を刺して立たせる手順

野菜はよく洗って、水気をふきんでしっかり拭き取ってから始めます。濡れたままだと供える器や敷紙が湿り、傷みも早まります。

きゅうりの馬を組む

ヘタのついた側を頭にして、頭寄りに前足2本、お尻寄りに後ろ足2本を刺します。

前足と後ろ足の間隔を広く取ると走っている姿勢になり、狭いと立ち姿になります。

刺す角度はやや外向きにして、下から見たときに足が四隅に開いていると安定します。

刺しにくいときは、先に竹串や菜箸で浅い穴をあけてから割り箸を差し込んでください。

なすの牛を組む

なすもヘタ側が頭です。

足は馬より短く切り、体の真下に近い位置へまっすぐ刺すと、重いなすでもぐらつきません。

なすは中身が詰まっていて割り箸が奥まで入りにくいので、先に穴をあけておくと折れずに済みます。

立たないときの直し方

ぐらつく原因は、足の長さが不ぞろいか、4本の位置が片寄っているかのどちらかです。

まず平らな場所に置いて、浮いている足を見つけてください。

長い足は下から少し切り、短い足は一度抜いて浅く刺し直します。

刺し直しで穴が広がってしまった場合は、穴の位置を1cmほどずらすと固定できます。

精霊馬の向きは迎え盆と送り盆で変わります

向きは、飾ってからも動かすものだと考えてください。

迎え盆には馬の頭を家の内側、つまり玄関や仏壇から見て家の奥へ向け、ご先祖さまを迎え入れる形にします。

送り盆には牛の頭を外側へ向け、帰り道の方向へ送り出す形にします。

馬と牛を最初から迎え向き・送り向きに分けて置き、送り盆の日に両方を外向きへ直す飾り方も伝わっています。

この向きは地域や家、お寺の考え方で異なり、決まった作法が全国で統一されているものではありません。迷ったときは、菩提寺やご親族に確認するのが確実な方法になります。

盆棚のどこに置くか

置き場所は盆棚(精霊棚)の上か、その前方の左右です。

お供え物の手前に置くと、参拝のときに袖が当たって倒れるため、香炉や器の並びより外側に置いてください。

棚全体の並べ方は盆棚の飾り方と配置の基本で解説しています。

玄関先に置く地域もあります。

その場合は直射日光と雨を避けられる位置を選んでください。

生野菜は日なたに置くと半日でしなび、足の穴から水分が抜けて形が崩れます。

ろうそくや線香の火の近くも避けます。

いつから飾る?13日の迎え盆から16日まで

作るのは12日から13日の午前中で、飾るのは迎え盆の13日からです。

送り盆の16日に片付けるのが基本の流れになりますが、お盆の日取りは地域で分かれます。

東京など7月盆の地域は7月13日〜16日、8月盆の地域は8月13日〜16日で、同じ日付を月だけ読み替えます。

早く作りすぎると、飾る初日にはもう傷んでいます。

生野菜で作る以上、見ごろは3日前後です。

13日に迎え火を焚く前に組み上げておくと、迎える準備として形が整います。

迎え火と送り火の日にちや時間帯は迎え火・送り火はいつ焚くのかで解説しています。

お盆飾り全体を出す日と片付ける日についてはお盆飾りはいつからいつまで飾るかで解説しています。

なお、浄土真宗ではご先祖さまが帰ってこられるという考え方をとらないため、盆棚や精霊馬を飾らないのが基本です。お寺や地域によって扱いが異なるので、実際の飾り方は菩提寺に確認してください。

精霊馬は食べずに処分します

お供えしたなすときゅうりは食べません。

数日間室温で供えたもので、割り箸を刺した穴から傷みが進んでいます。

衛生面でも口に入れるものではなくなっています。

昔は川や海へ流して送る風習がありましたが、現在は水質や不法投棄の問題があるため行いません。家庭でできる片付け方は次の3つです。

  • 塩をひとつまみ振って清め、白い紙や半紙に包んで可燃ごみに出す
  • 自宅の庭や畑があれば、割り箸を抜いて土に埋める
  • お盆の供物を受け付けているお寺に、お焚き上げをお願いする

ごみとして出すことに抵抗がある場合は、包む前に手を合わせてから袋に入れると気持ちの区切りがつきます。

お焚き上げの受け入れはお寺によって異なり、野菜など生ものは受け付けていない場合もあるので、持ち込む前に問い合わせてください。

土に埋める場合は、割り箸やつまようじを抜き忘れないようにします。

ちりめんや木製の精霊馬という選択肢

毎年野菜で作るほかに、ちりめん(縮緬)の布で作られた馬と牛のお飾りや、木製・陶器製の精霊馬も市販されています。

傷まないので飾ったまま数日置けて、片付けたあとは箱に収めて翌年も使えます。

マンションで玄関先に生野菜を置きにくい場合や、小さなお子さんが触る場所に飾る場合に向いた形です。

手作りのちりめん細工は、型紙に沿って布を裁ち、綿を詰めて胴を作り、足に見立てた棒や刺しゅう糸を付ける手順になります。手芸店やお盆用品の売り場で扱われますが、季節商品のため取扱いは店舗と時期によって変わります。

どちらを選んでも作法上の優劣はありません。

野菜で作る精霊馬には、その年に採れたものをお供えするという意味合いがあり、繰り返し使える飾りには手間と保管のしやすさがあります。

家の事情に合うほうを選んでください。

よくある質問

精霊馬は馬だけ作ってもいいですか

馬だけ、牛だけでも飾りとしては成り立ちます。

ただし、馬は迎え、牛は送りという役割の言い伝えがあるため、両方そろえると迎え盆から送り盆までの流れがそのまま形になります。

きゅうりとなすを1本ずつ買えばそろうので、2体で作る家が基本の形です。

途中でしなびてきたら作り直しますか

形が崩れて立たなくなったら、新しい野菜で作り直してかまいません。

傷んだものをそのまま16日まで置く決まりはありません。

取り替えた分は、片付けと同じように塩で清めて白い紙に包んで処分します。

割り箸のかわりに何を使えますか

つまようじ、竹串、おがらが足として使えます。

つまようじは細く、なすのように重い野菜だと刺した穴が広がって沈むので、太いものを選ぶか本数を増やしてください。

竹串は長さを自由に切れるぶん、先が鋭いので手元に注意します。

100均の材料だけで作れますか

割り箸・つまようじ・敷物に使う小さなすだれや半紙は、100円ショップで扱われています。

なすときゅうりはスーパーで買うことになるので、野菜だけ別に用意する形です。

お盆用品の品ぞろえは店舗と時期で変わるため、13日直前に探すと売り場から消えている場合があります。

まとめ

精霊馬は、きゅうりを馬、なすを牛に見立てて、4〜5cmに折った割り箸を4本ずつ刺すだけで作れます。

ヘタ側を頭にして、馬は足を長く広めに、牛は短く体の真下に刺すと安定します。

作るのは12日から13日の午前中で、飾るのは13日の迎え盆から16日の送り盆までです。

向きは、迎え盆に馬の頭を家の内側へ、送り盆に牛の頭を外側へ向けるのが広く伝わる飾り方ですが、地域や家、お寺で異なります。片付けるときは食べずに、塩で清めて白い紙に包んで処分するか、土に埋めるか、受け付けのあるお寺にお焚き上げを頼んでください。

ぜひ本記事の足を刺す手順と迎え盆・送り盆での向きの変え方を参考に、今年のお盆の精霊馬を用意してください。

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