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仏壇の飾り方の基本|仏具の並べ方と宗派による違い

仏壇の飾り方の基本|仏具の並べ方と宗派による違い

仏具を箱から出すと、香炉と花立、燭台が並びます。

仏壇のどの段に何を置くかは決まっていて、上からご本尊、位牌、お供え、仏具と下がっていきます。

ご本尊をいちばん高い位置に安置して、位牌は一段下げて左右に寄せる、この2点を外さなければ形が大きく崩れることはありません。

あとは香炉を中央に置く三具足(みつぐそく)にするか、燭台と花立を一対ずつ使う五具足にするかの違いです。本記事では、段ごとの仏具の並べ方・曹洞宗や真言宗など宗派による違い・お盆で変わる供えものと提灯を解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

仏壇の飾り方は上段から下へ順番が決まっています

仏壇の中は、高い場所ほど敬いの度合いが高いという考え方で組まれています。

いちばん上の段にご本尊を安置し、位牌はそこから一段下げ、さらに下へ仏飯やお茶、手前の下段に香炉や燭台という並びになります。

段の数や奥行きは仏壇のサイズで変わりますが、この上下の順番だけは共通です。

中央が上位、向かって右がその次

同じ段の中では、中央がもっとも上位で、次が向かって右、その次が向かって左になります。

位牌を2つ並べるときに向かって右へ古いほうを置くのも、三具足で右に燭台が来るのも、この序列に沿っています。

左右で迷ったら、拝む側から見て右が先と覚えておけば判断できます。

段数が足りない上置き型・ミニ仏壇の場合

上置き型やミニ仏壇は段が2段しかないものもあり、決められた段に全部を割り振れません。

その場合は高さで差をつけられないぶん、前後と左右で順番を作ります。

ご本尊を最奥のいちばん高い位置に置き、位牌はその手前の左右どちらかへ寄せ、供えものと仏具は前面にまとめます。

仏壇の外に経机(きょうづくえ)や小さな台を置いて、香炉と燭台だけを手前に出す方法もあります。

ご本尊は最上段、位牌は一段下げて置きます

最上段の中央には、宗派で定められたご本尊を安置します。

仏像の場合は須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる一段高い台の上に、掛軸の場合は背面の壁に掛けます。

ご本尊の両脇に脇侍(わきじ)の掛軸を掛ける宗派では、向かって右と左でどちらを掛けるかも決まっているため、購入時に確認してください。

位牌はご本尊より低い段に置き、正面を隠さないように左右へ寄せます。

複数あるときは向かって右に古いほう、左に新しいほうを並べ、段に収まらなくなったら、札板を何枚も納められる繰り出し位牌(くりだしいはい)にまとめる方法があります。

位牌そのものの種類や札板の考え方は位牌の意味と種類で解説しています。

なお、浄土真宗では位牌を用いず、過去帳(かこちょう)や法名軸を使うのが基本です。

過去帳は見台(けんだい)に載せて下段の脇に置き、法名軸は仏壇内部の側面に掛けます。

扱いはお寺により異なるため、菩提寺に確認してください。

三具足と五具足|香炉・花立・燭台の並べ方

香炉・花立・燭台の3点を三具足と呼び、普段の飾り方はこの形です。

香炉を中央、向かって右に燭台、左に花立を置きます。

花と火を左右に振り分ける形なので、燭台と花立の位置を入れ替えないでください。

五具足は、燭台と花立をそれぞれ一対にして5点にした形で、法事やお盆、お彼岸など丁寧に飾る日に使います。香炉を中央に置き、その両隣に燭台を左右一対、さらに外側へ花立を左右一対で並べます。

形点数並べ方使う場面
三具足3点中央に香炉、向かって右に燭台、左に花立日常
五具足5点中央に香炉、その両隣に燭台一対、外側に花立一対法事・お盆・お彼岸・年忌

香炉は、線香を立てる前香炉と、灰の上に線香を寝かせて置く土香炉の2タイプがあります。

どちらを使うかは宗派の作法と結びついていて、線香を立てるか寝かせるか、本数をいくつにするかも宗派で変わります。

線香差しとマッチ消しは香炉の脇か経机の上に置き、火の始末をする場所を一か所に決めておくと灰が散りません。

仏飯・お茶・お菓子とおりんを置く位置

仏飯器(ぶっぱんき)と茶湯器(ちゃとうき)は、位牌より下の段の中央付近に、ご本尊の正面を向くように置きます。

並べ方は仏飯器を中央、茶湯器をその脇にする形が基本で、2つずつある場合は左右対称に配置します。

ご飯は炊きたての一膳目を供え、固くなる前に下げて家族でいただきます。

果物やお菓子は高月(たかつき)に載せ、供えものの段の左右に一対で置きます。

生花は花立に挿し、拝む側ではなくご本尊側に花の正面を向けるのが作法とされています。

水とご飯は毎日取り替えるものなので、手が届く高さの段に置いたほうが続けやすくなります。

おりんは最下段の右手前か、仏壇前の経机の上に、りん棒と一緒に置きます。

読経の前後に鳴らすもので、線香をあげるたびに鳴らす道具ではありません。

鳴らす回数やタイミングはおりんの意味と鳴らすタイミングで解説しています。

宗派による仏壇の飾り方の違いはご本尊と脇掛に出ます

宗派で変わるのは、主にご本尊と、その両脇に掛ける脇侍です。仏具の並べ方そのものは、三具足・五具足という共通の形をとります。

宗派ご本尊両脇に掛けるもの(向かって右/左)
曹洞宗釈迦牟尼仏道元禅師/瑩山禅師(けいざんぜんじ)
真言宗大日如来弘法大師/興教大師(こうぎょうだいし)
浄土宗阿弥陀如来善導大師(ぜんどうだいし)/法然上人
日蓮宗大曼荼羅(前に日蓮聖人像を安置する形もあります)鬼子母神/大黒天など、寺院により異なります
浄土真宗阿弥陀如来本願寺派は親鸞聖人/蓮如上人、大谷派は九字名号/十字名号

脇掛は必ず一対で揃えるもので、片方だけを掛けることはしません。また、同じ宗派でも本山や地域の慣習で掛けるものが変わる場合があるため、新しく用意するときは菩提寺に確認してください。

浄土真宗は位牌と仏飯の形が変わる

浄土真宗は位牌を用いない点に加えて、金灯籠や輪灯といった金仏具を使い、香炉は土香炉を置きます。

お仏飯の盛り方も本願寺派は円筒形、大谷派は蓮のつぼみ型と伝えられており、同じ浄土真宗でも派で違いがあります。

本願寺派と大谷派の仏具の違いは浄土真宗の仏壇の飾り方で解説しています。

曹洞宗・真言宗・日蓮宗で気をつける点

この3つの宗派は掛軸か仏像かの選択肢があり、仏壇の高さによって選べるものが変わります。

仏像を安置するなら須弥壇の上に台座ごと収まる高さが要るため、内寸の余裕を先に測ってください。

浄土宗の並べ方は浄土宗の仏壇の飾り方で解説しています。

お盆の仏壇の飾り方で変わるのは供えものと提灯です

お盆は、仏壇の中身を組み替えるのではなく、飾りを足していきます。

仏壇の前に盆棚(精霊棚)を組み、真菰(まこも)を敷いて、果物やそうめん、季節の野菜を供える形が広く行われています。

仏壇の扉は開け、三具足を五具足に替え、打敷(うちしき)を段に掛けると法要向けの飾りになります。

位牌を盆棚へ移す地域もありますが、この扱いは地域とお寺で分かれるため、自己判断で動かす前に確認してください。

盆提灯は仏壇の脇に一対で置くのが基本です。

故人が亡くなって初めて迎えるお盆では、白い無地の白提灯(しろちょうちん、白紋天)を軒先や玄関に吊り、これは初盆の1年だけ使います。

2年目以降は絵柄の入った盆提灯に替え、白提灯は使いません。

仏具の買い替えは仏壇の内寸を測ってから

仏具のサイズは「2.5寸」「3.0寸」のように寸で表され、香炉なら口径、燭台や花立なら高さを指します。

段板の幅と高さ、扉を閉めたときの奥行きを測らずに買うと、花立が背の高い仏壇でも扉に当たったり、香炉が段からはみ出したりします。

三具足を横一列に並べる幅も必要なので、段の幅から仏具3点の直径の合計を引いて、余白が残るかを先に確かめてください。

素材と色は仏壇の造りに合わせます。

金仏壇には金仏具、唐木仏壇や現代的なデザインの仏壇には真鍮や陶器、木製の落ち着いた色合いのものが選ばれています。

小型の仏具セットは数千円台から、真鍮製の三具足は1万〜3万円程度が目安になります(2026年7月時点の情報です)。

取扱いは店舗や時期で変わるため、寸法が合うものが店頭にあるかは事前の確認が必要です。

仏壇そのものを小型に替える場合は、仏具も号数の小さいものに入れ替えることになります。買い替えの進め方は仏壇を小さくする方法、仏壇を置かずに供養する形は手元供養の飾り方で解説しています。

よくある質問

仏壇の扉は普段開けたままでよいですか

日中は開けて、就寝時に閉める家庭と、開けたままにする家庭の両方があります。

仏教の教義で閉める時刻が定められているわけではありません。

お盆や法事など人が集まる日は開けて飾るのが一般的な形です。

扉の開閉についてもお寺の考え方があるため、菩提寺から指示がある場合はそれに従ってください。

位牌をご本尊の前に置いてはいけませんか

ご本尊の正面をふさぐ位置には置きません。

位牌は一段下の左右に寄せ、ご本尊が拝む側から見えるようにします。

段が足りずどうしても同じ段になるときは、ご本尊を奥の高い位置に据え、位牌はその手前の端へずらしてください。

花立に造花を使ってもかまいませんか

造花を禁じる決まりはなく、水を替えられない留守中や、仏壇の位置が高くて手入れがしにくい場合に使われています。

ただし法事やお盆で僧侶を招く日は生花を用意する家庭が多く、菩提寺の考え方も分かれます。

普段は造花、法要の日は生花という使い分けにしておくと、どちらの場面にも対応できます。

ご本尊が何なのか分からないときはどうすればよいですか

仏壇に掛かっている掛軸や仏像の形から自分で判断するより、菩提寺に宗派とご本尊を確認してください。

宗派が分からない場合は、お墓の彫刻や過去の法要でいただいた書類、親族の記憶をたどると手がかりになります。

ご本尊を新しく求めるときは、お寺で開眼供養をしてもらう形が基本です。

仏飯は毎日供えないといけませんか

毎日炊きたてを供えるのが本来の形ですが、炊飯しない日に無理に用意する必要はありません。

ご飯を炊いた日は一膳目を供え、供えた後は固くなる前に下げていただきます。

長く置いたままにするとカビの原因になるため、午前中に供えて午後には下げる流れにしてください。

まとめ

仏壇の飾り方は、上からご本尊、位牌、仏飯と茶湯、香炉と燭台という順番で決まり、同じ段の中では中央、向かって右、向かって左の順に上位になります。普段は三具足、法事やお盆は五具足に替えるという使い分けを覚えておけば、日常と法要のどちらにも対応できます。

宗派で変わるのはご本尊と脇掛で、浄土真宗では位牌を使わず過去帳や法名軸を用いる点が大きな違いです。

脇掛の組み合わせや仏飯の盛り方は同じ宗派でも派や地域で異なるため、新しく仏具を揃えるときは菩提寺への確認を挟んでください。

仏具を買い替えるなら、段板の幅と高さ、扉を閉めたときの奥行きを測ってから寸を選びます。

ぜひ本記事の三具足・五具足の並べ方の表と宗派別のご本尊の一覧を参考に、ご自宅の仏壇を上の段から順に整えてみてください。

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