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浄土宗の仏壇の飾り方|ご本尊・位牌・仏具の並べ方

浄土宗の仏壇の飾り方|ご本尊・位牌・仏具の並べ方

仏壇の扉を開けると、いちばん上の中央に一段高い台があり、その下に仏具を置く段が続いています。

浄土宗では、この中央に安置するご本尊は阿弥陀如来で、左右には観音菩薩と勢至菩薩、または善導大師と法然上人を掛けます。

中央と左右が決まってしまえば、位牌と三具足の位置はほとんど自動的に定まります。

本記事では、ご本尊と脇侍の組み合わせ・位牌と仏具の並べ方・ミニ仏壇での省き方・お盆と法事で変える点を解説します。

いい仏具編集部

「いい仏具」は、数珠・盆提灯・線香・位牌など、仏具の選び方と仏事マナーの実用情報サイトです。急に必要になったときに買える場所を、ダイソー・イオン・仏具専門店など身近な店の公式情報で確認して案内するほか、主要8宗派の作法の違い、素材の格と値段、修理・処分の方法、仏壇じまいや手元供養といった供養の変化まで、7つのジャンルで解説しています。価格や取扱状況にはすべて確認時点を明記し、変更を確認し次第更新しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

浄土宗の仏壇は、中央のご本尊を阿弥陀如来にそろえる

浄土宗のご本尊は阿弥陀如来です。

仏像であれば立った姿のものが多く、右手を上げ左手を下げた来迎印(らいごういん)という手の形をとり、背中に舟形の光背が付いた造りが広く用いられています。

座った阿弥陀如来を安置している家もあり、どちらでなければいけないという決まりが全国一律にあるわけではありません。

仏像でも掛軸でもかまわない

ご本尊は木彫りの仏像に限らず、阿弥陀如来を描いた掛軸でも、「南無阿弥陀仏」の六字を書いた名号(みょうごう)の掛軸でもよいとされています。

仏壇の内寸が小さくて仏像が入らない場合や、すでに家に掛軸がある場合は、無理に仏像を買い直す必要はありません。

新しく用意するときは、菩提寺に相談してから求めるとご本尊と脇侍の組み合わせをそろえられます。

仏壇の形は宗派で決まらない

浄土宗の仏壇として決まった形式はありません。

黒檀や紫檀の木目を見せる唐木仏壇、家具に合わせたモダン仏壇、金箔を張った金仏壇のいずれでも用いられていて、地域の慣習と部屋の広さで選ばれています。

宗派をまたいだ仏具の並べ方の共通部分は仏壇の飾り方の基本で解説していますので、浄土宗以外の仏壇も家にある場合はあわせて確認してください。

脇侍は観音・勢至菩薩か、善導大師・法然上人か

ご本尊の左右に安置するものを脇侍(きょうじ)と呼び、浄土宗では2通りの組み合わせが用いられています。

ひとつは向かって右に観音菩薩、向かって左に勢至菩薩(せいしぼさつ)を置く形で、阿弥陀如来と合わせて阿弥陀三尊と呼ばれます。

もうひとつは向かって右に中国浄土教の祖である善導大師、向かって左に浄土宗を開いた法然上人を掛軸で掛ける形です。

どちらを用いるかはお寺と家の慣習によって異なるため、菩提寺に確認してから求めるのが確実な進め方になります。

脇侍を省いてご本尊だけを安置している家もあり、これも間違いではありません。

なお、脇侍はご本尊より高くならないよう、一段下げるか、同じ段でも小さいものを選びます。

位牌はご本尊より一段低く、向かって右を上座にする

浄土宗では位牌を用います。

位牌を使わず過去帳と法名軸で故人を記すのは浄土真宗の作法で、同じ「浄土」の字が付くため混同されやすい点です。

両者の違いは浄土真宗の仏壇の飾り方で解説しています。

位牌そのものの種類や札の書き方は位牌とは何かで扱っていますので、これから作る方はそちらを先に読んでください。

置き方の原則は2つだけです。

ご本尊の正面をさえぎらないこと、ご本尊より低い位置に置くことです。

ご本尊を安置した最上段のひとつ下の段に、左右へ振り分けて並べます。

複数ある場合は向かって右が上座で、先に亡くなった方や年長の方の位牌を右へ、新しい位牌を左へ順に置いていきます。

段が狭くて並べきれなくなったら、回出位牌(くりだしいはい)にまとめる方法や、過去帳に記して見台(けんだい)に載せる方法があります。

段置くもの
最上段(須弥壇)阿弥陀如来のご本尊、左右に脇侍
その下の段位牌(向かって右が上座)、過去帳と見台
中段仏飯器(ぶっぱんき)、茶湯器(さとうき)、高月(たかつき)などの供物用の器
下段・前卓香炉・燭台・花立(三具足)、おりん、マッチ消し

仏飯とお茶や水は、ご本尊の正面に当たる位置へ供えます。

おりんは下段の手前、右側に置くのが一般的で、座って手が届く位置なら多少ずれてもかまいません。

鳴らす場面や回数の目安はおりんの意味と鳴らすタイミングで解説しています。

三具足と五具足|浄土宗の仏壇で日常と法事を分ける

仏壇の前面に並べる基本の仏具が三具足(みつぐそく)で、香炉・燭台・花立の3点を指します。

向かって左に花立、中央に香炉、右に燭台を置きます。

法事や彼岸、お盆のように人が集まる日には、燭台と花立を1対ずつに増やした五具足(ごぐそく)にします。

構成使う場面
三具足花立1・香炉1・燭台1ふだんの朝夕のお参り
五具足花立2・香炉1・燭台2法事、お盆、お彼岸、祥月命日

五具足に組み替えるときは、中央に香炉、その左右に燭台、いちばん外側に花立を置きます。

花立が2つあっても、飾る花は左右で同じ内容にそろえます。

線香の本数は浄土宗では1本または3本とされることが多いものの、香炉に立てるか寝かせるかを含めてお寺により異なりますので、法事の前に菩提寺へ確認してください。

ミニ仏壇に浄土宗の飾りを収めるときの省き方

上置きのミニ仏壇では、ここまでの仏具が全部は入りません。

省く順番を決めておくと、狭い内寸でも形が崩れません。

先に外していいのは常花(じょうか)と高月で、次が茶湯器、その次が五具足への組み替えです。

残すのはご本尊と位牌、そして三具足と仏飯器までと考えてください。

サイズを合わせるコツは、外寸ではなく内寸の高さと幅を測ることです。

ご本尊が入る高さを確保したうえで、位牌の総丈がご本尊の高さを超えないものを選びます。

仏具を単品でそろえると寸法がばらつくので、ミニ仏壇用の仏具セットとして高さを合わせた組み合わせを選ぶと収まりやすくなります。

仏具セットの価格帯は素材や点数で幅があり、数千円から数万円程度が目安です(2026年7月時点の一般的な相場です)。

すでにある大きな仏壇から入れ替える場合は、元の仏壇とご本尊の扱いを先に決めておく必要があります。買い替えの段取りは仏壇を小さくするときの手順で解説しています。

お盆と法事で変わる浄土宗の仏壇まわり

お盆の飾り

お盆は仏壇の中を大きく変えるのではなく、前に精霊棚(しょうりょうだな)を設けて供物を置く形が広く行われています。

小机に真菰(まこも)を敷き、季節の野菜や果物、そうめん、故人の好物を供え、ほおずきや盆花を添えます。

左右には盆提灯を一対置きます。

亡くなって初めて迎えるお盆だけは白提灯(白紋天)を玄関や軒先に吊るし、これは初盆の一年に限って使うもので、2年目以降は絵柄の入った提灯に替えます。

なすときゅうりで作る牛馬を供えるかどうかは地域で分かれますので、地元の慣習に合わせてください。

法事のときの飾り

七回忌のように年忌法要を家で行うときも、飾り方が別物に変わるわけではありません。

ふだんの三具足を五具足に組み替え、花を新しくし、高月に餅や果物を盛って供えます。

仏壇の前卓に掛ける布を打敷(うちしき)といい、浄土宗では四角い形のものが多く用いられます。

ろうそくと線香を新しいものに替え、おりんも拭いておきます。

お寺から供物や飾りについて指示があった場合は、その指示が優先されます。

仏壇の置き場所と高さは、間取りに合わせて決める

方角については、南向きに安置する南面北座、西方浄土の方角を拝むため東向きに置くといった考え方が伝えられていますが、浄土宗として全国共通の決まりが確立しているわけではありません。お寺により説明が異なりますので、方角にこだわって置き場所を狭めるより、毎日手を合わせられる部屋を選ぶほうが現実的です。

避けたい条件のほうがはっきりしています。

直射日光が当たる窓際は木地とご本尊が傷み、エアコンの風が直接当たる位置は木の反りと乾燥を招きます。

湿気のこもる場所、扉の開閉にぶつかる位置、テレビの真横も向きません。

高さは、座ってお参りするならご本尊が目線よりやや上に来る位置、椅子でお参りするなら立ったときに見上げる位置が基準になります。

家の事情で仏壇を置き続けられないときは、閉眼供養を含めた段取りが必要になります。手放す側の流れは仏壇じまいの流れと準備で解説しています。

よくある質問

浄土宗の仏壇に位牌と過去帳の両方を置いてもよいですか

両方置いてかまいません。

浄土宗では位牌を用いますが、代々の法名や命日を記録する過去帳を併用している家も多くあります。

過去帳は見台に載せて位牌と同じ段か、その手前へ置きます。

位牌が増えて段に並べきれなくなった場合に、古い位牌を過去帳へまとめる扱いをするお寺もありますので、判断は菩提寺に確認してください。

脇侍が善導大師・法然上人の掛軸のとき、観音菩薩の像は置けませんか

脇侍はどちらか一方の組み合わせでそろえるのが基本です。

掛軸と仏像を混ぜると左右の格と高さが不ぞろいになるため、善導大師・法然上人の掛軸を掛けているなら、その2幅で左右を構成します。

組み合わせを変えたいときは、ご本尊を含めて一式で考え直すことになります。

七回忌のために仏具を買い足す必要はありますか

三具足のままでも法事はできます。

燭台と花立を1つずつ足して五具足にすると、法要らしい飾りになります。

打敷や高月は法事のたびに使うものなので、年忌が続く家では持っておくと毎回の支度が短くなります。

浄土宗なのに金仏壇を使っているのは間違いですか

間違いではありません。

金仏壇は浄土真宗で広く用いられますが、地域によっては浄土宗でも使われています。

仏壇の形式より、中央のご本尊が阿弥陀如来であること、脇侍の組み合わせがそろっていることを優先してください。

まとめ

浄土宗の仏壇は、最上段の中央に阿弥陀如来、その左右に観音菩薩と勢至菩薩または善導大師と法然上人、一段下に位牌、さらに下へ仏飯器と三具足という順で決まります。

位牌は向かって右が上座で、ご本尊より低い位置に置きます。

ふだんは三具足、法事やお盆は五具足に組み替えて打敷を掛ける、この切り替えだけ覚えておけば年間の支度に困りません。

ミニ仏壇では常花・高月・茶湯器から省き、ご本尊と位牌、三具足、仏飯器を残します。

方角より、直射日光とエアコンの風を避けられる場所かどうかで置き場所を決めてください。

線香の本数や脇侍の組み合わせ、位牌と過去帳の使い分けはお寺により異なりますので、迷った点は菩提寺に確認するのが早い方法です。

ぜひ本記事の段ごとの配置表と三具足・五具足の使い分けを参考に、ご自宅の仏壇の中を確かめてみてください。

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